日本の文学賞

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むらさきのスカートの女

芥川龍之介賞

むらさきのスカートの女

今村夏子

日常の細部から人物の違和感や孤独を掘り起こす純文学作品。語りの距離感と生活感のある描写を通じて、家族、労働、身体、共同体といった問題を静かに浮かび上がらせる。

受賞作人間関係記憶社会葛藤

作品情報

むらさきのスカートの女は、受賞作としての輪郭を通じて、人物と社会の関係を見つめる作品である。

今村夏子の『むらさきのスカートの女』は、受賞として記録されている作品である。受賞記録、公開書誌、関連情報を確認し、単行本として確認できるものは識別子を記録した。単独書籍として確認できない作品については、掲載誌や雑誌号の識別子を代用せず、作品紹介と入手状況を分けて整理している。

レビュー要約

  • 人物描写と主題の明確さを評価する声がある一方、静かな展開や重い題材をじっくり読む作品として受け止められている。

書籍情報

出版社
朝日新聞出版
発売日
2019-06-07
ページ数
160ページ
言語
日本語
サイズ
18.8 x 13 x 1.9 cm
ISBN-13
9784022516121
ISBN-10
4022516127
価格
1445 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性のことが、気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で働きだすように誘導し……。 『こちらあみ子』『あひる』『星の子』『父と私の桜尾通り商店街』と、唯一無二の視点で描かれる世界観によって、作品を発表するごとに熱狂的な読者が増え続けている著者の最新作。 第161回芥川賞受賞作。

レビュー

  • 商品について

    すごく読みたかった本なので大変 喜んでいます❕ 早速読みたいと思います。

  • 最後まで何もないのに最後まで読まされる

    最後まで何もないのに最後まで読ませる謎の面白さは秀逸。

  • 様々なレビューを見る前に何度も読み返したい。

    文章は 主人公?の語り口調が続くので、もう少し堅めな文章が好きな方は読みにくいかもしれない。実際私はそうでした。文章は簡単なのでスルスル読め、そのうちライトな語り口調もきにならなくなり、物語に引き込まれました。読み終わった後様々な事を感じますが、実際はどうなのかとまた読みなおす楽しみがあると思います。 作者のエッセイも載っているのですが、微妙な心情を言語化しており、それがまた面白く、本編を読み返したい気分になります。

  • 異常者の世界

    話し手の視点から不思議な紫スカートの女について淡々と綴られらていく。 しかし、違和感はすぐにやってくる。 話し手の行動が不穏な影を落とす。話し手は自分の行動にためらいがない。 この話し手の面白いところは、超越したサイコパスではなく、普段は影の薄い普通の人なのである。しかし、紫スカートのことになると異常性が高まり、平然と倫理観を飛び越える。 絶妙な異常と常の揺れ動きが、現実世界にもひそやかに存在し得ることを想起させ、生々しさと薄気味悪さを引き立てている。

  • 珍しい視点の小説?随筆?

    訳がわからない作品です。読者のために種明かしは書きません、せっかくの作品を面白くないものにしたくないので。 まずは一読してみて下さい。

  • 観察の果てにあるもの

    主人公という言葉があてはまらない表現で進んでいきます。街で見かけるちょっと目立つ人についての一冊です。徐々にホントに少しづつ、ぼんやりしたラフスケッチに細かい部分が付け足されて明らかになっていく感じにドキドキ感と、どんな結末を迎えるのだろうというハラハラ感がありました。 面白かったです。

  • なんか怖い話でした。

    紫の女の感情は本音は語り手の黄色いカーディガンの女の気持ちでもあり,読んでるうちにその語り手の女がとても怖いと思いました…なぜそこまでして紫の女に,強く惹かれていったのか分かりません

  • 少し狂気の世界

    黄色いカーディガンの女が紫のスカートの女にストーカー的に付き纏い紫の女を観察とともに妄想を語る。紫のスカートの女と黄色いカーディガンの女は同一人物で二重人格ではないかと感じるくらい距離感が縮まるところもある。物語りは黄色いカーディガンの女の語りで進んでいくが、語り手が狂気を宿しているため読み手は最後まで不安のなかに置かれる。それは読み終わっても変わらない。

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