日本歌人クラブ賞 にほんかじんくらぶしょう
第19回(1992年)
短歌歌集
受賞者
3名
歳月
長い歳月を経た歌人のまなざしが、日常と自然、老いの時間を穏やかに見つめる歌集。香蘭短歌会での歩みを背景に、成熟した定型の声が響く。
歳月を重ねた視線が、日常の光を静かにすくう。
歳月自然老境
無碍光
仏教的な光の語感を帯びた題のもと、信仰、老境、身辺の自然を詠み込む歌集。静かな内省と平明な言葉が支えている。
無碍の光を思わせる題が、信と日常を結び合わせる。
信仰老境短歌
黄楊の花
花木の名を冠した題に、季節の移ろいと人生の堅さを重ねる歌集。戦後短歌を歩んだ作者の経験が、端正な抒情として結晶している。
黄楊の花の小さな姿に、季節と人生の硬質な時間が宿る。
花木季節短歌