日本の文学賞

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新潮社文学賞 しんちょうしゃぶんがくしょう

第3回(1956年)

受賞者

1名
幸田文 こうだ ふみ 受賞

『流れる』は、没落しかかった芸者置屋に女中として住み込んだ梨花の視線を通して、花柳界に生きる女性たちの暮らしと感情を描く幸田文の代表的長編である。華やかな表側の奥にある哀しさ、はかなさ、浮き沈みを、台所の裏側から観察する細やかな筆致が支えている。

台所の裏側から花柳界を見つめ、女たちの生の揺れを静かに描いた幸田文の傑作である。

304ページ
花柳界女性の生活没落する置屋観察者の視線戦後文学