日本の文学賞

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吉川英治文学新人賞 よしかわえいじぶんがくしんじんしょう

第1回(1980年)

文学賞

受賞者

2名
加堂秀三 かどう しゅうぞう 受賞

大阪府の山村に生まれた林義信が、貧しさと家庭の崩壊から逃れるように上京し、俳優への夢、同棲生活、父との暮らしの中で行き場を失っていく長編小説である。上昇への願いと生活の重さがからみ合い、地方と都会、家族と欲望の間で追い詰められる青年を描く。

俳優を夢見て上京した青年の暮らしは、愛欲と家族の重荷の中でしだいに出口を失っていく。

237ページ
上京俳優志望家族の崩壊貧困同棲生活
田中光二 たなか こうじ 受賞

韓国を舞台にした田中光二の長編冒険小説。主人公の郷一人は、ソウルのホテルで古美術品密輸の罠にはめられ、釈放の条件として北朝鮮に眠る新羅王朝の宝冠奪取を命じられる。特務工作隊の一員として三十八度線を越える彼の行動を通じて、政治的緊張、謀略、極限状況でのサバイバルを描く。

密輸容疑から始まる罠は、北朝鮮への決死行へと姿を変える。

334ページ
冒険小説謀略朝鮮半島特務工作宝冠争奪