新潮社文学賞 しんちょうしゃぶんがくしょう
『いやな感じ』は、関東大震災後のアナーキスト加柴四郎を軸に、テロリズム、ファシズム、植民地的暴力、戦争へ傾く時代を描く高見順の長篇小説。敗戦後の視点から、革命への渇望が暴力と自己崩壊へねじれていく過程を、ざらついた言葉と重い歴史感覚でたどる。
革命の熱が、いつしか生を焼き尽くす暗い衝動へ変わっていく。