フィルハーモニーの風景 (岩波新書 新赤版 135)
『フィルハーモニーの風景』は、指揮者・岩城宏之が世界の名門オーケストラと舞台裏を語る音楽エッセイ。演奏の響きだけでなく、それを支える人々の働きに目を向ける。
作品情報
華やかな演奏の背後にある、楽員と舞台スタッフの息づかいが見えてくる。
岩波新書の一冊。ウィーン・フィルやベルリン・フィル、ステージマネージャー、楽器運搬など、音楽を成り立たせる現場の表情を指揮者の視点から描く。
レビュー要約
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第一線の経験に基づく具体的な逸話と軽妙な文章が好まれ、クラシック音楽の舞台裏を親しみやすく伝える本として読まれている。
書籍情報
- 出版社
- 岩波書店
- 発売日
- 1990-08-20
- ページ数
- 212ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784004301356
- ISBN-10
- 4004301351
- 価格
- 20 JPY
- カテゴリ
- 本/エンターテイメント/音楽/クラシック/演奏家・指揮者・楽器
ウィーン・フィルやベルリン・フィルの素晴らしい音色は,楽員たちのどんな苦心によって磨かれ,華やかなコンサートの舞台裏では,どんな人たちがそれを支えているのか.日本を代表する指揮者として第一級のオーケストラの素顔を見てきた著者が,興味深いエピソードをまじえつつ,その表情を軽妙な筆致で描き出す.
レビュー
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面白すぎる。全てのオーケストラ好きが読むべきだ。
あのベルリン・フィルのコンサートマスターの神様、シュバルベ氏がベルリン・フィルには致命的な欠陥がある、といった。 「音程が悪い、リズムが悪い、お互いに聴き合わない」さて、その真意は? チューニングを巡る、コンマスとオーボエ奏者との僅か1ヘルツか0.5ヘルツを巡る攻防。 オーケストラ経験者ではなくとも、とにかくオーケストラが好きな人であるならば、読み出したら止まらなくなるほど請け合いだ。 岩城宏之さんは、ハイティンク急病のため、急遽、ウィーン・フィルの定期を振ってくれと言われた。 指揮者にとって「ウィーン・フィルを振る」ことがどれほどのことか、等々興味は尽きない。 岩城宏之さんほど演奏活動をしながら、大量の文章を残した人はいない。岩城さんの著書は全てお薦めしたいが、 兎にも角にも、この一冊は欠かせない。 後半には、 オーケストラの職人たち (文春文庫) の元となった文章が収録されている。
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非常に読みやすい本です
10数年前、岩波書店から出たこの本を読んでからというもの、以来幾度となく読み返しています。おそらく20~30回以上は読んでいることでしょう。なんにせよ指揮者の心のひだや、ちょっとした思い入れ、抱腹絶倒のオーケストラの裏話などが読みやすい文体で書いてあります。この読みやすいという点が岩城宏之氏の本のいいところでしょう。もちろん彼はプロの指揮者の目から見て書いているのですが、その中にわれわれ素人的な視点というものも含めてくれてます。冒頭のウィーンフィルを初めて振ったときの話などは読んでいて胸ワクワクものです。1~2時間あれば読めてしまうのでクラシックファン以外の方にも読んでもらいたいと思います。
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マエストロは、文筆家でもあったのですね
亡くなって10年にもなるんだな・・と思いながら、読みました。 謎の多いこの職業ですが、やっぱり全貌は知りえませんでした・・・
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岩城エッセイの決定版 すてきな人達のお話です。
岩城宏之さんのエッセイはどれも軽妙で楽しいのですが、中でもこの本が一番好きです。第一線で活躍の著者ならではのオーケストラの裏話、そしてカラヤンを始めとするカリスマ・天才達の逸話等々、とりわけベームとウィーンフィルの話は絶品です。 クラシックファンならば今まで以上にオーケストラが好きになり、クラシック音楽に興味のない人も職人魂に触れられる一冊です。この本に出てくる人達は自分の仕事を無条件に愛していて、そんな彼らの日常が岩城氏の目を通じて語られています。 さらりと読めますが、心に定住してしまう本です。何度読んだかわかりません。
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実に楽しい
一時期、私は日本の主なオーケストラを聞きまわったことがある。 その中で一番よかったのは、私の事前の予想に反して、オーケストラ・アンサンブル金沢だった。 演奏の巧さがダントツで、難曲を演奏しきったのに驚いたのだった。 あわせて指揮者がおもしろく、当時、星野阪神の優勝の時だったのだが、アンコールが「六甲おろし」、実に楽しく、満ち足りた気持ちで帰路についた。 (私もそうだが阪神ファンでない人も楽しかったと思う) その時の指揮者が岩城さんで、この本も期待して読んだが、実に面白かった。 あのコンサートの時のように楽しい。
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オーケストラや指揮が身近になりました。
指揮者やオーケストラの日常、昔の学生がどうやって音楽を学んだか、舞台の裏方の話などが書かれていました。肩肘をはらずに気軽に読める本です。 今までなじみがなかった世界に、色がついた感じです。 具体的には、 ・オーケストラの指揮者の心境、カラヤンのエピソードが綴られていて、指揮を身近に感じることができました。 ・今までは、ウィーンフィルハーモニー、ベルリンフィルハーモニー、日本フィルハーモニーと新日本フィルハーモニーといった言葉がただの単語の羅列に過ぎなかったのですが、エピソードを交えて語られていたおかげで、個々のキャラとして感じられるようになりました。 ・さらには、指揮者の現在だけではなく、学生の頃のことも書かれていたので、音楽界の裏側がちょっとわかった気になれました。