初恋は坂道の先へ (ダ・ヴィンチブックス)
小学校教師の研介の恋人が、謎の男から届いた一冊の本をきっかけに失踪する。初恋の記憶と現在の恋愛が交差する、青春小説とミステリーを重ねた物語。
作品情報
彼女が消えた。一冊の本と、忘れられない初恋だけを残して。
小学校教師の研介の恋人が、謎の男から届いた一冊の本をきっかけに失踪する。初恋の記憶と現在の恋愛が交差する、青春小説とミステリーを重ねた物語。 KADOKAWA から単行本として刊行。出版社公式で ISBN とページ数を確認。
レビュー要約
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受賞歴や書誌紹介では、題材への向き合い方と言葉の密度が評価されている。派手な筋立てよりも、読後に残る余韻や細部の手触りを味わう作品として受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日
- 2014-05-16
- ページ数
- 224ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13 x 1.8 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784040667430
- ISBN-10
- 4040667433
- 価格
- 1100 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
「彼女が消えた。一冊の本とともに。」 小学校の教師をしている25歳の研介。ある日、恋人の品子に一冊の本が届くと、彼女は失踪した。本の贈り主は彼女が以前話していた「忘れられない初恋相手」なのか?
1988年栃木県生まれ、東京都在住。大正大学文学部、東京ビジュアルアーツ映画学校卒業。 脚本の新人賞などへの応募を重ねたのち、数年ぶりに書いた小説「初恋は坂道の先へ」で第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞の大賞を受賞。本作がデビュー作となる。
レビュー
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第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞受賞作
ダヴィンチ文学賞を引き継いで、本の雑誌らしく「本」をテーマに据えて新装した賞の第1回受賞作です。 彼女が消えた。一冊の本とともに。 こんな書き出しで始まる、俺(芹澤)の一人称パートと 「未来坂」をのぼるあたし(しなこ)の一人称パートがそれぞれの章立てになって交互に語られます。 俺の彼女「品子」と「しなこ」は同一人物なのか、彼女に届いた本はだれが何のために贈ったのか、、、 そんなミステリ仕立てなお話です。 正直、帯に書かれている「後半の仕掛けにうなること間違いなし!」という煽り文句は重すぎます。 カットバック形式のためリーダビリティはありますが、ミステリとして期待しすぎると肩すかしに感じるかもしれません。 品子との出会いのエピソードは読めば一瞬でわかりそうなことを、主人公の記憶に残っていないという事実だけで ずいぶん引っ張った感じがしました。 ミステリととらえるよりは、本をテーマにした、純粋な青春小説(ミステリ風味)として読んだ方が最後まで楽しめるでしょう。 俺の、家族との会話。しなこの過去の真相など、本筋と直接関係ない部分での表現や会話がなかなかに味わい深く 惹きこまれました。読後感もよく、すがすがしい後味です。