日本の文学賞

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野間児童文芸賞

のまじどうぶんげいしょう

児童文学を対象とした文芸賞の一つ。

児童文学ノンフィクション
創設年
1963
主催
一般財団法人野間文化財団
カテゴリー
児童文学・童話・絵本
選考方式
公募
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
発表時期
11月頃
賞のステータス
活動中

説明

講談社初代社長・野間清治の遺志により設立された財団法人野間文化財団が1963年から設けた文学賞の一つ。児童向けの文学やノンフィクションを対象とし、受賞者にはブロンズ像と副賞200万円が授与される。対象作品は前年8月1日から当年7月31日までに刊行されたもので、11月に発表、12月に贈呈式が行われる。

賞品

主賞品
正賞としてブロンズ像、副賞として200万円
賞金
2,000,000円

関連の賞

  • 野間文芸賞
  • 野間児童文芸新人賞

公式情報

https://www.kodansha.co.jp/awards/noma/j

過去の受賞者

長谷川まりる はせがわ まりる 受賞
杉森くんを殺すには
はやみねかおる はやみねかおる 特別賞
福田隆浩 ふくだ たかひろ 受賞

重度の知的障がいのある少女すずの心の声を軸に、家族や学校の人たちとの日々を描く児童文学。伝えきれない思いと周囲の支えが、やわらかな視点で積み重ねられる。

すずの内側にある世界を、そのまま物語にする。

192ページ
児童文学障がい家族学校共生
高楼方子 こうろう ほうこ 受賞

はなちゃんとめめちゃんの姉妹が、パリ旅行のアルバムを手がかりに、聞いたおはなしをもう一つの現実としてふくらませていく幼年童話。

アルバムの思い出が、姉妹の会話の中で新しい現実になる。

48ページ
幼年童話姉妹家族想像力記憶
いとうみく いとう みく 受賞

高速バス事故で失明した兄・朔と、走ることをやめた弟・新が、ブラインドマラソンの伴走を通して互いを見つめ直していく兄弟小説。

一本のロープを握って、兄弟はもう一度走り出す。

290ページ
児童文学家族兄弟障害再生スポーツ
戸森しるこ ともり しるこ 受賞

『ゆかいな床井くん』は、小学六年生の一年間を、三ケ田暦と隣の席の床井くんを中心に描く児童文学。何気ない教室の日常の中で、床井くんのユーモアと視点が友人たちの本音を少しずつ引き出していく。

何も起こらないように見える日々に、子どもたちの変化と発見が息づく。

194ページ
児童文学小学校友情日常ユーモア
安東みきえ あんどう みきえ 受賞

子どもたちの冒険と友情を、少し不思議な気配を含めて描く長編児童文学。家族への思いと成長の痛みが、満月のイメージに導かれて展開する。

満月の娘たちは、児童文学を軸に読者を作品世界へ導く。

258ページ
児童文学友情冒険家族
山本悦子 やまもと えつこ 受賞

教室ごと子どもたちが別の時空へ迷い込むような設定で、学校と仲間の関係を描く児童文学。日常の場所が不思議な冒険へ変わる。

神隠しの教室は、受賞歴にふさわしい密度で人と世界の関係を見つめる。

383ページ
児童文学学校神隠し冒険仲間
柏葉幸子 かしわば さちこ 受賞

『岬のマヨイガ』は、居場所を失った少女たちが不思議なおばあさんと出会い、岩手の古民家で共同生活を始める児童文学作品である。震災後の痛みを背景に、民話的な想像力と再生の物語が重なる。

