江戸百夢: 近世図像学の楽しみ
『江戸百夢』は、江戸の暮らし、身体感覚、都市文化を百の夢のような断面から照らす田中優子の江戸論です。過去を固定した知識としてではなく、現代にも響く想像力の場として開いてみせます。
作品情報
江戸という都市は、百の夢を通していまも別の時間を見せてくれる。
江戸の社会や芸能、身体、物の見方を多面的にたどる評論です。専門的な知見をもとにしながら、百の断面を夢のようにつないでいくことで、江戸を遠い過去ではなく現在と交差する文化として描きます。
レビュー要約
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江戸を身近な文化として読み直す視点が支持される。学術的な知識を背景にしながらも、断章ごとに想像を広げられる読みやすさが魅力とされる。
書籍情報
- 出版社
- 朝日新聞出版
- 発売日
- 2000-05-01
- ページ数
- 167ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784022586681
- ISBN-10
- 4022586680
- 価格
- 4949 JPY
- カテゴリ
- 本/歴史・地理/日本史/一般/日本史一般
第23回(2001年) サントリー学芸賞・芸術・文学部門受賞
レビュー
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秀逸!!
もともと文庫版で所有していたが、この書籍の価値は図版の素晴らしさにあり、文庫版では図版のサイズが非常に小さく残念な思いをしていたところ、一般の書店では入手が困難な単行本をマーケットプレイスに出品している方があったので購入した。 ちなみに、著者は私の知人の友人である。
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多彩な話題で江戸を語る
本書は「朝日ジャーナル」に連載された内容が単行本として出版され、更に文庫化された作品なので、重複しない為にも購入に当たっては念頭に置いておいて欲しい。 書名にある通り、勿論、江戸時代…特に図像に着目した題材を約40編収録しているが、雑誌の連載と言うだけあって、全てが短編・読み切りであり、さらっと読めるのが有難い。 江戸とは言っても、当時の中国の話あり、オランダやポルトガルへの言及あり、イタリア人彫刻家の紹介あり…と、話題は実にヴァラエティに富んでいる。 本書を読めば、様々な題材を通して江戸時代を俯瞰する事が出来るので、江戸文化に関心のある方にはお薦めしたいと思う。 さて、上記に紹介したように本書の題材は多岐に亘っている為、一言で紹介するのは難しいが、やはり特色として挙げられるのは、近世の図像学…即ち、絵画作品を中心に語っている所である…例えば、冒頭を飾るのは若冲の《野菜涅槃図》であるし、応挙、蕭白、広重もあれば、工芸、彫刻、春画もある…また、工芸や彫刻もあり、更にはフェルメールやベルニーニもある…然も、図版掲載は全てカラーなので、何とも贅沢な仕上がりなのだ。 そして、例えば、一重に「猿」と言っても「猴」と「猿(エン)」の違いを解説した上で、芭蕉の『猿蓑』を通して「孤独」について考えたり、国芳を「浮世絵界のウォールト・ディズニー」と評して彼が残した様々な猫図を紹介したり、或いは、小野田直武の活躍を切掛けに当時の政治や派閥を考察したり、江戸の美術にリアリズムやコンテンポラリー・アートを見出したり…一見、軽く読めるエッセイのようでありながらも、しっかりと学術的・専門的・雑学的な知識を豊富に織り交ぜているのも読み応えがある。 取り分け、広重については数多くの名作があるにも拘らず、中でも“誰もいない”作品に着目して考察している所は、彼の鋭い視点と、それが生み出した巧みな画面構成について考える事が出来、改めて「粋」だと実感した次第である。 勿論、連載を一纏めにすると、何しろその都度テーマが違うだけに、題材が余りにも多岐に亘って却って雑然とした印象になってしまうと言う短所はあるかもしれないが、個人的には、その話題の豊富さが面白かったように思う。 江戸時代の美術と意匠を実感出来る一冊である。
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今から購入します
田中優子氏の文を読むのは、浮世絵春画を読む。以来です。この本を読むだけでも当時の人々の春画への、捉え方、位置はわかりやすく、実用的な品だと認めやすいのですが、実際は絵画とギリギリのモノであったという事実を直に見て欲しいです。 原画が是非とも見たいです。
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お世話になり有難うございました。
早速に良品送っていただき有難うございました。
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美しく示唆に富む!
挿入されている絵や写真が美しい!もちろん文章も分りやすい!是非お勧め!
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この文庫は薦められない
出来の悪い文庫。 何かというと、最初のページ(8ページ)を読み始めると、すぐに「?」となるのだ。「意味がわからんけど?』と。 なぜそうなるかというと、このページに「この頁の絵を見ていただければ、わかる仕掛け」と書かれているのだが、このページには、その絵が掲載されていないのだ。 調べてみると、単行本では、確かにこのページに絵が載っている。しかし、文庫本にはそれがない。だから、「?」となるのだ。 いずれにしろ、出だしからこの調子では、これから先、どんないい加減なことをしでかしているかわかったものじゃないので、この文庫は捨て、単行本で読むこととしよう。多くの方々がレビューされているように、掲載された絵が魅力的な本だから。
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賛辞
田中裕子さんの昔からのファンです。さすがこの本で彼女の視点の確かさが窺い知ることが出来ます。もう少し大きな図柄が楽しめるものを買うことをお勧めします。
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おもしろい
お江戸でござるの杉浦日向子のカテゴリの人と思って購入 時代劇時代小説を読むのが楽しくなりました