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受賞作: 葬儀の日
松浦 理英子
まつうら りえこ
Matsuura Rieko
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1958-08-07 (愛媛県松山市)
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 愛媛県松山市 → 香川県丸亀市 → 東京都(上京)
経歴
- 職業
- 小説家
- 活動期間
- 1978年〜
- 影響を受けた人物
- マルキ・ド・サド, ジャン・ジュネ, 中上健次
- ノミネート
- 芥川賞候補(葬儀の日), 芥川賞候補(乾く夏), 三島由紀夫賞候補(ナチュラル・ウーマン), 三島由紀夫賞候補(親指Pの修業時代)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 青山学院大学 | 文学部 | 仏文科 | 学士 | — | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1978 | 文學界新人賞 | 葬儀の日 | — | 文學界 | winner |
| 1994 | 女流文学賞 | 親指Pの修業時代 | — | 女流文学賞 | winner |
| 2008 | 読売文学賞 | 犬身 | — | 読売新聞社 | winner |
| 2017 | 泉鏡花文学賞 | 最愛の子ども | — | 泉鏡花文学賞 | winner |
| 2022 | 野間文芸賞 | ヒカリ文集 | — | 野間文化財団 | winner |
| 2007 | センス・オブ・ジェンダー賞 | 犬身 | — | センス・オブ・ジェンダー賞 | declined |
受賞・候補エディション
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第33回(1994年) 受賞受賞作: 親指Pの修行時代
『親指Pの修行時代』は、松浦理英子による作品で、女流文学賞の受賞作です。受賞対象となった作品として、人物や社会の緊張、記憶、日常の変化を描く読み物です。
女流文学賞で評価された、松浦理英子の作品です。
文学賞受賞作人物描写時代と記憶
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第59回(2007年) 受賞受賞作: 犬身
犬になりたいという強い願望を抱く女性を中心に、人間と動物、欲望と自己像の境界を揺さぶる長編です。異形の設定を通して、愛されること、従うこと、変わることの意味を問いかけます。
犬身は、松浦理英子が長編小説として形にした受賞作です。
512ページ変身願望身体愛と支配
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第7回(2007年) 大賞受賞作: 犬身
自分は犬だと夢想してきた房恵が、思いを寄せる女性の飼い犬になるため、謎のバーテンダーと魂の契約を交わす。犬となったフサは、崩壊を抱えた家族の中で愛と献身の形を問われる。
あの人の犬になりたいという願いが、魂と身体を変えていく。
512ページ変身セクシュアリティ献身
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第45回(2017年) 受賞受賞作: 最愛の子ども
『最愛の子ども』は、私立玉藻学園高等部の同級生たちが、日夏、真汐、空穂の三人を「ファミリー」として見守る長編小説である。夫婦同然に見える二人と、子どものように加わる一人の均衡が、ロマンスとも友情とも家族とも言い切れない関係として描かれる。
女子高生三人の疑似家族を、同級生たちのまなざしから描く、関係の名づけがたさの物語。
213ページ疑似家族女子高校生ロマンス友情関係性
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第75回(2022年) 受賞受賞作: ヒカリ文集
学生劇団の中心にいた女性ヒカリをめぐり、彼女に惹かれた人々が記憶を語り直す連作短編集。複数の声から、つかみどころのない人物像が少しずつ立ち上がる。
ヒカリという女性を、複数の声が文集のかたちで浮かび上がらせる。
258ページ恋愛劇団記憶関係性連作短編集
作品
代表作
葬儀の日
1980年 小説泣き屋と笑い屋との奇妙な交流を描いた短編。大学在学中の作品で、文學界新人賞受賞作。
セバスチャン
1981年 小説初期の中長編。耽美的・実験的な要素を含む作品。
ナチュラル・ウーマン
1987年 小説レズビアンを描いた長編で、中上健次の絶賛を受け注目を集めた作品。ジェンダーや性愛を巡るテーマを扱う。
- [映画] ナチュラル・ウーマン / 佐々木浩久 (1994)
親指Pの修業時代
1993年 小説右足の親指がペニスになってしまった女性の遍歴を描く長編。性と身体を巡る挑発的なテーマを扱い、1994年に女流文学賞を受賞した。
- 英訳: 'The Apprenticeship of Big Toe P'(マイケル・エメリック訳, 2009)
裏ヴァージョン
2000年 小説『親指Pの修業時代』以降の作品で、松浦のテーマを継承しつつ別角度から性と身体を描く中長編。
犬身
2007年 小説子犬に転生した女性を通じて種を超えた愛情を描く作品。2007年発表、翌年に読売文学賞を受賞した。
奇貨
2012年 小説近年の中編・長編の一つ。身体や欲望を巡る主題を継承する作品。
最愛の子ども
2017年 小説少女たちが築いた自分たちだけの世界を描く長編。2017年に泉鏡花文学賞を受賞。
- 伊語訳: 翻訳者 アンナ・スペッキオ(Anna Speccio)
ヒカリ文集
2022年 随筆・小説(短篇集含む)2022年刊行の文集。短編やエッセイを含む近年の集成。
全著作
- 葬儀の日
- セバスチャン
- ナチュラル・ウーマン
- 親指Pの修業時代
- 裏ヴァージョン
- 犬身
- 奇貨
- 最愛の子ども
- ヒカリ文集
- ポケット・フェティッシュ
- おカルトお毒味定食
- 優しい去勢のために
- おぼれる人生相談
翻案
- 映画『ナチュラル・ウーマン』(1994年、監督:佐々木浩久、主演:嶋村かおり・緒川たまき)
作品の翻訳
- 『親指Pの修業時代』 — 英訳: 'The Apprenticeship of Big Toe P'(訳:マイケル・エメリック, 2009)
- 『最愛の子ども』 — 伊語訳(訳:アンナ・スペッキオ)
作風・主題
- 文体
- 越境的・挑発的な語り官能的で直接的な描写寓話的あるいは幻想的な要素を含む
- 頻出モチーフ
- 性とジェンダー身体の変容動物化・転生少女性と友情
評価・遺産
松浦理英子は性・身体・ジェンダーをめぐる越境的な主題を一貫して扱う作家として評価される。受賞歴や翻訳、映画化によって国内外で注目され、フェミニズム・クィア文学の文脈で重要視される存在である。
大衆文化への影響
- 映画化(『ナチュラル・ウーマン』)
- 女子プロレス趣味やブル中野への言及など、個人的嗜好が話題になることがある
豆知識
- 犬好きである。
- 女子プロレス愛好家でブル中野のファンである。
- 寡作な作家であり、長い執筆間隔が見られる(例:『親指Pの修業時代』から『裏ヴァージョン』まで約7年、『裏ヴァージョン』から『犬身』までさらに約7年)。
- 『犬身』がセンス・オブ・ジェンダー賞の大賞に選ばれたが、受賞を辞退した。