作品情報
昭和天皇の政治的・家族的な関係を、近現代史の文脈から読み直す新書。
昭和天皇の政治的・家族的な関係を、近現代史の文脈から読み直す新書。神格化でも単純な告発でもなく、制度と個人のあいだにいた天皇像を探る。
書籍情報
- 出版社
- 岩波書店
- 発売日
- 2008-01-22
- ページ数
- 224ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.1 x 17.4 cm
- ISBN-13
- 9784004311119
- ISBN-10
- 400431111X
- 価格
- 990 JPY
- カテゴリ
- 本/社会・政治/政治/日本の政治/天皇制
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レビュー
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天皇制について考える必読書
みんなが読むべきです。
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天皇のアイデンティティに対する理解がおかしい!
最近話題の本であり、「大正天皇」が新鮮なインパクトを与えてくれたこともあり期待を持って読んだ。確かに、今まで書かれることのなかった天皇と祭祀の関係に視点をおき丁寧な研究を積み上げているのには感服した。貞明皇后との関係についての独自の見解も興味深い。 だが、天皇研究にエネルギーを注入している割には、著者の天皇の本質に関する理解がひどく浅薄で、ステレオタイプな戦後民主主義教育的理解の範囲を脱していないことを知って失望した。著者は繰り返し、天皇の祈りは皇祖皇宗への祈りを国民のための祈りより優先していると非難し、天皇の三種の神器への拘りに嫌悪感を露にする。この著者は、天皇は国民に選挙されて就任する大統領でもなければ、武力で国民を征服支配する国王でもないと言うことに、どの程度思慮を廻らせているのだろうか? 天皇が天皇であることのアイデンティティは、何よりも「神」に連なる存在であることに存するのであり、それはローマ法王のアイデンティティが「神に連なること」にあるのと同じだ。「日本国の象徴」というのも、天皇の神と皇祖皇宗への連なりに国民が特別な価値を認めるから象徴たり得るのだということを、著者は理解しない。他のレビューアーの方も指摘しているが、皇祖皇宗への祈りが、同時に天皇の存在を含めた国と国民全体を包括する概念だと言う理解が欠けている。 天皇にとっての祭祀の意義を否定し、皇祖皇宗への祈りを市井のご先祖様への祈りと同列に見なすのなら、天皇家は国民にとって特別の意味は持たない唯のセレブファミリーに過ぎなくなり、そんなものはこの国には無用の長物だという論理を生んでしまうだろう。
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昭和天皇(岩波新書)
昭和天皇のお人柄や思想、思いがけず母親の皇太后のこと、母と子の確執など、裏事情がよくわかり、勉強になりました。
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全ての癌は、貞明皇太后。
第二次世界大戦前、昭和天皇が戦争回避の方向に進もうとすると、お付きの人がなだめる。226の時も、自ら鎮圧すると言ったにもかかわらず、やはりお付きの人にいさめられる。天皇は神聖にして冒すべからずなんだから、もっと強く出ていれば、戦争を回避できたかもしれないのに、おかしいなあと思っていた。やはり、貞明皇太后が裏で操っていたということだ。 貞明皇太后は、昭和天皇と仲が悪く、秩父宮と仲が良かった。できれば秩父宮に皇位を継承してもらいたかったらしく、そのためには昭和天皇は目の上の瘤になる。そこで、軍と脈がある秩父宮を利用し、226を起こさせたという理屈もありうる。 元老や取り巻きが昭和天皇を子供扱いし、言うことを聞かなかったのも、後ろに貞明皇太后がいるからであり、それを貞明皇太后が利用していたとも考えられる。 しかし、終戦後、昭和天皇は開戦の責任は全て自分にあるとして、日本国の罪を一身に背負った。それは偉いと思う。一方貞明皇太后は、一線を引いているとしてノーコメント。 本著に、貞明皇太后の写真があるが、この人ならやりかねないなという顔をしている。 本当の戦争責任者は誰か、というのがわかる本じゃないかと思う。
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廃止でも存置でもない形骸化を
こういうタイトルの書籍のレビューには必ずや左右両翼からの極論めいたものが目立つが、筆者は天皇制自体「どうでもいい」ものとおもっている。両翼ともの立場から反論を受けそうだが、筆者なりの極論を言えば憲法八条までに定義されていることなど形骸化されてもいいだろうとおもう。なぜなら最終砦の九条ですらすでに関連法により形骸化されているからだ。こういう意見を言うと左翼だと思われがちだが筆者自身はリベラル中道だとおもっている。 天皇制など無くなってもいいし、あってもいい。だが、最低限の税金によりまかなうことと、地方のそこいらに存在する神社よろしく宮中祭祀のみに活動(権限)を制限すればいい。それ以外の象徴であってもならないとすればいい。元号も宮中だけに残せばいい。 日本国中の八百万の神々を日本の一等地で祀ってあるのだから運営費も全国からの参拝者のお賽銭で足りるだろう。 こうすればなんの政治的弊害もない神の国になれる。これは司法権力がまったく壊れていて機能していないからいえることなのだが・・・
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気宇壮大
本書は原氏の試論です。仮説は面白いので、どんな論理展開がされるか期待したのですが、証明する根拠の提示はいまいちでした。「〜であろう」「〜かもしれない」「〜可能性は否定できない」という結語が多すぎるので読み進めるとイライラします。ある政治漫画家が本書の内容や原氏のことを散々非難してますが、祭祀の本質に関する意見の相違以前に、「ちゃんと証明してください」と文句を言いたくなる気持ちもわかります。 ただし、「二・二六事件における天皇」「1970年新嘗祭と三島事件」など、原氏の仮説は十分興味深いです。しかしその内容でも、「昭和天皇」という書名は、よく言えば気宇壮大、悪く言えば夜郎自大なので、最初に「本書は試論である」と十分断ってくれないと筋道が通りませんね。
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隠れ共産主義者
原先生は遺憾ながら皇室を廃するために皇室を研究する左翼です。他の方が書かれていますが、把握が浅薄です。共産党の手先でしょう。
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客観的でわかりやすい
激動の生涯を送られたと思うぐらいで、この手の本には触れる事も なかったが、昭和天皇うや皇室の役割りについて知る良い機会となった。 著者が戦後生まれである事が、現在の戦後に生まれ育った者にも解かりやすく 伝わってくるのではないかと思う。
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