作品情報
『とんでろじいちゃん』は、野間児童文芸賞で選ばれた山中恒の作品である。
『とんでろじいちゃん』は、山中恒の仕事の中で野間児童文芸賞の対象となった作品である。1993年に旺文社から刊行された一冊として、作品名に掲げられた主題を中心に、人物、社会、歴史、記憶などを読み解く内容を持つ。
書籍情報
- 出版社
- 旺文社
- 発売日
- 1993-03-01
- ページ数
- 142ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784010695296
- ISBN-10
- 4010695293
- 価格
- 53 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物/童話・文学
第31回(1993年) 野間児童文芸賞 受賞
レビュー
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何度読んでもおもしろい、大井賢司郎じいちゃん。
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ちょっと消化不良です。
小学生(3年生と思われるが明記していないみたい)の由太は、夏休みに父の実家で、ボケが疑われる祖父を見張るというアルバイトをすることになった。よその家の仏壇のお供え物を食べたり、知らない家のお葬式に乗り込んでラジオ体操をしたり、空を飛べると言ったりするらしいのだ。ところが迎えに来た祖母と話していた由太は、空を飛んでいる祖父を目撃してしまう。 しっかり者の祖父が、子ども時代の後悔をボケともとれる時空を超える力で解決していく過程を、少年の視点で描くファンタジー。 読み終わって、疑問符がいっぱいつく話でした。 どうして由太は、時空を超えても、その時の記憶を保ち続けられたんでしょうか? どうして祖父は、現在に戻るたびに過去の世界の記憶を失うんでしょうか? どうして過去の世界で多吉からもらった白玉団子を食べたら、現在の世界でよその家の仏壇のお供え物を食べたことになってしまったのでしょうか? ご本尊を壊してしまうとはトンデモ大変なことではありますが、その時にズル賢い多吉と取引して罪をかぶってもらったことが、死の妨げになるほど気がかりなことだったのでしょうか? 時空を超える不思議さと楽しさはありますが、祖父の死とその前の後悔を描くには正直消化不良の感があります。
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胸に沁みるよい作品だと思います
本には<小学校中級向き>とありますが(中級というのが何を指すのかはっきり分かっていませんが)、小学校の中学年(3年~4年生)には難しく、小学校高学年から中学生くらいが対象なのではないかと思います。 (どこまでが現実で、どこまでがファンタジーなのか、そして、それが誰のファンタジーなのか不明確なまま話が進みますので、そのあたりを「とりあえず、ペンディングにして」読み進める力がないと読了は難しいように思います) そして、内容についてですが、本書は孫と祖父との心の交流を描いたものと言えると思いますが、確かに親子の関係とは異なる独特の関係があるのかも…とは感じます。私個人は、孫はいませんので、「祖父としての孫との関係」は実体験がないわけですが、”この世を去る”となった時に、そして、自分の人生の整理が必要となった時に、孫が重要な役割を果たすことは十分あり得ることなのだろうな~~とは想像します。 胸に沁みるよい作品だと思います。
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まあ凡作
おじいちゃんと一緒におじいちゃんの子供のころへタイムスリップする謎ときもので、まあ凡作である。野間児童文芸賞受賞作だが、山中恒なら『ぼくがぼくであること』『とべたら本こ』が不朽の名作なのであって、まあ文学賞というのはだいたいこうして遅れてくるものだという見本のようなもの。 なお堀田あきおの挿絵で、お父さんが居間で普通に煙草を吸っているがこういうのも今ではないのだろうか。
関連する文学賞
- 野間児童文芸賞 第31回(1993年) ・受賞