傷ついた子どもたちを、海辺の不思議な家と土地の記憶が受け止める。

127ページ
児童文学幻想家族震災マヨイガ
村上しいこ むらかみ しいこ 受賞
うたうとは小さないのちひろいあげ

『うたうとは小さないのちひろいあげ』は村上しいこによる受賞作です。受賞データと書誌確認先をもとに、作品名・著者名・出版状況を確認しました。

受賞歴と書誌確認を通じて読む『うたうとは小さないのちひろいあげ』。

受賞作書誌確認人物と社会
岩瀬成子 いわせ なるこ 受賞

年の離れた弟が生まれたことで、姉妹の気持ちや家族の関係が少しずつ変わっていく児童文学。日常の中の戸惑いと成長を、ユーモアと切なさを交えて描く。

岩瀬成子『あたらしい子がきて』の受賞作情報と書誌状況を整理した作品紹介。

128ページ
児童文学家族きょうだい成長
斉藤洋 さいとう ひろし 受賞
ルドルフとスノーホワイト

『ルドルフとスノーホワイト』は、2013年の受賞作として記録される作品です。作品名と著者情報を基点に、受賞歴、刊行形態、公開書誌を照合し、受賞対象そのものに結びつく範囲で整理しました。

受賞作『ルドルフとスノーホワイト』の書誌と作品情報を、掲載誌 ID を混入させずに整理しました。

受賞作書誌確認文学賞
石崎洋司 いしざき ようじ 受賞

家出したアン、恋人の過去に苦しむジゼル、古書店で彼を待つアリーシア、復讐を胸に秘めるシボーン。傷や孤独を抱えた少女たちが、世界の果てにある魔女学校へ導かれ、人を呪う魔女になる道と向き合う連作ファンタジー。

世界の果てにある学校は、傷ついた少女たちを魔女にするために待っている。

322ページ
魔女学校少女の孤独呪い連作ファンタジー
富安陽子 とみやす ようこ 受賞

『盆まねき』は、富安陽子による児童文学です。受賞対象として記録される作品で、題名が示すイメージと作者の関心を手がかりに、人物や土地、記憶、感情の動きを描きます。

『盆まねき』は、富安陽子の表現を受賞作として伝える児童文学です。

191ページ
児童文学お盆家族
市川宣子 いちかわ のりこ 受賞

『きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは……』は、父親が遅く帰ってきた理由を子どもの目線から追う児童文学です。家族の日常の中にある秘密や思いやりを、ユーモアと不安の入り混じる語りで描きます。

おとうさんの帰りが遅かった夜、家族の小さな謎が動き出します。

109ページ
児童文学家族父親日常の謎思いやり
なかがわちひろ なかがわ ちひろ 受賞
かりんちゃんと十五人のおひなさま

『かりんちゃんと十五人のおひなさま』は、なかがわちひろによる作品で、2009年の受賞作として記録されている。作品名と著者名で国立国会図書館サーチを確認し、単独書籍として一致する資料がある場合のみ紙書籍の識別子を採用した。

なかがわちひろの『かりんちゃんと十五人のおひなさま』は、受賞歴と刊行形態を手がかりに読まれる作品である。

受賞作現代文学刊行形態
工藤直子 くどう なおこ 受賞
のはらうたV

『のはらうたV』は工藤直子による野間児童文芸賞の2008年受賞作。作品の題名が示す主題を軸に、人物や場面の変化をたどる文学作品として扱われる。

『のはらうたV』は、野間児童文芸賞で評価された工藤直子の作品です。

成長家族子どもの視点
椰月美智子 やづき みちこ 受賞

『しずかな日々』は椰月美智子による2007年回の受賞作です。人物や社会、記憶との向き合い方を軸に、受賞作として評価された主題を読者に伝える作品です。

しずかな日々は、椰月美智子の筆致で人の選択と時間の重みを描く受賞作です。

282ページ
受賞作人間関係記憶社会
八束澄子 やつか すみこ 受賞

思春期の少女が、大人の男性への淡い思いを通して自分の感情と向き合う児童文学。憧れ、戸惑い、周囲との距離感を繊細に描き、子どもから大人へ向かう時期の揺れを扱う。

少女の胸に芽ばえた思いが、憧れと戸惑いの季節を映し出す。

214ページ
児童文学思春期初恋心の成長
吉橋通夫 よしはし みちお 受賞

『なまくら』は吉橋通夫による受賞作です。講談社から刊行された児童文学作品で、時代小説の手ざわりを備えながら若い読者にも届く物語として確認できます。

受賞歴と書誌記録からたどる『なまくら』。

225ページ
児童文学時代小説成長
上橋菜穂子 うえはし なおこ 受賞

上橋菜穂子の『狐笛のかなた』は、人と霊狐が近く暮らす世界を舞台に、孤独な少女と少年、そして使い魔として生きる狐の運命を描くファンタジー。異界の美しさと、他者を思う痛みが深く響く。

