日本の文学賞

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山中 恒

やまなか ひさし

Yamanaka Hisashi

ペンネーム: 知文圭少女小説を女性名義で発表する際の変名(編集者の提案による)

プロフィール

性別
男性
生誕
1931-07-20 (北海道小樽市)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
北海道小樽市(幼少期) → 神奈川県平塚市(転居)

経歴

職業
児童文学作家, ノンフィクション作家, 脚本家, 作詞家
活動期間
1959年〜
所属
六月社(後・六月新社)
影響を受けた人物
マーク・トウェイン(『ハックルベリー・フィンの冒険』), 古田足日
影響を与えた人物
大林宣彦(映画監督、山中の作品を多数映画化)

学歴

早稲田大学第二文学部
演劇科
学位: 学士
国: 日本
在学中に早大童話会に所属

受賞歴

日本児童文学者協会新人賞(第6回)
1956
対象作品: 赤毛のポチ
主催: 日本児童文学者協会
結果: 受賞
講談社児童文学新人賞(第1回)佳作
1960
対象作品: サムライの子
部門: 佳作
主催: 講談社
結果: 佳作
日本児童文学者協会賞(第9回)
1969
対象作品: 天文子守歌
主催: 日本児童文学者協会
結果: 辞退
産経児童出版文化賞(第21回)
1974
対象作品: 三人泣きばやし
主催: 産経新聞社
結果: 受賞
巖谷小波文芸賞(第1回)
1978
対象作品: 山中恒児童よみもの選集
主催: 巖谷小波記念財団
結果: 受賞
産経児童出版文化賞(第38回)
1991
対象作品: ぼくの町は戦場だった(編集・監訳)
主催: 産経新聞社
結果: 受賞
野間児童文芸賞(第31回)
1993
対象作品: とんでろじいちゃん
主催: 野間文化財団
結果: 受賞
エクソンモービル児童文化賞(第38回)
2003
主催: (旧)エクソンモービル財団
結果: 受賞
うつのみやこども賞(第24回)
2008
対象作品: マキの廃墟伝説
主催: うつのみやこども賞実行委員会
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 赤毛のポチ

    『赤毛のポチ』は山中恒による受賞対象作で、当該賞の回次で評価された作品である。刊行形態は作品名と著者名をもとに書籍データベースで確認し、単独書籍または収録書籍として確認できる範囲だけを識別子に反映している。

    山中恒の『赤毛のポチ』を、受賞対象作として読むための入口となる作品紹介。

    267ページ
    受賞作品文学賞刊行確認
  1. 受賞作: サムライの子

    戦後の社会のひずみの中で、子どもたちが大人の価値観や貧しさに向き合いながら自分たちの目で世界を見直していく児童文学作品。山中恒らしい率直な子どもの視点が、時代の空気と家庭・地域の現実を浮かび上がらせる。

    子どもの目を通して、戦後社会の矛盾と生きる力を描く。

    243ページ
    児童文学戦後社会子どもの自立家庭と地域
  1. 受賞作: 天文子守唄

    子どもの視点から、生活の中にある不安や願いを宇宙的な広がりへつなげる児童文学。題名のやわらかさの奥に、時代を生きる子どもの感受性が置かれている。

    子守唄の響きが、子どもの時間を星空へと広げていく。

    222ページ
    児童文学子どもの視点宇宙
  1. 『とんでろじいちゃん』は、山中恒による旺文社から刊行された作品で、野間児童文芸賞で評価された。題名が示す対象を軸に、著者の関心と時代背景を読ませる一作である。

    『とんでろじいちゃん』は、野間児童文芸賞で選ばれた山中恒の作品である。

    142ページ
    受賞作野間児童文芸日本文学

作品

代表作

とべたら本こ

1960年 児童文学

ハックルベリー・フィンの影響を受けた児童向け長編。子どもの自由と冒険心を描く。

子どもの自立冒険ユーモア

ぼくがぼくであること

1969年 児童文学

自己発見と成長を描く児童小説。NHK少年ドラマシリーズ化された作品。

成長アイデンティティ

おれがあいつであいつがおれで

1980年 児童・YA

入れ替わりを扱う寓話的な作品。大林宣彦監督により映画『転校生』など映像化された。

アイデンティティユーモア幻想
映像化・舞台化
  • [映画] 転校生 / 大林宣彦 (1982)
  • [映画] 転校生 - さよなら あなた - / 大林宣彦 (2007)

とんでろじいちゃん

1993年 児童文学

家族と郷愁を扱った作品。野間児童文芸賞受賞作で映画化もされた。

家族郷愁
映像化・舞台化
  • [映画] あの、夏の日 / 大林宣彦 (1999)

全著作

  • まぼろしの騎兵隊
  • サムライの子
  • 赤毛のポチ
  • とべたら本こ
  • ぼくがぼくであること
  • 三人泣きばやし
  • とんでろじいちゃん
  • マキの廃墟伝説-ホーンテッド・シティー物語-

翻案

  • 転校生(映画)
  • さびしんぼう(映画)
  • はるか、ノスタルジィ(映画)
  • あの、夏の日(映画)
  • あばれはっちゃく(テレビドラマ)

作家による翻訳

  • ぼくの町は戦場だった(編集・監訳)

作風・主題

文体
平易でユーモラスな文体児童向けに親しみやすく書きつつ社会性のある題材を扱う
頻出モチーフ
戦時期の子ども時代子どもの眼差し反戦・平和

健康

  • 心筋梗塞
    健康問題を題材にした随筆や回想録執筆の契機となった
  • がん
    闘病経験を公にする著作がある

評価・遺産

戦時下の子どもの視点を徹底的に掘り下げたノンフィクションと、子ども向け創作の幅広さで知られる。多数の受賞と映画・テレビ化によって広く知られ、郷里の小樽文学館へ資料を寄贈するなど地域文化にも貢献した。

記念館・博物館

  • 小樽文学館 北海道小樽市

関連学会

  • 日本児童文学者協会

資料所蔵先

  • 小樽文学館所蔵(戦時資料寄贈)

大衆文化への影響

  • 『あばれはっちゃく』テレビシリーズ(原作)
  • 大林宣彦監督による映画化(『転校生』『はるか、ノスタルジィ』等)

引用

  • 私は臆病な小心者である。もし自分が戦時下にあれば、多分私も戦争協力的な作品を書く側に回っていただろう。
    出典: 『戦時児童文学論』跋文 (2010年)

豆知識

  • 知文圭という女性名義のペンネームで少女小説を発表したことがある。
  • 1980年に古書市で東條英機の手による陸軍秘密文書の写しを発見した。
  • 妻・山中典子と共著で『間違いだらけの少年H』などを執筆している。