読売文学賞 よみうりぶんがくしょう
近江商人の家に生まれた作者自身に近い語り手が、性と家、家族の記憶をたどる私小説。淡々とした文体の中に、自己の欲望と家の歴史を見つめる厳しさがあり、日本私小説の到達点の一つとして読まれてきた。
家と性の記憶をたどる私小説が、老いと生の輪郭を静かに刻む。