狐笛の音に導かれ、孤独な魂たちが互いを守ろうとする。

342ページ
ファンタジー異界孤独献身
いとうひろし いとう ひろし 受賞

森に暮らすおさるをめぐり、遊び、出会い、自然の気配を明るく描く幼年向けの物語。いとうひろしらしい絵と言葉のリズムで、子どもが世界を見つけていく喜びを伝える。

森のなかで出会うものすべてが、おさるたちの世界を少しずつ広げていく。

80ページ
動物幼年童話遊び自然
征矢清 そや きよし 受賞
ガラスのうま

『ガラスのうま』は、征矢清による作品。野間児童文芸賞の対象作として扱われている。

征矢清の『ガラスのうま』。

花形みつる はながた みつる 受賞

『ぎりぎりトライアングル』は、花形みつるによる作品。野間児童文芸賞の2001年回で受賞に選ばれ、同時代の文学・出版の中で評価された。

野間児童文芸賞で受賞となった、花形みつるの『ぎりぎりトライアングル』。

205ページ
児童文学成長家族
那須正幹 なす まさき 受賞
ズッコケ三人組のバック・トゥ・ザ・フューチャー

『2000』は作者による受賞作。作品名が示す主題を軸に、人物や時代の感触を読ませる。

『2000』は、受賞作として読み継がれる作品です。

文学賞受賞作人間関係時代の感触
たつみや章 たつみや あきら 受賞
月神の統べる森で

古代的な森と神話の気配を背景に、少年少女が大きな力に触れていく児童向けファンタジー。自然への畏れと人の営みが重なり、冒険のなかに精神的な成長が描かれる。

月神の統べる森では、神話を手がかりに人の心と時代の気配を描く作品です。

神話児童ファンタジー成長
森絵都 もり えと 受賞

『つきのふね』は、森絵都による児童文学、ノンフィクションの作品。野間児童文芸賞で評価された作品として、作者の関心や時代性が表れた一作である。

野間児童文芸賞で注目された、森絵都の個性がうかがえる作品。

228ページ
児童文学ノンフィクション野間児童文芸賞
あさのあつこ あさの あつこ 受賞
バッテリー

『バッテリー』は、あさのあつこによる作品で、1997年の野間児童文芸賞で受賞対象となった。宣伝会議から刊行された作品として読まれている。

野間児童文芸賞で受賞対象となった『バッテリー』。

144ページ
森山京 もりやま きょう 受賞

『まねやのオイラ旅ねこ道中』は、森山京による野間児童文芸賞の対象作。作品名が示す題材を軸に、人物、時代、場所、記憶の手触りをたどる作品として読める。

まねやのオイラ旅ねこ道中という題名のもと、森山京が対象に向き合う姿勢が前面に出る作品。

130ページ
受賞作野間児童文芸賞人物と時代記憶
岡田淳 おかだ じゅん 受賞
こそあどの森の物語 1・2・3
後藤竜二 ごとう りゅうじ 受賞

『野心あらためず・日高見国伝』は後藤竜二による児童文学、ノンフィクションの作品で、野間児童文芸賞の受賞作です。賞の対象領域に沿って、物語、人物、社会や歴史へのまなざしを読む作品として位置づけられます。

