作品情報
畑から届く手紙が、自然の生命力と友だちを思う心を結び直す。
偕成社刊。横浜から山口へ移った少女が畑で出会う雑草、虫、天候の変化をみずみずしく見つめ、親友への手紙として送り続ける。生活の変化と自然の驚きに加え、不登校になった幼なじみをめぐる思いが重なり、二人の少女の文通が心の回復へ向かう力を帯びていく。
書籍情報
- 出版社
- 偕成社
- 発売日
- 2019-06-21
- ページ数
- 215ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 15.3 x 2.1 x 20.2 cm
- ISBN-13
- 9784035309505
- ISBN-10
- 4035309508
- 価格
- 1540 JPY
- カテゴリ
- 本/絵本・児童書/読み物/童話・文学
横浜から山口に引っ越すことになった、小学4年生のえり。ある日、じいちゃんのすすめで、じぶんだけのちいさな畑をはじめることになりました。 そこで出会ったのは、ふまれても飄々と生きる雑草たちや、ももの木のうえから細かな毛を飛ばしてくる〈もものけむし〉、台風のまえの巣づくりで手ぬきをするクモ……都会から地方にやってきた少女の、みずみずしい視点でとらえた自然のすがたを手紙にして、横浜にくらす親友のエミへ送ります。 畑で見聞きしたこと、あたらしい生活のことに加えて、手紙の内容は、横浜の小学校で不登校になってしまった、ふたりの幼なじみ・けんちゃんのことに。部屋にこもってしまったけんちゃんに、ふたりができることとは……。 ふたりの少女の手紙のやりとりをとおして、自然のふしぎと、いじめをとりまく子どもたちの心の動きを繊細に描いた作品です。
村中李衣 (むらなかりえ) 1958年山口県生まれ。作家。ノートルダム清心女子大学児童学科教授。0歳から100歳までのあらゆる人とあらゆる場所で、絵本の読みあいを続けている。おもな著書に『小さいベッド』(サンケイ児童出版文化賞)、『おねいちゃん』(野間児童文芸賞)、『チャーシューの月』(日本児童文学者協会賞)、『かあさんのしっぽっぽ』、『いつか、太陽の船』など多数。第1回日本絵本研究賞受賞。 石川えりこ (いしかわえりこ) 1955年福岡県生まれ。神奈川県横浜市在住。デザイナーを経て、フリーのイラストレーター・絵本作家となる。『ボタ山であそんだころ』で第46回講談社出版文化賞絵本賞、および台湾で2017年Openbook最佳童書を受賞。おもな著書に、『あひる』、『てんきのいい日はつくしとり』『ことしのセーター』『しんやくんのマラカス』、『流木のいえ、『かんけり』。挿絵に『またおこられてん』など多数。
関連する文学賞
- 坪田譲治文学賞 第35回(2019年) ・受賞