泉鏡花文学賞 いずみきょうかぶんがくしょう
『最愛の子ども』は、私立玉藻学園高等部の同級生たちが、日夏、真汐、空穂の三人を「ファミリー」として見守る長編小説である。夫婦同然に見える二人と、子どものように加わる一人の均衡が、ロマンスとも友情とも家族とも言い切れない関係として描かれる。
女子高生三人の疑似家族を、同級生たちのまなざしから描く、関係の名づけがたさの物語。