野間児童文芸賞で評価された、後藤竜二の表現を伝える一作です。

253ページ
児童文学、ノンフィクション受賞作日本文学
山中恒 やまなか つね 受賞

『とんでろじいちゃん』は、山中恒による旺文社から刊行された作品で、野間児童文芸賞で評価された。題名が示す対象を軸に、著者の関心と時代背景を読ませる一作である。

『とんでろじいちゃん』は、野間児童文芸賞で選ばれた山中恒の作品である。

142ページ
受賞作野間児童文芸日本文学
松谷みよ子 まつたに みよこ 受賞

アカネちゃんのなみだの海 は、松谷みよ子のアカネちゃんの物語の一冊で、子どもの悲しみや不安を海のイメージに託して描く。家庭のぬくもりと心の揺れを、幼い読者にも届く言葉で包み込む。

涙が海になるほどの気持ちを、やさしい物語が受け止める。

204ページ
児童文学家族感情
山下明生 やました あきお 受賞

カモメの家 は、海辺の暮らしと子どもの孤独を重ねながら、家族や居場所を探す心を描く児童文学である。山下明生らしい海の匂いのする描写が、少年少女の不安と希望を静かに照らす。

海辺の家をめぐって、子どもの孤独と希望が波のように寄せる。

366ページ
児童文学居場所
今村葦子 いまむら あしこ 受賞

ぼんさい通りに住む小学一年生のかがりちゃんが、夏休みの毎日の中でさまざまな出来事に出会う児童文学。身近な生活の中にあるおもしろさを、子どもの視点から描く。

ぼんさい通りの夏休みは、かがりちゃんにとって毎日が小さな発見になる。

116ページ
児童文学夏休み日常
森忠明 もり ただあき 受賞

森忠明による児童文学。ホーン岬を目指す題名が示すように、遠い海への憧れや困難へ向かう気持ちを、子どもにも届く冒険の形で描く。

遠い岬への思いが、少年たちの心を海へと向かわせる。

234ページ
児童文学冒険
大石真 おおいし しん 受賞

『眠れない子』は大石真による児童文学作品。子どもの視点に寄り添いながら、成長、家族、友情、日常の変化を物語として描く。

『眠れない子』は、大石真の表現を野間児童文芸賞の文脈で読むための重要な対象である。

221ページ
成長家族子どもの視点
村中李衣 むらなか りい 受賞

『おねいちゃん』は村中李衣による児童文学作品。子どもの視点に寄り添いながら、成長、家族、友情、日常の変化を物語として描く。

『おねいちゃん』は、村中李衣の表現を野間児童文芸賞の文脈で読むための重要な対象である。

173ページ
成長家族子どもの視点
三輪裕子 みわ ゆうこ 受賞
パパさんの庭

『パパさんの庭』は、三輪裕子による受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。

『パパさんの庭』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。

時代と個人記憶社会人間関係
あまんきみこ あまん きみこ 受賞
おっこちゃんとタンタンうさぎ

『おっこちゃんとタンタンうさぎ』は、あまんきみこによる受賞作で、題名が示す人物・場所・出来事を手がかりに、人間の選択や時代の空気を描く作品である。物語性のある作品では登場人物の関係と転機を、評論・ノンフィクションでは対象への観察と論点の積み重ねを軸に読ませる。

『おっこちゃんとタンタンうさぎ』は、受賞時代の問題意識と著者の視線が交差する一作である。

時代と個人記憶社会人間関係
谷川俊太郎 たにがわ しゅんたろう 受賞

『はだか 谷川俊太郎詩集』は谷川俊太郎による、子どもの視点に寄り添い、身近な驚きや成長を描く作品です。受賞作として、題名が示す主題を軸に、読後に残る余韻を重んじた一作として位置づけられます。

