角川短歌賞 かどかわたんかしょう
第35回(1989年)
短歌新人賞
受賞者
4名『水の上まで』は、高橋則子の歌集であり、第三十五回角川短歌賞受賞作を中心に編まれた一冊である。水面へ向かう視線や日常の細部を通して、感情が静かに揺れる瞬間をとらえる。
水の気配をまとった短歌が、日常の感情の揺れを静かに浮かび上がらせる。
171ページ
短歌水日常感情の揺れ
地球を蹴る
「地球を蹴る」は、蔵本瑞恵による短歌作品で、角川短歌賞の次席作として記録されている。題名の身体的な強さが示すように、足裏から世界へ向かう感覚を通じて、若い主体の勢いを感じさせる。
身体の勢いを世界の広がりへつなげる、若い感覚の短歌作品。
短歌身体若さ世界感覚
銀色のバイク
「銀色のバイク」は、田中章義の若い時期の短歌作品で、角川短歌賞の候補作として記録されている。題名にある乗り物の速度感を手がかりに、移動、都市、青春の心の揺れが重なって読まれる。
銀色のバイクの速度感が、若い心の移動と解放を思わせる短歌作品。
短歌青春移動都市感覚
木洩れ日の向こうに
「木洩れ日の向こうに」は、梅内美華子の初期の短歌作品で、角川短歌賞の候補作として記録されている。木洩れ日の像を通じて、光の揺らぎ、記憶、若い感情の輪郭を繊細に捉える作品と考えられる。
木洩れ日の淡い光が、記憶と感情の向こう側へ読者を誘う。
短歌光記憶感受性