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五条雪彦の新説な美術史 諸説あります。 (富士見L文庫)

富士見ラノベ文芸大賞

五条雪彦の新説な美術史 諸説あります。 (富士見L文庫)

眞村六郎

美術史准教授の五条雪彦と、心理学専攻の助手役の女性が、名画にまつわる知識を手がかりに日常の謎へ向き合う富士見L文庫の美術ミステリ。受賞時の『※諸説あります -新説な美術史と不親切な日常-』は、刊行時に『五条雪彦の新説な美術史 諸説あります。』となった。

美術史日常の謎名画大学年の差

作品情報

名画を読み解く新解釈が、日常に持ち込まれた謎の鍵になる。

第2回富士見ラノベ文芸大賞の審査員特別賞受賞作。富士見L文庫公式書誌では2019年1月15日発売、文庫判288ページ、ISBN-13 9784040729886 と確認できる。ISBN-10および紙書籍ASINは4040729889。美術史の新説と持ち込まれる謎を組み合わせた、知的なライト文芸ミステリとして刊行された。

レビュー要約

  • 絵画の知識をミステリの手がかりにする構成が作品の中心に据えられている。美術に詳しくない読者にも、人物関係と日常の謎から入れる作りになっている。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2019-01-15
ページ数
288ページ
言語
日本語
サイズ
10.6 x 1.2 x 15 cm
ISBN-13
9784040729886
ISBN-10
4040729889
価格
200 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

その謎を解く鍵は名画にあり――。絵画と日常をつなぐ新解釈美術ミステリ! 誰もが振り返る美貌を持ちながら、ニコリとも笑わない男――美術史准教授・五条雪彦。彼の助手となった心理学専攻の雨音は、畑違いの分野に苦戦中だ。しかも、頼れる彼のもとには絵画以外の謎も持ち込まれて――?

レビュー

  • すべての美術愛好家に♪

    主人公は大学の准教授でありますが、その細かい設定や背景の矛盾は置いといて、単純に「芸術っていろんな見方が出来るよな~」ということを楽しめる作品だと思います。数学と違って「これ!!」っていう明確な答えがないわけですから、個々が様々な角度から様々な解釈や見方が出来ることを示唆しているのでしょう。畑違いの助手のヒロインがいい例で、要は芸術に無知な人ほど、先入観なく純粋に作品を見る目があるというわけですね。私も美術史や芸術概論を学んだ一人ではありますが、定説に凝り固まるより、自由に楽しむ方が絶対面白い。文芸作品には難しいテーマではありますが、これはこれでありだと思いました。続きがあるなら、ラノベっぽく恋愛の方も進展させて欲しいです。

  • テーマ以外に少々問題が

    名画と美術史から、大学人事紛争まで、どのお話も興味深く、楽しく読むことができました。 ただ1つだけ問題があります。 第四講「絵の中で画家は何を描いているのか」で、五条雪彦の助手でヒロインの雨音(現実にはあり得ない名前ですが、それはいいとして)が、外資系で働く先輩が母親と仲たがいしてしまったので、それを五条にとりもってもらいたい、と頼み込むところです。母親が五条雪彦のファンだとしても、五条のほうに会うメリットがありません。五条の祖母が気に入っていた和菓子屋の経営者だから、という理由つけだけでは微弱にすぎます。助手の雨音の頼みだから、というのも同様です。この2つが伏線だったとしても、回収されていないのだから無意味でした。

  • ラノベというジャンルで歴史的名画を扱うのは荷が勝ちすぎでは?

    ダ・ヴィンチ、ドラクロワ、ベラスケスの作品の斬新?な新説?が書かれていますが、五条雪彦准教授の専門は何?この3人だけでも、国も時代もばらばらで一人の美術史研究者には扱いきれないと思います。 聡明大学(このネーミングはギャグなのか?)は専任教員一人につき助教と助手が一人づつ雇用されるとなっていますが、もしそうならポスドク問題は起きないですよね? 大学の人間関係のゴタゴタに歴史的名画を無理矢理絡ませてなんとかストーリーにしようとしていますが、名画の写真(またはコピー)を見て謎を解くって研究者としての姿勢が疑われると思います。真作見ようよ。 『ダ・ヴィンチ・コード』路線を狙ったのだと思いますが、ちょっと無理があるな~と感じました。

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