日本の文学賞

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月の満ち欠け

直木三十五賞

月の満ち欠け

佐藤正午

前世の記憶を持つ少女たちをめぐり、三人の男と一人の女性の人生が長い時間の中で交錯する長編小説。輪廻転生という幻想的なモチーフを、愛の執着、喪失、再会の物語として緻密に組み上げる。

輪廻転生喪失再会

作品情報

いちど欠けた月がもういちど満ちるように、失われた思いが別の人生に現れる。

岩波書店から単行本として刊行された第157回直木賞受賞作。Amazon JP、NDL系書誌、岩波書店・書評情報で単行本ISBN 9784000014083 とISBN-10 4000014080を確認した。文庫版ISBNは9784000014113だが、ここでは受賞時の単行本を採用した。

レビュー要約

  • 幻想的な題材を扱いながら、人物の過去と現在を精密につなげる構成が高く評価されている。生死を超える思いを描く物語として、驚きと余韻を残す読み味がある。

書籍情報

出版社
岩波書店
発売日
2017-04-06
ページ数
336ページ
言語
日本語
サイズ
12.9 x 3 x 18.8 cm
ISBN-13
9784000014083
ISBN-10
4000014080
価格
1760 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。

佐藤正午(さとう しょうご) 1955年8月25日,長崎県佐世保市生まれ.北海道大学文学部中退.1983年『永遠の1/2』で第7 回すばる文学賞を受賞.2015年『鳩の撃退法』(小学館,2014年)で第6回山田風太郎賞を受賞.そのほかの著作に『ジャンプ』『身の上話』(光文社),『5』(角川書店),『アンダーリポート』(集英社),『小説家の四季』(岩波書店),『小説の読み書き』(岩波新書)など.

レビュー

  • 思っていた以上に

    ハマる

  • 女の執念

    愛したあなたにもう一度会うため、何度も生まれ変わり、その時々の家族、友人も巻き込んで再会する女の執念の物語。 時系列があちこち飛んで、読む側の苦労はひかりしれないが、辻褄が合わないこともなく、3代に渡る家族の繋がり、それぞれの思いも上手に表現されている。 面白いんです。でもコレが直木賞なのか、と言うのが本心。

  • 良かったですね。

    友人に勧められて………

  • みんなが幸せになる話ではない

    昨今の直木賞というと優れたストーリーを持つ作品で、なんらかの、人生ってこうだよな、というものが多い印象でしたが、これはそういう話ではありませんでした。直木賞選評にもありますが転生する本人が転生したことによって受け取る戸惑いとか、転生を受けた娘の家族が、娘が娘じゃなくなってしまったことを受容する過程や、そういった普通の人間に起こるはずの感情は完全に欠落しています。愛する人に会うことだけを一途にという小説なのかもしれませんが、出てくる女性は身勝手で恐ろしく感じましたし、どの人にも感情移入できませんでした。

  • 映画とは違いましたが…

    映画を観て惹かれ原作を読んでみたいと思って買いました。大変、迅速な対応でした。

  • 誰かを好きになるたびに、思い出す物語になると思います

    ※最後に梱包ついてのレビューあり、気にされる方は最後をご覧ください。 生まれ変わっても会いたい人がいるなんて素敵で 現在独身恋人なしですが、いつか誰かを好きになった時や結婚を考えたい人に出会った時、 きっとこの物語を思い出し、読み返すのだろうと予想しています。 大切な1冊になりました。 佐藤正午さんの小説は初めて読みました。 さらっと読める感じではなく、ゆっくり理解しながら読まないと、よく分からないまま終わってしまいそうだなという印象です。 最初の方は物語が全く掴めません。 誰が誰かも、どういう繋がりかも、説明といえる説明が意図的に排除されています。 分からないなりにも1シーン1シーンきちんと読んで進め、徐々に繋がり始め、最後にまとまるので、読むのに根気が必要です。 だけれど先が知りたい気持ちで読む手が止まりませんでした。 違和感があったのは、生まれ変わりの軸となる男女2人の間に 来世でも会いたいと思う、そう読み手に納得させるような描写がなかったことです。 男性が女性にかけた言葉や、女性の背景なども含めて考えると、確かに来世でも会いたいと思えなくもないけど え?お互いそんな相手だった?と思ってしまいました。 これは読み手に自由に想像させるためなんでしょうか。 想像する面白さより、腑に落ちる描写が欲しかったです。 【梱包について】 最悪でした。 他の物と合わせて購入しましたが 本は裸のまま・固定なしの状態で、必要以上に大きな箱に入れられ 届いた時は本の間に他の物が挟まり、軽く折れていました。 幸いはっきりした折れ線や傷はありませんが、商品を雑に扱っているんだなという印象です。 映画化が発表されたばかりだからか、どこの本屋さんにも置いていないからAmazonで買ったのに。 新刊の漫画のようにせめてビニールで覆ったり、板状の段ボールに固定するなど 過剰包装にならない程度の工夫をお願い致します。 Amazonでは雑誌も度々購入しますが、そちらの扱いも納得できないので これから本・雑誌の購入は控えようと思います。

  • 素敵なラブストーリー

    面白かったです。話の奇想天外なのは全く気にならないほど、しっかり読めました。いくつもの登場人物の視点で進むので、読みにくいという方もいるかもしれませんが、ショートストーリーの組み合わせと考えるといいかもしれません。あえて言えば、奇想天外なことで、それは無理な展開かなと思われるところがあります。素敵なラブストーリーです。

  • さすがの直木賞受賞作品だった

    満足感が高かった。 作品の背景には、子供への畏怖がありそう。 恋愛場面は心躍るし、読了時に抱かせる期待も緻密に設計されていた。 新海誠がアニメ化したら、ケミストリー起こりそう。

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