日本の文学賞

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遠巷説百物語

吉川英治文学賞

遠巷説百物語

京極夏彦

〈巷説百物語〉シリーズの再始動作として、遠野の怪異と噂話を描く歴史怪異小説。

妖怪歴史小説怪異伝承ミステリ江戸時代

作品情報

盛岡藩筆頭家老にして遠野南部家当主の密命を受けた宇夫方祥五郎が、巷に流れる噂話を調べていく。

京極夏彦による〈巷説百物語〉シリーズの新作。

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2021-07-02
ページ数
600ページ
言語
日本語
サイズ
13.9 x 4 x 19.4 cm
ISBN-13
9784041109953
ISBN-10
4041109957
価格
2530 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

11年を経て〈巷説百物語〉再始動。江戸末期の遠野で、化け物退治が開幕! 【第56回吉川英治文学賞受賞作】 『後巷説百物語』で第130回直木三十五賞、『西巷説百物語』で第24回柴田錬三郎賞を受賞――本作でシリーズ三冠! 「遠野は化け物が集まんだ。咄だって、なんぼでも来る」 盛岡藩筆頭家老にして遠野南部家当主の密命を受けた宇夫方祥五郎は、巷に流れる噂話を調べていた。 郷が活気づく一方で、市場に流れる銭が不足し困窮する藩の財政に、祥五郎は言い知れぬ不安を感じる。 ある日、世事に通じる乙蔵から奇異な話を聞かされた。 菓子司山田屋から出て行った座敷童衆、夕暮れ時に現れる目鼻のない花嫁姿の女、そして他所から流れて迷家に棲みついた仲蔵という男。 祥五郎のもとに舞い込む街談巷説、その真偽は――。 ハナシは、やがて物語になる。どんどはれ。 〈巷説百物語〉シリーズの集大成!

●京極 夏彦:1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書に『幽談』『冥談』『眩談』『鬼談』『ルー=ガルー』『南極(人)』『厭な小説』『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』 『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『遠野物語拾遺retold』 ほか多数。

レビュー

  • 遠野の迷家を中心に巡るミステリー

    友人に京極夏彦を勧められたため、初めての京極夏彦作品として購入。 江戸後期、遠野を舞台に妖怪話とその真実を題材とした物語。 全6話、各話100ページ程度で短話ごとに区切りがあるため、読みやすい一冊。 遠野南部家当主の密命を受けた御譚調掛、宇夫方祥五郎が巷に流れる話題、奇々怪々な妖怪話を調査し、その真相に迫る。 江戸後期を舞台とするが、その造詣は他の小説より深く、物語に深く引き込まれていく。 全6冊のシリーズ中6冊目とのことだが、この1冊から読み始めても違和感なく読める。 読了後、シリーズ1冊目を注文。 江戸時代を舞台にした小説としてはおすすめの一冊。

  • 待ってました!

    巷説百物語の続きがやっと出て嬉しいです。 大好きな又市ともう会えないかと思っていましたが、再び登場。スケールの大きい仕掛けや魅力ある登場人物など存分に楽しめました。 続きも期待しています。

  • 癖のある文体だが、好きな人は最高❗️

    相変わらず、独特の言い回し京極節が炸裂です。巷説シリーズを全て読み、新しく遠野を舞台に新メンバーで物語。昔話のように妖怪を紹介し、その妖怪になぞった話を登場メンバーが行い仕掛ける。簡単にまとまらない拗れた事件も誰も悪くない、その状況がそうしているんだっ!と思わせる所が凄い。 読了後は、早く京極夏彦の本を読みたい。

  • 巷説シリーズ最新作です。

    今回は遠野ですが、又一達悪党もそろそろ最終局面になっております。お化け自体はいつものですが、真相がキナ臭くて。人間って怖いなと。まさか次で終わりかと思うと、少し寂しいです。なんだかんだで好きなシリーズですので。次回作を待ちながら読み返してます。

  • 今も昔も

    理不尽を、納得させるに値する内容。 京極夏彦さん流石です。

  • 「我々は10年待ったのだ!!」巷説は帰ってきた!!

    ★★ご存知、巷説百物語★★ ある意味、幕末史(水野忠邦の政争期)。 ある意味、必殺仕掛人(基本不殺で)。 何でも怪異化物の仕業で迷宮入解決。 ★★本作は最終回の前段回の枠★★ 時系列はファンサイト参照として、 シリーズ的には、 「前→巷説、続他→西→(決戦編?)→ ▲遠→(了他)→後」 ↑☝こういう繋がりです。 (元ネタの絵本百物語、あと1冊分残ネタ有り) ★★今回の舞台は奥州遠野(南部候の領地)★★ 山に囲まれた盆地の街、物流交通要衝。 それが遠野です。 「山を超えねばどこにも行けない」 それが、化物怪異の文化を生む温床。 山で繋がる東と西(京阪ー北林ー江戸ー奥州)、 こういう巷説シリーズの背骨とリンクします。 ・・書評として、・・ 面白さは折り紙付きです。映像化向きの作りです。 (但し映像化にはどうも恵まれていない作品です) 今回の遠は、事後の話と結びの話の ちょうど前段、いわば最終回一つ前。 まだ描かれていない八咫烏Vs妖甲斐の暗闘、 (それによる水野勢失脚と西の仕掛勢の滅び) 愛すべき小悪党どもの勇姿の再臨です。 次回(現在連載中)の了が、 ある意味、最終回千秋楽と 予想出来ます。 ただただ愉しみです。 (今作読んでワクワクが止まりません) 京極先生にはなるべく御自愛頂き、 お元気で何卒、シリーズ完結を お願い申し上げしたいものです。 (幕末大作にかかった作家の多くは 未完でご逝去されてますもので) 以上、面白さ掛け値なし!!! 御行仕奉候、 これで終いの金比羅山。 どんどはれ

  • 物語が続く幸せ

    止まっていた時がふたたび動き出すような。消息が知れなかった友の安否が聞こえ来たような。物語が続いていたこと、その事実が幸せです。「巷説シリーズ」を未読の読者はこの一冊だけを読むのは、いかにもモッタイナイ。京極夏彦の描く大きな円環世界を楽しむためには、ぜひ、物語の始まり『巷説百物語』から順番に読破されることをお勧めします。そうして本巻にたどり着く頃には、すっかり京極夏彦に取り憑かれているでしょう。この先も楽しみで仕方がありません。

  • サクサク読めて、

    おもしろいんだけど、厚さばかり京極夏彦で、最近の作品、内容は薄くないですか?

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