日本の文学賞

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さきがけ文学賞 さきがけぶんがくしょう

第3回(1986年)

小説

受賞者

3名
人見圭子 入選
雪解け

雪国の生活感と人びとの感情のほぐれを題名に映した小説。地方文学賞の対象作として、寒さや停滞の後に訪れる変化を、身近な人間関係の中に描いた作品と考えられる。

雪がゆるむ季節に、人の心もまた少しずつ動き出す。

地方の暮らし雪国家族と人間関係再生
嫁恋物語

嫁ぐこと、恋うこと、家や地域のしがらみをめぐる人間模様を思わせる小説。地方に根ざした生活感の中で、結婚や愛情が持つ切実さを描いた作品と考えられる。

家と土地の気配の中で、恋と結婚が人の生き方を揺らす。

結婚地域社会家族恋愛地方文学
柴山芳隆 選奨

明治初期の阿仁鉱山を舞台に、鉱山に生きる人びとの欲望、悲哀、救済への祈りを描いた中編小説。近代化の現場に置かれた人間の生と土地の記憶が、重厚な筆致で結びつく。

鉱山の銀の道に、人びとの欲望と祈りが交差する。

243ページ
阿仁鉱山明治初期近代化労働と欲望救済