作品情報
素朴な鈴や石の笛に始まり、現代邦楽までを見渡す一冊。
徳丸吉彦が、日本音楽の流れを古代から現代までわかりやすくたどる岩波ジュニア新書。宗教や社会の変化と音楽の関わりも含めて、日本文化の歴史を読み解く手がかりになる。
書籍情報
- 出版社
- 岩波書店
- 発売日
- 2019-12-22
- ページ数
- 242ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.5 x 1.5 x 17.2 cm
- ISBN-13
- 9784005009091
- ISBN-10
- 4005009093
- 価格
- 1034 JPY
- カテゴリ
- 本/エンターテイメント/音楽/音楽一般
はるか縄文の昔から,日本にはさまざまな音楽が培われてきました.素朴な鈴や石の笛に始まり,仏教音楽の伝来,雅楽・能楽・歌舞伎・文楽の誕生と変化,文明開化による西洋音楽の導入,そして現代邦楽――.政治や宗教とも深く結びついた音楽の歴史をたどれば,日本の歴史の流れも見えてきます.コンパクトで濃厚な決定版!
徳丸吉彦(とくまる よしひこ) 1936年,東京生まれ.聖徳大学教授,お茶の水女子大学名誉教授.音楽学,とくに民族音楽学を専攻.日本とアジアの音楽を国内外で紹介. 日本音楽と西洋音楽を愛好する家庭で育つが,戦争で家が焼かれて三味線もピアノもなくなったために,音楽を始めたのは遅かった.しかし子供の頃から音楽と音楽に対する考え方が多様であることを意識し,日本音楽に対する日本社会の扱いに疑問を抱いていたことが,本書を執筆するきっかけになった. 著書に『三味線音楽の旋律的様相』(仏語,ペーテルス,2000),『音楽とはなにか――理論と現場の間から』(岩波書店,2008),『ミュージックスとの付き合い方――民族音楽学の拡がり』(左右社,2016),共編に『ガーランド世界音楽事典7 東アジア』(英語,ラウトリッジ,2002)など多数.
レビュー
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わかりやすい
"日本音楽を考えずに、日本文化も日本の歴史も考えることはできません。それと同時に、日本音楽が世界の音楽の一つであることも忘れてはなりません"2019年発刊の本書は、縄文の昔から現代まで。日本音楽の歴史を紹介した良書。 個人的にはメタバース芸大の日本音楽史のサブテキストとして手にとりました。 さて、そんな本書は民族音楽、音楽記号学などの研究者である著者が、音楽の定義を『人間が組織づけた音響』とした上で、古代、中世、近世、現代といった歴史区分に沿って縄文時代の土鈴から始まり、雅楽、能楽、琉球やアイヌの音楽、西洋音楽の影響、第二次大戦での敗戦後の変化といった様々な視点から解説してくれているのですが。 やはり、日本音楽をそれぞれのジャンルにわけるより、歴史的な背景を踏まえた上で横断的に紹介してくれているのはわかりやすく、腑に落ちる部分がありました。 また、日本音楽の大きな特徴が"ある時代に生まれた音楽が、次の時代に捨てられずに伝承される傾向があること"にも共感。音楽に限らず日本文化が継承を大切にしてきたことを再確認。 日本音楽史の入門書として、また日本文化史としてもオススメ。
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和楽の入門に最適、『西洋音楽史』と一緒に
本書は、古代から現代まで、日本音楽の歴史を、政治や宗教とも深く結びついたものとして語られています。 私は、中世の雅楽・能楽に興味を引かれました。また、明治時代の西洋音楽の導入の時期の日本の様子が更に詳しく知りたいと思いました。 本書と併せ『ものがたり西洋音楽史』もあり、両方読んでいきたい。
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ものがたり、じゃなかった
ものがたり、とタイトルにあるので、たとえば塩野七生の本のように歴史をたどりながらも読み物としても面白いかと期待したが、ものがたりというのとは全然違って文献のような本で途中で止めてしまった。もったいなかった。
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わかりやすい!
「ものがたり西洋音楽史」があまり面白くなかったので、この「ものがたり日本音楽史」の方もあまり期待しないで読み始めたのですが、意外に面白いですね。声明などの日本の古代の音楽にも、西洋の12音階とほぼ同じものがあったとは、初めて知りました。よく考えれば、ピタゴラスが弦の分割により音階を引き出しているので、東洋でも同じことをすれば同じ音が見出せるのは当然かもしれませんが、とても衝撃的でした。「ものがたり西洋音楽史」と違って、所々に楽譜を入れているのも分かり易かったです。 また、楽譜が印刷されるのは西洋でも東洋でも15世紀ですが、日本のものが一番古い、ということを初めて知りました。
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日本人のDNA
読んで見て、日本の音楽の歴史を身近に感じました。
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