石田波郷新人賞 いしだはきょうしんじんしょう
第15回(2023年)
俳句の公募新人賞俳句の賞人名を冠した文学賞
受賞者
5名
着岸
「着岸」は、佐々木啄実による二十句一組の俳句作品で、2023年の第15回石田波郷新人賞を受賞した。枯野、琥珀の虫、石鹸玉、桃などを配し、明るさと死後の世界を往還するイメージを編む。
明るい季語と深い感受性が交差する、二十句一組の受賞作品。
俳句若手俳人死後の世界季節のイメージ
薬莢
「薬莢」は、正山小種が第15回石田波郷新人賞で準賞に選ばれた俳句作品である。清瀬市の受賞作品一覧に、2023年の受賞作として作者名と題名が記録されている。
薬莢の如く冬蜂転れり
冬蜂自然の観察若手俳人石田波郷新人賞
えれうてりあ
「えれうてりあ」は、田中耀が第15回石田波郷新人賞で準賞を受けた二十句一組の俳句作品である。表題句「秋茄子のえれうてりあと輝けり」を含む句群は、日常の手触りと自由を意味する語の響きを取り合わせる。
秋茄子のえれうてりあと輝けり。
俳句二十句連作自由日常季節感
一本
「一本」は、辻村栗栖が第15回石田波郷新人賞で大山雅由記念奨励賞に選ばれた二十句一組の俳句作品である。恋猫に夜の街を明け渡す景や、おでんを囲む人びとの顔を捉え、都市の日常に親密さと陰影を重ねる。
恋猫にこの街の夜を明け渡す
俳句都市の夜猫日常の人びと
かさぶた
「かさぶた」は、斎藤よひらによる二十句連作で、第15回石田波郷新人賞の角川『俳句』編集長賞を受賞した。わかめやブルーシート、虎落笛を用い、街の景に日常語の軽やかな感触と不穏な陰りを重ねる。
ブルーシートは街のかさぶた虎落笛
俳句都市の風景口語表現冬の季語