ああ!五郎 (偕成社文庫 3189)
少年五郎を中心に、成長期の揺れと周囲の人びととの関係を描く児童文学。明るさと切実さが同居し、子どもが自分の世界を広げていく過程を追う。
作品情報
五郎のまなざしを通して、子どもの成長の痛みと力が見えてくる。
受賞後も版を重ねて確認できる児童文学作品。子どもの生活に近い目線で、喜びや反発、周囲への信頼が少しずつ形を変える様子を描いている。
レビュー要約
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受賞歴と再刊の経緯から、発表時の問題意識だけでなく、後年の読者にも届く持続的な読み応えが評価されている。
書籍情報
- 出版社
- 偕成社
- 発売日
- 1992-04-01
- ページ数
- 290ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784036518906
- ISBN-10
- 4036518909
- 価格
- 1 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: ああ!五郎 (偕成社文庫 3189) : 柚木 象吉: 本
レビュー
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懐かしい名作
中学の時に、国語の先生の私物蔵書をクラス全員で読まされて、自分はこれを読みました 太平洋戦争の最中、召集された一家の主のお父さん、残されたお母さんと小さな息子と犬の五郎 戦争中なんだからという諦めは、死ななかった狡猾無比な政治家や軍人の心無いきれいごとで、犬には通用しません 一部の人間の心無い増長が始めた戦争の所為で、大勢の人たちが命がけでもがいている中、五郎はお父さんの匂いを、姿を追い求めます 戦時下の人間社会と犬社会を彷徨いながら、飼い主のお父さんの後を辿って行きます 読んでから40年近くなりますが、思い出して行くと、最後はやっぱり熱い涙で目が潤みます 勝手に登場人物を配役して映像化して、ジンジンしびれて感動してました 母を訪ねて三千里、名犬ラッシー、フランダースの犬、ハチ公物語、みつばちハッチ、火垂るの墓、等々、泣ける名作に並べて良いと思います 「ああ、五郎」も映像化してほしいものです、犬が大好きな人、飼っている人、確実に泣きます、泣かぬなら、泣いてください、ああ!五郎 高畑さん、かぐや姫のリベンジは是非これで!
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平和な世界を作るために観念はいらない
小学生のころに、図書館でこの本を読んだ記憶が今でも残っています。 それから大人になって今にいたるまで、私はありとあらゆる古今東西の思想哲学を研究し、実際に神道系や仏教系、キリスト教の過酷な修行も経てきましたが、平和な世界を築いていくためには、宗教も思想も哲学も、心の「松葉杖」に過ぎないことを悟りました。そのようなものにこだわっているうちは、まだ心が自然な状態ではないのだろうと感じました。自然を愛し、四つ足の兄弟姉妹たちを慈しみ、ともに生きていくことの大切さを教えてくれたこの本は、観念をいじりまわす本を読むよりもずっと価値のあるものでした。多くの人に読んでいただきたい本です。
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戦争の悲しさを力強く描いた傑作
山奥で平和に暮らしていた一家の父親に、ある日召集令状が届きます。 悲しみに沈む家族に追い討ちをかけるように、今度は愛犬・五郎までもが軍用犬として連れ去られてしまいます。しかし五郎は脱走し、戦地に赴いた愛する主人を探して、果てしない旅に出ることになります。 五郎とその家族、そして、五郎が旅の途中で出会う、戦時下のさまざまな人々を通して、戦争の悲劇が浮き彫りになっていきます。 そしてついに、五郎は主人の鉄と再会するのですが、その結末は・・・。 静かなラストシーンに、胸を打たれます。 戦争は、愛する家族を奪っていってしまいます。 それは今も昔も、どこの国でも同じです。 政治家たちがどんな理由を並べようとも、私たちはだまされてはいけません。 もっと多くの人に、知ってもらいたい物語です。