作品情報
魔王再臨と未来都市を重ねた、剣と魔法と電脳の物語。
KADOKAWA のファンタジア文庫から刊行された作品として確認できる。シリーズ第1巻として、魔王と未来都市を組み合わせた設定が特徴。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2021-01-20
- ページ数
- 360ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.7 x 14.9 cm
- ISBN-13
- 9784040739588
- ISBN-10
- 4040739582
- 価格
- 737 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
第33回ファンタジア大賞――異次元の《大賞》受賞作! 統合暦2099年――不死の王国を統べていた、伝説の魔王・ベルトールが滅びを迎えてから500年――魔王再臨の刻、来たれり。 電子荒廃都市『新宿市』。天を貫く超高層ビル群、錯綜する極彩色のネオン光――魔導工学の技術革新によって栄光ある発展を遂げた、究極の未来都市。魔王が降り立った世界は、かつての絶対支配者を置き去りに、驚愕の進化を果たしていた――。 巨大都市国家が手にした、華々しい繁栄。しかし……その裏に隠されていたのは――恐るべき“闇”だった。輝かしくも荒んだ“新たな世界”を再び支配すべく、魔王は未来を躍動する! 【第33回ファンタジア大賞】異次元の《大賞》受賞作、降臨!!
●紫 大悟:第33回ファンタジア大賞にて「剣と魔王のサイバーパンク」で《大賞》を受賞。同作を改題・改稿してデビュー。
レビュー
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とても面白いです。
3巻まで読みました。 正直1巻を読んだ時点では、2巻以降に期待をしていませんでした。 1巻があまりにきれいに終わりすぎており、2巻以降は連載(?)するための蛇足なのではなかろうかと危惧していたためです。 しかし、読み進めていくと全くそうではない。しかも毎巻綺麗にキリの良いところで話が終わってくれて、むしろ楽しく読めます。 読んでいると、某ニンジャを殺すニンジャな作品と、勇者と魔王系の昔懐かしい2chのssが頭にちらつきます。 地球と異世界が、某ウィ○チャーの『天体の合』めいた何かで融合してしまい、魔法と近代的な科学技術がミックスされ、災害や戦争やなんやかんやを乗り越え、時は2099年の日本…という感じのお話です。 好きな要素がたくさん詰まった素晴らしい作品だったので、思わずこうしてレビューを書いています。 バイオドラゴン肉はちょっと笑いました。バイオマグロはまだかな…?
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2021最初にあえて良かった作品
ファンタジー+サイバーパン という異色の組み合わせで構成されているこの作品はまだ一巻ながらもスカッとする面白さとこれからどうなるのだろう?というワクワク感がある作品でした。続編も2021年の4月に出るそうですので楽しみに待ちたいと思います。
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タイトルから受ける予想とは少し異なった
サイバーパンクらしいラン(仕事)やバトルはあるものの、どちらかというと「はたらく魔王さま」ぽい感じ。 魔王が未来に甦って無双するということで、鬼哭街ぽいさのある神怪小説ぽさを予想していたので、それとは異なりました。 一応、元々は東の島にある大陸で、通常の理から外れたものが魔族で、その王という設定です。 そのあたりはどう考えても「仙人」であり、映像化された蜀山伝倚のような神怪小説よりの世界だったであろうことが予測されます。 そういう世界を中華的な言葉から西洋ファンタジーの言葉に置き換えて、さらに数百年後ということで、「シャドウラン」みたいな世界てとこでしょうか。魔王さまなんてフィジカルアデプトぽいし。 さらに数百年後の世界の技術革新で、単なる不死の魔法使いは時代遅れとなり、元魔王や魔族幹部が貧困にあえぎ、小銭をかせがないといけないという。ちょっと悲しい描きかたあり、そこが本当に「はたらく魔王さま」というか。 バイト的に危ないことしたりはあったものの、危ない仕事を請け負うランナーというより、極貧にあえぐ一般下層の生活者という感じで、そこの描写が良くできていました。だけに、なんかこう悲しくなるのですが。 