南日本文学賞 みなみにっぽんぶんがくしょう
第9回(1980年)
小説評論詩
受賞者
2名
水子地蔵
「水子地蔵」は、祈りと喪失の記憶を題名に刻む小説である。水子を弔う地蔵という民間信仰のイメージを通して、個人の痛み、家族の沈黙、土地に残る感情を見つめる作品として読むことができる。
地蔵に託された祈りから、語られにくい喪失と土地の記憶が立ち上がる。
水子供養喪失家族土地の記憶地方文学
海の陽 山の陰
岡田哲也の詩集で、海と山を抱く南九州の風土を背景に、光と影、土地の記憶、生活の感覚を詩の言葉でとらえる作品である。自然の明るさと陰影を並べる題名の通り、土地に根ざした感情を静かに響かせる。
海の陽ざしと山の陰影が、南の土地に生きる人の記憶を照らし出す。
南九州詩集海と山土地の記憶光と陰影