女流文学賞 じょりゅうぶんがくしょう
『上海』は、終戦直前までを過ごした街を三十六年後に訪ね、少女時代の記憶と現在の旅を重ねる林京子の作品である。五日間の滞在を通して、遠くなった都市との距離を測り直していく。
少女時代の上海と、三十六年後に再び歩く上海。その二つの時間が静かに響き合う。