講談社児童文学新人賞 こうだんしゃじどうぶんがくしんじんしょう
第4回(1963年)
児童文学
受賞者
5名
しらさぎものがたり
埼玉県のサギ山から中国、カンボジアへと視野を広げ、白サギの子の冒険を生態観察に基づいて描く長編児童文学。自然の営みと人間の暮らしを結び、鳥の移動を通して世界の広がりを伝える。
白サギの子の旅が、村の風景から遠い国々へと読者を連れていく。
178ページ
児童文学野鳥自然観察旅
ブチよ、しっかり渡れ
竹野栄の長編童話。題名の犬ブチを中心に、動物と子どもの関係を通じて勇気、信頼、成長を描く。戦後児童文学の動物物語の流れの中に位置づけられる作品である。
ブチの一歩が、子どもたちの勇気と信頼を試していく。
児童文学犬勇気信頼
霧の中を見るめがね
大橋幸子による佳作受賞作。題名は、霧で見えにくくなった世界を見通そうとする道具を示し、子どもの視線から不安や発見を描く児童文学として位置づけられる。
霧の向こうを見ようとするまなざしが、子どもの不安と発見を結びつける。
児童文学視点不安発見
「アンネ」と「アンヤ」
荻原恵美子による佳作受賞作。二つの近い名前を並べた題名から、個人の違い、呼び名、他者理解をめぐる児童文学として読める。
似た名を持つ二人の間に、違いを見つめる物語が始まる。
児童文学名前個性他者理解
カッパの国無銭旅行記
藤田孝美による佳作受賞作。河童の国を旅するという題名から、民話的な想像力と旅行記の形式を組み合わせた児童文学として位置づけられる。
河童の国をめぐる旅が、民話の楽しさと冒険心を呼び起こす。
児童文学河童民話旅