「魔王」とかの要素をのぞけば、ランナーとして危ない仕事についていない下層市民が事件に巻き込まれ、都市の陰謀を解明していく物語という、プレイヤーキャラの設定をいじったシティーアドベンチャーのシナリオというところでしょうか。 日本のTRPGならカバーが一般市民でも事件解決できたりするし、サプリまで使えばNOVAで再現できるかなぁ?て感じでしょうか。 一個一個でみたら目新しくはないのですが、面白いブレンドできた作品だと思うので、今後の展開に期待したいです。私サイバーパンクもの好きですし。 文章では滑らかでないところもあり、シナリオの緩急か必ずしも読みやすいとはいえなかったのですが、新人でしょうし、悪くはないでしょう。 今回の敵のさらに裏もありそうで、そこは気になるところです。 シナリオメインの物語で、設定としては魅力ありそうですが、今回ではキャラの魅力のアピールとしては弱く、ストーリーとしてのシナリオをすすめるより、息抜き日常的なエピソードか、弱いトラブルなどで、キャラ同士のつながりや掛け合いを増やし、魅力ます展開が欲しいという印象もちました。 今回はストーリーが一気にいきすぎて、キャラへの思い入れを増す溜めが弱いように感じましたので。 それはそうと作中で、「アッシュドーン」という機械が登場しましたが、これは「シャドウラン」と同じ会社のゲームで、関わりのある異世界とされている「アースドーン」をもじった言葉遊びではないかと推測。こういう本筋とは全然関係ない遊びてわりと好きです
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アニメもいいが、原作もイイね
厨二病力は原作の圧勝。しかしこれをよく映像化した。ちょっと何言ってるのかわからないけどすごい、とにかくすごいという感想を得てしまうのは古き良きラノベの系譜と言えるだろう。そんな厨二病てんこ盛りなのに世界観はめちゃくちゃしっかりしている。だからだろう、アニメ化されても世界の骨格は崩れなかった。よくデザインされた文章がなければこれは起こらないことだ。原作の良さをアニメがしっかりと受け切った証拠だろう。厨二病な説明がややもすれば読み飛ばしてしまうが、漫画化した際にしっかりとした世界の骨格を与えたのはこの想像力を掻き立てる部品の数々を再構成したいという欲望から来たものであるはず(漫画未読)であり、メディアミックスの幸せなマリアージュが奇跡というの名の編集の努力によって行われたに違いないと勝手に推察する。これはむしろこちらの願望。良いもの作ってくれてありがとう。余は満足である。フハハハハ。いやごめん。この魔王は変な笑い方しない爽やかロン毛のイケメンビューティボイス(我ながら表現が20年古い)です。全国の高橋さん、歓喜してください。再び良質な高橋がここに降臨しました。ぶっちゃけ現時点でこの作品のNo.3の実力です。この後の活躍によってはもっと上になるかもしれません。次もすぐ読みたくなるけど生活がむちゃくちゃになるので我慢します。アニメで良いと思った人はぜひ。アニメと違った良さがすぐに発見できます。超オススメです。
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王道を丁寧に踏まえた傑作
魔王、勇者というテーマはこれまで色々な作品で語られまくっている要素ではありますが、本作もそういった基本をベースに近未来のSF要素を上手くかけ合わせてできた傑作だと思います。 世界観が非常に綿密に練られていて、説明が多いのも納得の密度という感想。 伏線の回収含めてストーリーの構成が巧みにまとめられています。 中2精神をこれでもかと詰め込み、カッコいいものはカッコいいと声高に叫びたくなるような良い読後感でした。
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面白いが、説明が冗長すぎる
勇者に破れた魔王が復活した世界はファンタジー世界と地球と融合した世界で、新たな世界に合わせて魔王が活動する話。 高いレベルでまとまっている作品だったと思う。 世界観が練り込まれており、また、それがただの設定で終わらずこの世界観ならではの展開となっている。 「はたらく魔王さま!」を想起させる展開ではあるが、上手くこの世界とキャラに合わせて料理していると思う。 キャラもそれぞれ個性的で、個人的には特に魔王のキャラが良かった。 新たな世界に戸惑ったのも最初のうちだけで、すぐにこの世界に合わせて生きていこうとする前向きさ。 コメディも担当するのだが格落ちがなく、面白いけど凄い人、という印象に落ち着く。 礼節も弁えており、郷に入れば郷に従えを地でいく感じで、総じて好感度が高い。 ヒロインも可愛かったし、敵の動機もこれはこれでリアルっぽくて良かったと思う。 ただ、かなり説明が冗長に感じた。 説明されていること自体は面白いのだが、延々を続けられるのは流石にきつい。 全体としても説明の配分がかなり多く、せっかくのキャラの掛け合いが少なくなっているのも少し不満に感じた。 もっと説明を簡潔にして、その分キャラの掛け合いが増えていれば個人的には完璧だった。