『はだか 谷川俊太郎詩集』は、短い題名の奥に人物、時代、土地の気配を重ねる作品です。

93ページ
成長出会い想像力日常
堀内純子 ほりうち じゅんこ 受賞

『ルビー色の旅』は、堀内純子による児童文学です。受賞時に注目された主題や語りの調子を手がかりに、人物、場所、出来事が重なり合う作品として読むことができます。

『ルビー色の旅』は、題名が呼び込む情景と作者の関心を結びつけながら、受賞作としての輪郭を残す作品です。

257ページ
子ども成長家族冒険
末吉暁子 すえよし あきこ 受賞
ママの黄色い子象

母と子の関係を、黄色い子象という印象的な存在に託して描く児童文学。やさしい幻想性の中に、子どもの不安や願いが込められている。

母と子の関係を、黄色い子象という印象的な存在に託して描く児童文学。

児童文学母子幻想やさしさ
角野栄子 かくの えいこ 受賞

魔女の宅急便は、角野栄子による受賞作です。人物や時代の手触りを軸に、題材の背景と登場人物の選択を落ち着いた筆致で描きます。

魔女の宅急便の世界へ読者を導く、受賞歴を持つ一作です。

272ページ
受賞作時代と記憶人物描写
三木卓 みき たく 受賞

子どもの感覚に寄り添い、身のまわりの小さな出来事が想像の世界へ広がっていく児童文学。静かなユーモアと詩情が、日常の不思議をやわらかく描き出す。

『ぽたぽた』は、児童文学として人の記憶と時代の手触りを静かに浮かび上がらせる。

142ページ
記憶家族時代自己
竹崎有斐 たけざき ゆうひ 受賞

戦争と人間の弱さを、子どもにも届く物語の形で描く児童文学。兵隊という存在を通じて、命を守ろうとする心と社会の圧力を見つめる。

『にげだした兵隊』は、児童文学として人の記憶と時代の手触りを静かに浮かび上がらせる。

219ページ
記憶家族時代自己
斎藤惇夫 さいとう あつお 受賞
ガンバとカワウソの冒険

「ガンバとカワウソの冒険」は、斎藤惇夫による受賞作。受賞歴により注目された作品として、作者の問題意識と語りの特色を示す一作である。

受賞作「ガンバとカワウソの冒険」を入口に、作者の表現世界へ導く。

受賞作日本文学表現
安房直子 あぼう なおこ 受賞

野ばら堂のせっけんは本物のばらの匂い。泡立ちも良くて使えば肌はすべすべに。またたく間に売り切れるその人気のせっけんは…。(日本児童図書出版協会)

安房直子の『遠い野ばらの村』は、受賞歴とともに読み継がれる作品である。

48ページ
文学賞受賞作1980年代文学作者の主題意識
前川康男 まえかわ やすお 受賞

子どもの身近にある自動車を題材に、人とものとの関係をやさしい物語として描く児童文学。太田大八の絵を伴い、乗り物への親しみから、使われるものの悲しさや人間のまなざしへと読者を導く。

自動車を見つめる物語が、ものを大切に思う心へつながっていく。

174ページ
自動車ものへの思いやり児童文学生活太田大八の挿絵
長崎源之助 ながさき げんのすけ 受賞

昭和20年5月、特攻隊員だった父を失った少年が、父の遺体が流れ着いたという鹿児島の離島へ向かう児童文学作品。父の戦死と若い母の苦労を背負いながら、島の暮らしに触れる旅を通して、戦争の悲しみと生きる力を見つめる。

父の死をたどる離島への旅が、戦争の記憶と島の暮らしを少年の前に開いていく。

338ページ
戦争特攻隊父と子離島喪失
阪田寛夫 さかた ひろお 受賞

阪田寛夫が山中冬児の絵とともに描いた児童文学作品。トラジイちゃんを中心に、子どもの目に映る不思議さやおかしみ、年長者とのふれあいを、軽やかな語り口で冒険の物語へ広げていく。

トラジイちゃんとの出会いから、日常のすぐそばにある冒険が動き出す。

155ページ
冒険祖父子どもの想像力ユーモア世代間交流
神沢利子 かんざわ りこ 受賞
いないいないばあや

『いないいないばあや』は、神沢利子による児童文学で、1979年前後の受賞作として記録されている。人物や社会の輪郭を追いながら、時代の空気や価値観の揺れを読者に伝える作品である。

