日本の文学賞

← ホームに戻る

今村 夏子

いまむら なつこ

Imamura Natsuko

プロフィール

性別
女性
生誕
1980-02-20 (広島県広島市安佐南区)
国籍
日本
言語
日本語
居住地歴
広島市安佐南区 → 大阪市

経歴

職業
小説家
活動期間
2010年〜
影響を受けた人物
小川洋子
ノミネート
第155回芥川龍之介賞候補(あひる), 第157回芥川龍之介賞候補(星の子), 第39回織田作之助賞候補(とんこつQ&A)

学歴

大阪市内の大学
学位: 学士
国: 日本
大阪市内の大学を卒業。学部・学科など詳細は公表されていない。

受賞歴

太宰治賞
2010
対象作品: あたらしい娘(後に『こちらあみ子』に改題)
主催: 筑摩書房
結果: Winner
三島由紀夫賞
2011
対象作品: こちらあみ子
結果: Winner
河合隼雄物語賞(物語賞)
2017
対象作品: あひる
部門: 物語賞
結果: Winner
野間文芸新人賞
2017
対象作品: 星の子
結果: Winner
芥川龍之介賞
2019
対象作品: むらさきのスカートの女
結果: Winner
咲くやこの花賞
2019
主催: 大阪市
結果: Winner
広島市民賞
2020
主催: 広島市
結果: Winner

受賞・候補エディション

三島由紀夫賞 1回登壇
  1. 受賞作: こちらあみ子

    少し風変わりな少女あみ子の無垢な言動が、家族や同級生の関係を少しずつ変えていく。優しい父、妊娠中の母、兄、憧れののり君に囲まれた日常は、あみ子の視線を通すことで痛みと滑稽さを帯びる。

    無垢な少女の声が、周囲の人びとの傷と距離を鮮やかに照らす。

    199ページ
    家族少女の視点無垢と孤立地方の日常
  1. 受賞作: 星の子

    星の子は、今村夏子による受賞作。刊行情報と賞データを照合して整理した作品で、人物の選択や時代・場所の空気を通じて、読後に残る問いを描く。

    星の子は、受賞歴と書誌確認をあわせて読むことで輪郭が見えてくる作品である。

    224ページ
    文学人生記憶
芥川龍之介賞 1回登壇
  1. 日常の細部から人物の違和感や孤独を掘り起こす純文学作品。語りの距離感と生活感のある描写を通じて、家族、労働、身体、共同体といった問題を静かに浮かび上がらせる。

    むらさきのスカートの女は、受賞作としての輪郭を通じて、人物と社会の関係を見つめる作品である。

    160ページ
    受賞作人間関係記憶社会葛藤

作品

代表作

こちらあみ子

2011年 小説(中編・短篇集)

デビュー作を改題した中編『こちらあみ子』と新作中篇を収めた短篇集。子どもの視点や日常の中に潜む不穏さを繊細に描く。

郷里の記憶子どもの視点日常の不穏
映像化・舞台化
  • [映画] こちらあみ子 (2022)

あひる

2016年 短篇集

表題作「あひる」を含む短篇集。家族や記憶、関係性の揺らぎを描いた作品群を収録。

家族記憶変容

星の子

2017年 小説

親子関係や孤独、奇妙な出来事を通して人間の内面を掘り下げる長編。芥川賞候補に挙がり、野間文芸新人賞を受賞した。

孤独家族不可思議
映像化・舞台化
  • [映画] 星の子 / 大森立嗣 (Tatsushi Omori) (2020)

父と私の桜尾通り商店街

2019年 短篇集

商店街や地域を舞台に、家族や街の記憶を繊細に描いた短篇集。

地域家族記憶

むらさきのスカートの女

2019年 小説

観察する視点と観察される側の関係を通して孤独や他者との距離を描いた作品。第161回芥川龍之介賞受賞作。

孤独観察社会的距離

木になった亜沙

2020年 小説

変化や喪失、記憶をテーマにした短編・中編を収めた作品集。

喪失変容記憶

とんこつQ&A

2022年 短篇集

群像掲載作などを集めた短篇集。近年の短編を収録している。

人間関係日常の細部

全著作

  • こちらあみ子(2011)
  • あひる(2016)
  • 星の子(2017)
  • 父と私の桜尾通り商店街(2019)
  • むらさきのスカートの女(2019)
  • 木になった亜沙(2020)
  • とんこつQ&A(2022)

翻案

  • 星の子(映画化:大森立嗣監督、2020年)
  • こちらあみ子(映画化:実写、2022年)

作風・主題

文体
静謐で簡潔な文体子どもの視点や日常の微妙なズレを繊細に描写する
頻出モチーフ
郷里や記憶孤独と他者との距離日常の中の不可思議さ

評価・遺産

今村夏子は2010年の太宰治賞受賞でデビュー後、三島由紀夫賞、野間文芸新人賞、芥川賞など主要文学賞を受賞した現代日本を代表する作家の一人。子どもや日常の不穏さを独自の文体で描き、映像化も進んでいる。

大衆文化への影響

  • 星の子(映画化、主演:芦田愛菜、監督:大森立嗣、2020年)
  • こちらあみ子(実写映画化、2022年)

引用

  • 小川洋子さんは神様みたいな人。ずっとあんなふうに書いていけたらすてきだと思う。
    出典: インタビュー(中国新聞) (2016年)

豆知識

  • 29歳のとき、職場で「明日休んでください」と言われた帰り道に突然小説を書こうと思いつき、デビュー作を書き上げた。
  • 太宰治賞、三島由紀夫賞、野間文芸新人賞、芥川賞などを受賞し、純文学新人賞三冠(芥川賞・三島賞・野間文芸新人賞)達成者の一人となった。
  • デビュー前は清掃のアルバイトなど複数の職を経験していた。
  • 2013年に結婚し、大阪市在住。子供が1人いる。