日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
花はさくら木 (朝日文庫 じ 9-1)

大佛次郎賞

花はさくら木 (朝日文庫 じ 9-1)

辻原登

宝暦期の京と大坂を舞台に、智子内親王、田沼意次らを配し、政治と恋、冒険が絡み合う時代小説。歴史上の人物と虚構の人物が華やかに交差する。

時代小説江戸中期京都冒険

作品情報

京と大坂を舞台に、歴史と恋と冒険が鮮やかに動き出す。

辻原登の長編時代小説。宝暦11年を背景に、女性天皇となる智子内親王や田沼意次を絡めながら、恋と権謀の物語を展開する。

書籍情報

出版社
朝日新聞出版
発売日
2009-09-04
ページ数
462ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784022645036
ISBN-10
4022645032
価格
40 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

江戸時代中期、宝暦11(1761)年。京・大坂を舞台に、即位前の女性天皇・智子内親王(後桜町)、権謀術数で知られる田沼意次が活躍する。人・歴史・地理があやなす華麗な恋と冒険のとびきりの時代小説!〔解説・池澤夏樹〕

レビュー

  • 北風をあんまり悪く書かないで・・・。

    なかなか当時に生きていた様な感覚を与えてくれる優れた作品だと思う。思い切った冒険小説といったところか。 しかし、豪商といえば悪徳商人のイメージで、鴻池家や北風家を悪く描きすぎていないだろうか。特に北風家については司馬遼太郎の『菜の花の沖』でも取り上げられた様に、公共に尽くした兵庫の本家が有名で、本書で取り上げられた伏見の北風家は分家筋に当たる。鴻池家が伊丹の元々の本家と大坂の分家に分かれていた様に、北風家も海運業の主要拠点に分立していたのである。作中の北風荘次郎は、豊臣秀吉が作った秘密施設を利用して、悪事の限りを尽くし、最後は南蛮に逃げるとのオチがついている。しかし、今でも生活している北風家の子孫の存在はどう説明されるのだろうか? また、本書で、伏見の北風を騙して舟遊びをするように描かれている与謝蕪村の最大のパトロンが兵庫の北風荘右衛門であるのだが・・・。

  • 息子が喜んで読んでいます。見つけるのも手間がかからず良いです。

  • うまいっ!読みごたえあり!

    ちょっと分厚いし、歴史物でしょ。二の足ふんで、しばらくずーっと机上にあり。まっ、せっかくだから読んでみるか。なになに、田沼意次ー?言わずとしれた悪名高き治政者でしょー?? ってとこから始めて、読み出したら止まりませんでした。使われている言葉はなかなか難しく、聞き覚えのある文人たちが続出。いちいち、この人誰だっけ?なんて図説日本史引き引き読んだので、時間かかっちゃいましたが、いやはや、感激。良い話です。ドラマチックだし、歴史もよくわかるようになる。 もし意次がほんとにこんな人だったらいいな。 江戸時代ってほんとにすごいな。学ぶところが多いです。

  • 痛快時代劇

    田沼意次に興味があって手に取りました。田沼期の政治経済をテーマにとっていて知的刺激も豊富でありながら、小説としては、主人公の美男美女が大活躍する痛快な時代劇といった風で、テレビで水戸黄門でも見るように楽しく読めました。ただ、主人公同士の再会という重要事件を単なる純粋な偶然に頼っているあたりがあまりにもうそっぽくて星一つ分減点です。 田沼意次は有能な政治家でありながら太っ腹の好人物として描かれています。先日広瀬仁紀の「田沼意次」も読みましたが、こちらは硬派な時代小説。用語使いもえらく難しくて少々読みづらかったのですが、意次の人物像はほぼ同様でした。

関連する文学賞