神沢利子の視点から、時代と人間の姿を静かに照らし出す受賞作。

成長想像力家族と社会
川村たかし かわむら たかし 受賞

牛を愛する作者の体験に根ざし、牛の生態や感情、牛をめぐる人びとの暮らしを描く児童文学短編集。山村の生活の手触りと、子どもが動物に寄せるまなざしが重なる。

牛と人の暮らしを通して、山村の時間が静かに息づく。

214ページ
動物と子ども山村生活命へのまなざし
今江祥智 いまえ よしとも 受賞

大阪大空襲で家を失った兄弟が、疎開先での暮らしと戦後の混乱をくぐり抜けながら成長していく児童文学。厳しい時代のなかで、正義感と家族の絆が試される。

兄貴は、今江祥智の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。

238ページ
戦争と子ども兄弟成長
生源寺美子 しょうげんじ みよこ 受賞

貧しい小作農家の少女が、家族を支えながら生きる厳しい日々の中で、こけし作りの夫婦との出会いに救われていく物語。雪国の暮らしと人の慈しみが深く刻まれる。

雪ぼっこ物語は、生源寺美子の視点から時代と人間の姿を映し出す作品である。

222ページ
雪国貧困と家族手仕事
野長瀬正夫 のながせ まさお 受賞

『小さなぼくの家』は、子どもの視点から家や暮らしを見つめる詩集。小さな生活空間のなかに、家族、自然、心の動きをやわらかく響かせる。

小さな家のまわりに、子どもの心と世界が広がっていく。

141ページ
児童詩家族生活子どもの視点
小出正吾 こいで しょうご 受賞

『ジンタの音』は、小出正吾が少年時代の記憶と町のにぎわいをもとに描いた児童文学。移動動物園を知らせるジンタの音に心を動かされる子どもたちの姿を通して、近代の町と子どもの冒険心が立ち上がる。

ジンタの響きに誘われ、子どもたちの町の記憶が動き出す。

210ページ
児童文学町の記憶移動動物園冒険心
坪田譲治 つぼた じょうじ 受賞
ねずみのいびき

『ねずみのいびき』は、坪田譲治による児童文学。子どもの視点に近い語りで日常と想像力を結び、1974年の受賞作として物語の親しみやすさと心の動きの描写が評価された。

ねずみのいびきは、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

成長想像力家族
安藤美紀夫 あんどう みきお 受賞
でんでんむしの競馬

『でんでんむしの競馬』は、安藤美紀夫による児童文学。子どもの視点に近い語りで日常と想像力を結び、1973年の受賞作として物語の親しみやすさと心の動きの描写が評価された。

でんでんむしの競馬は、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

成長想像力家族
与田準一 よだ じゅんいち 受賞

『野ゆき山ゆき』は、与田準一による児童文学。子どもの視点に近い語りで日常と想像力を結び、1973年の受賞作として物語の親しみやすさと心の動きの描写が評価された。

野ゆき山ゆきは、限られた形式の中に時代と人の気配を刻む作品。

108ページ
成長想像力家族
北畠八穂 きたばたけ やほ 受賞
鬼を飼うゴロ

『鬼を飼うゴロ』は、北畠八穂による児童文学作品。受賞時期の文学・出版状況を映し、題名が示す人物、場所、事件を軸にした表現が作品の核になっている。

『鬼を飼うゴロ』は、受賞作として残る題材の強さと作者の視点を伝える作品である。

264ページ
受賞作児童文学作品昭和期の文学作者の視点
土家由岐雄 つちや ゆきお 受賞
東京っ子物語

『東京っ子物語』は土家由岐雄による作品で、1971年に東都書房から図書として刊行された。

土家由岐雄の受賞歴の中で記録される『東京っ子物語』。

169ページ
受賞作作品東都書房
岩崎京子 いわさき きょうこ 受賞
鯉のいる村

『鯉のいる村』は、岩崎京子による作品で、1970年のnoma-children-literature-awardで受賞対象となった。受賞記録と公開書誌をもとに、作品単位で参照できる項目として整理される。

