日本の文学賞

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出航

横溝正史ミステリ&ホラー大賞

出航

北見崇史

応募時の題名は「血の配達屋さん」。失踪した母を追って漁師町に入った青年が、錆びた町で異様な儀式と家族の秘密に飲み込まれる。

ホラー漁師町家族儀式身体損壊

作品情報

血と錆の匂いがする町で、家族の行方を追う。

第39回横溝正史ミステリ&ホラー大賞優秀賞受賞作。刊行時に『出航』へ改題され、過激なホラー描写と不穏な家族像が話題になった。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2019-10-31
ページ数
296ページ
言語
日本語
サイズ
13.7 x 2.5 x 19.5 cm
ISBN-13
9784041089071
ISBN-10
4041089077
価格
2910 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

ようこそ、血と錆の匂いが染みついたこの町へ。 失踪した母を探して行きついたのは、動物の死骸が散乱し、血の匂いが充満した漁師町だったーー。第39回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞優秀賞受賞、選考会時から賛否両論を巻き起こした問題作が遂に刊行!

●北見 崇史:2019年、「血の配達屋さん」で第39回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞優秀賞を受賞。

レビュー

  • 悪夢のような

    おどろおどろしさを味わえます。文庫もあるよ~

  • 主人公の性格は本当に人を不快にさせる

    まだ半分しか読んでいないが、主人公のアホらしさとウザさに耐え難く、途中で投げ出しそうになる。恐らく著者は恣意的にそうしているかもしれないが、その主人公への好感の持てられない具合は映画のへレディタリーに似ている。

  • グロさが想像しにくい

    読み進めていくと、表現が細かいのはまあ良いとしても、今ひとつ作者の伝えたいものがピンと来ない。

  • クトゥルフ神話の亜流として読むと面白い

    少し読んだだけで、クトゥルフを感じました。 暗く陰鬱な北海道の田舎町、独鈷路戸(とっころと)。塩と錆と悪臭に塗れた町。 そこで、怪異現象が次々に起こる。 自立して蠢く腸。半身で襲い掛かってくる黒猫など。作者独特の奇想が凝らされていて、楽しい。 終盤へ向かって、どんどんエスカレートしていく怪異も、広大な外海へ飛び出すスケールの大きいラストも私は好きだ。 根腐れ蜜柑=ネクロノミコンの言葉遊びも嫌いじゃない。 けれど、致命的と思われる欠点が一つ。 他の方もレビューで指摘していたが、それは、主人公がマヌケすぎるということ。 立ちしょんをしているところを町民に咎められたり、坂を馬鹿みたいに転げ落ちたり、母親に会ったときに聞くべきことを全然聞かなかったり、ケータイをフリフリして海に落としたり。 主人公とはエンタメ小説の場合、自己同一化する対象である。しかし、こんなマヌケに感情移入したくない、と没入感に不必要なブレーキがかかってしまっている。実にもったいない。 怪異に襲われるシーンにもこのマヌケっぷりが顔を出していて、文章はさながら、怪異の実況中継みたいな感を醸し出していて、萎える。 たとえば、どんな怖いシーンでも古舘伊知郎が熱っぽく実況中継をしたら、まったく怖くなくなると言えば、未読の方にも通じるだろうか。通じないか。 好意的に解釈すれば、きれいな主人公できれいにシーンを進めることの拒否、とりもなおさずそれは、汚すことの不快感=ホラーを意識してのことかもしれないが、同じ汚すにしても、もっと別のやり方をしてほしいものだ。 シーンの繋ぎなども雑で、全体的に素人臭がする。雑さが作品の質を下げ、大賞を逃した要因だと思われる。 とはいえ、その分、素人らしい勢いがあり、無難さやこじんまりとまとめました、というのとは無縁であり、そこがこの作品の最大のストロングポイントだと思う。 よって、評価としては、グロが苦手な人は☆1つ。 グロ好きは☆3。 クトゥルフが好きな人は☆4。 個人的には、4です。 作者さん、楽しい小説をありがとうございました。

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