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各要素を上手く落とし込んでいる秀作
勇者に倒された魔王が復活した未来の世界はすっかりサイバーパンクになってました、という話。 「魔王が復活すると世界が変わっていた」系や「庶民派魔王モノ」そして「サイバーパンク」と各要素に目新しさはないもののそれらを上手く落とし込んでいて楽しめる。 とくにシチュエーションや小道具、地の文などから感じるサイバーパンクへのリスペクトは非常に心地よい。それを軸として魔王や勇者などのファンタジー要素を詰め込んだ世界観は実にエンタメしていて面白かった。 ただ雑多な要素を詰め込みつつストーリーは王道展開、押さえておくべきツボは押さえているなど堅実な構成は大まかにおいて成功していると思うのだが、個人的には手堅く纏まり過ぎているという印象。 様変わりした世界、太古の遺物としての敗残、挫折、を経て忠臣との新しい生活、ふと関わった事件から大企業が隠匿する恐ろしい秘密が判明する……と魔王モノやサイバーパンクものの基本であり、そうした作品群への愛情を感じもするのだが、別の言い方をすれば「ありきたり」でもある。 敵の方もいっそ清々しいくらいの憎まれ役でいいとは思うのだが、そこも含めてキャラクター造形や彼等の相関図、ストーリー展開に意外性がなさすぎるようにも感じた。 この世界観が同様に好きな人間には良い感じのソフトさではあるのだが、やはりあともう少し独自性やインパクトのある展開が欲しかったところ。 新人作家として高い完成度なのは間違いないが、このままでは既存作品の面白い要素を上手く混ぜ合わせた……という以上の評価は難しいように思う。 上手く落とし込んだ各要素に作者さん独自の見解や体験、発想などがもっと表現されれば既存作品以上の面白さが出てくると思うので、期待したい。
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纏まりが良く、爽やかに終わる王道的なライトノベル(ややネタバレあり)
中世ファンタジー世界出身の魔王様が、2099年の未来都市で復活してしまった… このインパクトに惹かれ購入しました。 魔王様を支えてくれる美女魔族(と親友の少女)が居てくれるので、社会に無事適応する。 かつてのライバル勇者も、とある事情で存命している。 この未来都市を牛耳る暗黒メガコーポを率いているのが魔王様の新たな敵となる。 主人公の魔王様は最初こそ文化の変化に戸惑い、挫折も数ページは経験しますが、 その後、あっという間に克服していきます。傲岸不遜な趣きは敵以外では鳴りを潜め、 基本的には爽やか好青年なので、主人公としては申し分ない人物。 無実の人間をいたぶったり、虐めたりといったことは行わず、悩み時間も短いです。 また、敵は敵で実に分かりやすく嫌味な性格と行動をしており、舐めプするため 最後にはやっぱり主人公とライバルが共闘する猶予が有り敵に正面から立ち向かい、 多少の犠牲は出しつつも主人公側の勝利で終わりと、全体の流れを追うのにあたり 全てがとても分かりやすく、奇をてらったことはあまり行われません。無駄が無い。 本文345ページのうちの大半は、作中の設定・キャラのスキルの解説といった 「地の文」に費やされています。この説明の文体と仕方も丁寧で読みやすいのですが、 この配分には気になりました。(中盤以降はキャラの台詞が次第に増えていくものの。) 総じて、大変良く纏まっており、大賞受賞も納得の作品なのですが、王道重視の展開で 地の文の印象も強いため、キャラクターがしっかりと決められた役割を、最後まで ひたすらブレずにまっとうして終わる……もっとより大きくでき得る魅力的な世界観を、 魔王様の身内だけの舞台劇に落とし込んだ印象でした。 私には、その点をとても惜しく感じられてしまったものの、幾つか目を見張る表現もあり 続きが執筆されるならばぜひ読んでみたいと思います。特に、魔王と勇者が 禍根を抜きに共闘を決意した流れなどは、もっと掘り下げてみて頂きたいですね。
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