noma-children-literature-awardで受賞対象となった『鯉のいる村』。

受賞作文学賞刊行状況
今西祐行 いまにし すけゆき 受賞
浦上の旅人たち

『浦上の旅人たち』は今西祐行による野間児童文芸賞の対象作である。長崎の浦上を背景に、信仰、旅、戦争の記憶を子どもの読者にも届く物語として描く。

『浦上の旅人たち』は、今西祐行が人間の経験と時代の空気を作品の中心に据えた一作である。

46ページ
受賞作文学作品
宮脇紀雄 みやわき のりお 受賞
山のおんごく物語

『山のおんごく物語』は宮脇紀雄による野間児童文芸賞の対象作である。山里の暮らしと伝承を下敷きに、子どもたちの目に映る自然と人のつながりを描く物語である。

『山のおんごく物語』は、宮脇紀雄が人間の経験と時代の空気を作品の中心に据えた一作である。

57ページ
受賞作文学作品
まど・みちお まど・みちお 受賞
てんぷらぴりぴり

日常の言葉や食べものの感触を軽やかなリズムにのせ、子どもの感覚に近い驚きをひらく詩集。

「てんぷらぴりぴり」は、まど・みちおの表現が凝縮された受賞対象作品です。

96ページ
童謡ことば遊び
佐藤さとる さとう さとる 受賞
おばあさんのひこうき

編み物の得意なおばあさんが空へ向かう夢をかなえる、やさしいユーモアと空想に満ちた児童文学。

「おばあさんのひこうき」は、佐藤さとるの表現が凝縮された受賞対象作品です。

96ページ
児童文学空想老いと冒険
香川茂 かがわ しげる 受賞
セトロの海

海辺の暮らしと子どものまなざしを重ね、自然との関わりや成長の感覚を描く児童文学。

「セトロの海」は、香川茂の表現が凝縮された受賞対象作品です。

児童文学成長
福田清人 ふくだ きよひと 受賞
秋の目玉

季節の変化や子どもの発見を軸に、自然を見る目と生活の中の小さな驚きを描く児童文学。

「秋の目玉」は、福田清人の表現が凝縮された受賞対象作品です。

児童文学季節自然観察
いぬいとみこ いぬい とみこ 受賞

『うみねこの空』は、いぬいとみこが海辺の自然と子どもの感受性を結びつけた児童文学作品である。理論社版や角川文庫版で確認でき、うみねこの飛ぶ空を背景に、自然を見つめるまなざしと内面の成長を描く。

うみねこの飛ぶ空の下で、自然と子どもの心の動きを見つめる物語。

276ページ
海辺自然子どもの感受性成長
松谷みよ子 まつたに みよこ 受賞

『ちいさいモモちゃん』は、モモちゃんが生まれてから三歳になるまでの日々を、家族やネコのプー、森の動物たちとのやりとりを通して描く幼年童話である。日常の小さな事件を、子どもの感覚に近いユーモアと不思議さでつないでいる。

モモちゃんの成長を、家庭のぬくもりと空想の楽しさで描く幼年童話。

171ページ
幼年童話家族成長日常と空想
庄野英二 しょうの えいじ 受賞

『星の牧場』は、戦争で記憶を失ったモミイチが、死んだはずの軍馬ツキスミの蹄の音に導かれて幻想的な世界へ入っていく物語である。自然、音楽、喪失の記憶が重なり、戦争の傷を静かなファンタジーとして描き出す。

軍馬の蹄の音に導かれ、失われた記憶と幻想の牧場へ向かう物語。

272ページ
戦争の記憶音楽自然ファンタジー
石森延男 いしもり のぶお 受賞
バンのみやげ話

『バンのみやげ話』は、石森延男が旅や異文化との出会いを児童文学の語りへ移した作品である。講談社の児童文学創作シリーズ版では、やなせたかしの絵を添えた一冊として刊行され、旅先で得た見聞が子どもに届く物語として整理されている。

旅のみやげ話を、子どもに向けた物語の形で手渡す作品。

238ページ
異文化語り児童文学