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いやな感じ

新潮社文学賞

いやな感じ

高見順

『いやな感じ』は、関東大震災後のアナーキスト加柴四郎を軸に、テロリズム、ファシズム、植民地的暴力、戦争へ傾く時代を描く高見順の長篇小説。敗戦後の視点から、革命への渇望が暴力と自己崩壊へねじれていく過程を、ざらついた言葉と重い歴史感覚でたどる。

アナーキズムテロリズム戦争前夜思想と暴力

作品情報

革命の熱が、いつしか生を焼き尽くす暗い衝動へ変わっていく。

関東大震災後の政治的混乱と大杉栄虐殺の影を背景に、加柴四郎の彷徨と転落を描く。共和国版は本篇に関連エッセイと解説を加え、作品の思想的射程を現在から読み直せる構成になっている。

レビュー要約

  • 歴史の暗部を掘り返す迫力と、語りの異様な熱量を評価する声がある。一方で、暴力や思想の混濁を真正面から扱うため、読後感は重く、読者を選ぶ作品でもある。

書籍情報

出版社
共和国
発売日
2019-06-26
ページ数
424ページ
言語
日本語
サイズ
15 x 2.7 x 18.8 cm
ISBN-13
9784907986575
ISBN-10
4907986572
価格
5561 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

アナキズム。テロリズム。エログロ。ファッショ。亜細亜。そして戦争。 躍動する魂。ディープなスラング。 これは前史なのか、あるいは現在の私たちなのか? 関東大震災後、虐殺された大杉栄の復讐に失敗したアナキスト・加柴四郎。「生の拡充」を希求して夜の町を彷徨し、ファシストや軍と結託。韓国や上海での要人暗殺に加担すると、やがて日中戦争へ……。 最後の文士・高見順、畢生の長篇小説に、「北一輝・大魔王観音」「革命的エネルギー」など、スピンオフ3編を併録する。 書き下ろし解説=栗原 康

1907年、福井県に生まれ、1965年、千葉県に没する。小説家、詩人。 本名、高間芳雄。 高校時代にダダイズムの影響を受け、東京帝国大学文学部時代にはプロレタリア文学運動に加わる。 1935年、『故旧忘れ得べき』で第1回芥川賞候補。1941年、陸軍報道班員としてビルマに徴用。戦後も、小説、エッセイ、詩とジャンルを問わず活躍した。 主な作品に、『如何なる星の下に』(人民社、1936)、『昭和文学盛衰史』(文藝春秋新社、1958)、『激流』(第一部、岩波書店、1963)をはじめ多数。 ほかに『高見順日記』(正続17巻)、『高見順全集』(全20巻)がある。

レビュー

  • 残念な本文フォントとインク色

    内容にはなんの問題もありませんが,判型が大きな割りに字が小さく,フォントがか細く,文字色が薄いので,高齢者には非常に読みにくいと思います。 中央公論社「日本の文学」のほうが,活版印刷のためか文字がくっきりして読みよいです。 せっかくの再刊なのに非常に惜しいです。装丁や工夫した見出しの文字など誉めるべきところはたくさんありますが,肝心の本文がいただけません。

  • 復刊感謝

    デザイン。外でも読める

  • 玉ノ井

    玉ノ井見学ツアーの下調べで購入しました。いやな感じとは言い得たものです。

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