作品情報
悪人は、犯罪を軸に読者を作品世界へ引き込む。
九州で起きた殺人事件を軸に、加害者と被害者、その周囲の孤独と欲望を重層的に描く長編小説。 受賞歴により再注目され、現在も著者の代表的な仕事として参照される。
レビュー要約
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題材への切り込み方と読みやすさが評価されている。一方で、扱うテーマの重さや独特の語り口に好みが分かれる読者もいる。
書籍情報
- 出版社
- 朝日新聞社
- 発売日
- 2007-04-06
- ページ数
- 420ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784022502728
- ISBN-10
- 402250272X
- 価格
- 2635 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
なぜ、もっと早くに出会わなかったのだろう――携帯サイトで知り合った女性を殺害した一人の男。再び彼は別の女性と共に逃避行に及ぶ。二人は互いの姿に何を見たのか? 残された家族や友人たちの思い、そして、揺れ動く二人の純愛劇。一つの事件の背景にある、様々な関係者たちの感情を静謐な筆致で描いた渾身の傑作長編。
レビュー
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映画だけしか見ていない人にぜひ読んでいただきたい
犯人、被害者、犯罪に巻き込まれた人々の生活感、人生などを深く掘り下げている。
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一人一人の描写がすごい
登場人物が何人も出てきますが、一人ひとりの心理状態の描写があまりにも鮮やかで、どの文章を読んでも情景が目に浮かんできます。温度やにおいの表現も本当にすごい。難しい言葉は一切使われていないのに、人間の生き様がまるで映画を見ているかのように脳裏に広がり、ただただ衝撃を受けました。
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興味深い展開
とても面白い物語です。ぜひ、ご一読ください。興味深い展開が続きます。
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満足
満足
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恐ろしくリアルで冷徹な人間描写
創作ではあるものの、登場人物のどれもが作り事めいた違和感を感じさせない、物凄くリアルで冷徹な人間描写と文章力である。
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展開がおもしろい
展開が素晴らしいです。色んな角度から情景が書かれていて読みごたえが有ります
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悪人と誰が決めるのか
信頼の深さ、愛の深さは外向きには裏切りという形を取ることがある。
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汚れた顔の天使
本作品は、端的に言ってしまうと、一時の激情にかられ殺人を犯してしまった男の物語である。 吉田修一さんの作品には、何を考えているかわからないヤツがよく登場するのだが、本作品の主人公も同様だ。主人公の周辺は詳細に描かれているものの、主人公そのものは、外側から語られていくのみで、つかみどころがない。主人公の心情をことさらに明示せず、物語に厚みを出していくという著者の凄腕が堪能できる。 男女間の、恋愛ヒエラルキーともいうべき格差において、”悪人”というババを引いてしまった孤独な主人公。最後の最後に、主人公の激情の発露が見られるわけだが、ここは、ジェームズ・キャグニー主演「汚れた顔の天使」をふと思い出してしまった。
関連する文学賞
- 毎日出版文化賞 第61回(2007年) ・受賞
- 大佛次郎賞 第34回(2007年) ・受賞