寺内大吉の直木賞受賞作。信仰と世俗、逸脱した生き方、仏教者の内面をめぐる物語で、宗教的な題材を人間臭いドラマとして読ませる。
信仰の道から外れた者たちの姿に、人間の弱さと救いを重ねる。
308ページ
仏教信仰と世俗直木賞人間ドラマ
大阪の施療院で起こる殺害未遂事件を軸に、戦後社会の傷と人間の欲望を描く社会派ミステリー。背徳的な産婦人科医をめぐる容疑者たちの過去が、事件の追及とともに浮かび上がる。
戦争の影と人間の業が、場末の病院を舞台に絡み合う。
272ページ
社会派ミステリー医療戦後社会欲望と罪