虚魚
人を殺せる怪談を探す怪談師の三咲が、死を呼ぶ魚の噂に辿り着く。怪談と喪失感を重ねたミステリ。
作品情報
死ぬ怪談を探すうちに、ありえない魚へ行き着く。
第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞大賞受賞作。恐怖を追う行為そのものが、静かな痛みと再生の物語へ変わっていく。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2021-10-22
- ページ数
- 288ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.8 x 2 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784041118856
- ISBN-10
- 4041118859
- 価格
- 1815 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/ロシア・東欧文学
わたしは探している。「人を殺せる」怪談を。 横溝賞〈大賞〉受賞作。 “体験した人が死ぬ怪談”を探す怪談師の三咲は、“呪いか祟りで死にたい”カナちゃんと暮らしている。幽霊や怪談、呪いや祟り、オカルトや超常現象。両親を事故で亡くした日から、三咲はそんなあやふやなものに頼って生きてきた。カナちゃんとふたりで本物の怪談を見つけ出し、その怪談で両親を事故死させた男を殺すことが、いまの三咲の目標だ。 ある日、「釣り上げた人が死んでしまう魚がいる」という噂を耳にした三咲は、その真偽を調べることにする。ある川の河口で似たような怪談がいくつも発生していることがわかり、ふたりはその発生源を求めて、怪異の川をたどっていく。“本物”の怪談に近づくうち、事情を抱えるふたりの関係にも変化がおとずれて――。 選考委員の絶賛を浴びた第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<大賞>受賞作。
●新名 智:1992年生まれ。長野県上伊那郡辰野町出身。2021年『虚魚』で第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞<大賞>を受賞し、デビュー。
レビュー
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選考委員の言うとおりの良作
第41回横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作ということで、読みました。 選考委員の四氏が、ベタぼめの本作、「ほんとかな〜?」と疑いの眼で、ページを捲り始めました。 …本当でした。 まず、文章がお上手で、読みやすい。受賞作にありがちな素人臭がほとんどなく、洗練されています。 キャラクターに嫌味がなく、変に引っかかりを覚えることがありませんでした。 非常にテンポよく、1日で読めてしまった。 話の質も、しっかり担保されていますので、安心して、最後まで楽しめます。 お見事、という感想でした。 才能のある作者さんだとお見受けしたので、きっと今後活躍される方だと思いました。 難点をあげるとすれば、選考委員で唯一本作にネガティブな反応を示していた、黒川博行氏の評によく表れていると思います。 ホラー要素があるのに、怖くない。怪談がつまらない。話の展開に起伏が乏しく、エンタメに欠ける。というのです。 その通りだと思います。 よって、怖さや刺激をこの作品に求める方は、買わない方が良いです。 しかし、青春小説や、米澤穂信のミステリーが好きな人なんかには、強くオススメしたい。 そんな一作だと感じました。
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※百合ではないです。読みやすいミステリ。
百合と聞いたので読んだが全然百合じゃなかったので萎えましたが、それさえ抜けば普通に読みやすいミステリです。なので点数はつけます。
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読みやすく面白かったです。
kindleの朗読機能を使って聴きました。 最後まで裏切られることなく、面白く読めました。
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届きました。
怪談フアンなのでもつと怖いのを所望。
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怪談の本質
登場人物たちの怪談に対する切実な想いが丁寧に描かれていて、心理を描いた小説として読み応えのある作品になっていると感じた。怪談を求めて次第に上流へ、上流へとのぼっていく様の不気味さもスリリング。 ホラーの醍醐味と、ホラーだからこそ描ける死生観や人生観の考察が魅力だった。
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怪談の根源を探ろうとする人たちの物語
怪談の根源を探ろうとする人たちの物語だと思う。共に苦悩を抱えた三咲とカナちゃんを巡る物語でもある。盛り込まれた要素が多いのでいろいろな読み方ができると思うが、自分としては、穏やかなホラーの味付つけをしたミステリー小説として楽しく読んだ。とくに三咲とカナちゃんの会話が生き生きしている。次作も楽しみである。
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ユニークなテーマ
怪談師とか怪談の本質を解明していくというようなテーマの作品で、これまでにない題材の小説でした。 怪談やホラーはよくありますが、怪談とはそもそもなんぞや?ということを解き明かそうという試みでした。なるほどねという感じでした。多少文章に安易なところは感じるものの、それは往年の作家さんと比べてなので、勿論素人が上からいうことではありませんが、それがなんというか違和感になって、面白さを削がれそうになった箇所があったので、そういったのは今後作品を重なるにつれてなくなって、良い作家さんになっていかれるんだと思います。 本自体はとても読みやすくマンガのようにサクッと読めてしまうので、娯楽としてはとても良い本でした。
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最後は完全に手抜きで嫌な終わり方の作品。
途中まではとても良かった。 テンポもよく、読みやすい。ページ数も少ない。 ラスト30ページまでは★4つだが、そこから先は酷かった。 伏線は未回収だらけで、完全にどちらかイヤミスの作品、モヤモヤする。 読み終わった後はなんだかなあ、というミステリーは個人的には大嫌いです。 終わり方が続編を出す前提っぽいけど、買わないかな。