作品情報
見えているはずの世界が、少しずつずれていく。
KADOKAWA刊の長編。断片的な情報がつながるたび、世界の見え方が変わっていく。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2023-09-26
- ページ数
- 384ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.3 x 2.3 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784041141786
- ISBN-10
- 4041141788
- 価格
- 2145 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
本格ミステリ大賞受賞の鬼才が仕掛ける、空前絶後の推理迷宮。 精神科医の象山は家族を愛している。だが彼は知っていた。どんなに幸せな家族も、たった一つの小さな亀裂から崩壊してしまうことを――。やがて謎の薬を手に入れたことで、彼は人知を超えた殺人事件に巻き込まれていく。 謎もトリックも展開もすべてネタバレ禁止! 前代未聞のストーリー、尋常ならざる伏線の数々。 多重解決ミステリの極限!
●白井 智之:しらい・ともゆき 1990年千葉県印西市生まれ。東北大学法学部卒。『人間の顔は食べづらい』が第34回横溝正史ミステリ大賞の最終候補作となり、同作でデビュー。2016年『東京結合人間』で日本推理作家協会賞長編部門候補、17年『おやすみ人面瘡』で本格ミステリ大賞候補、23年『名探偵のいけにえ』で本格ミステリ大賞受賞、「2023年本格ミステリランキング」第1位獲得。他の著作に『そして誰も死ななかった』など多数。
レビュー
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めちゃくちゃな展開でめちゃくちゃ面白い
とんでもない作品を読んでしまいました。 この著者の作品ははじめて読んだのですが、どういう頭の構造をしていたら、こんなエログロで倫理観が終わってる作品が描けるのでしょうか。 ストーリーは何ひとつ展開の読めない、アクロバティックでぶっ飛んだめちゃくちゃなものですし、主人公は碌でもないクズ野郎で、感情移入が出来ないどころか嫌悪感しかありません。 でもね、なんででしょうね。 何故か惹きつけられて、ページをめくる手が止まりませんでした。 この作品は様々な要素が複雑に絡み合っているのですが、どの要素もさりげないようでいてしっかり印象に残るように描かれており、複雑なのにも関わらず構造が理解しやすいのが凄いです。 そしてその構造がかなり緻密で巧妙に練られているだけでも凄いのに、読み手のことをかなり意識してわかりやすく描かれているのがまた凄い。 これはちょっと無理があるでしょー!と突っ込みたくなる事があっても、あまりのぶっ飛んだ内容に細かいことはどうでもよくなってしまうのも、よくわからないけどなんか凄いです。 ほんと、いろんな意味でとんでもない作品を読んでしまいました。 ちなみに、めちゃくちゃな展開なのに理路整然と一分の隙もない推理が語られる場面が、笑うところなのか真剣に読むところなのか微妙にわからない独特の雰囲気が最高に面白かったです。
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すごい小説だった
よくこんなストーリー思いついたなと思うほどぶっ飛んだ本だった。多分一度しか読んでない私はまだ理解しきれてない気がするけど深く理解するよりも先が知りたいという衝動で読み進んだ気がする。
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すごかった…
主人公の倫理観のなさには度肝を抜かれたが、あれはあれで一貫性があるので、主人公の行動に「はあ?」となることはなかった。 シスマにより生み出された多層構造世界、すごく面白い。
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白井ワールド全開のエンタメ小説。★5の傑作だが、白井作品未読の人は要注意。
白井ワールド全開のトンデモ世界で繰り広げられるエログロナンセンスの衝撃作品。プロローグの時点で話が何回転もした挙句、本編スタートしても何度も裏切られる世界線。得意の多重推理やミステリー要素ももちろん十分搭載されているが、それ以上にエンタメ小説としての完成度が圧倒的。細かいことは気にせず、その世界に身をゆだね、様々な伏線回収を堪能すべき傑作。 ただし、白井作品未読の人がいきなり本作を楽しめるかどうかは分からないので、まずは「名探偵のはらわた」を読んで自身に白井作品の耐性があるかどうかを確認してから本作を読むことをおススメしたい。
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舞台装置が強すぎて人間を感じない
凄まじい数の伏線とその回収、量子力学をベースとした世界観は興味深かった。ただ、主人公はじめとしたキャラクターの動機、人間的な深みが見えなかったのが残念。用意されたプロットの上で操られているように感じた。複雑で頭は使うが、心に響くようなものはない、そんな作品
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まだ読んでいない人が、この読書体験をできるのが羨ましいと思える1冊。
これはすごい。何度も何度も裏切られる展開が続く。 プロットの作り込みがすごい。完全に計算された構成。 こんなに面白い読書は久しぶり。 まだ読んでいない人が、この読書体験をできるのが羨ましいと思える1冊。
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ダリの絵のようなシュールなミステリー
●ダリの絵のようにシュールでムンクの「叫び」のようにオドロオドロしい。虚と現実の境目が微妙 に溶け合うグラデーションは、ルネ・マグリットのだまし絵の様。視覚的な錯覚さえ覚えます。 レビューなんて書きようがない。ただただ「えっ!」と驚き、「キモっ、恐っ」とふるえる。グロ テスクで猟奇的なミステリー小説です。SFファンにもミステリーファンにも是非お勧めします。ちな みに、体力のある方は一気読みでお願いします。日にちを跨いでしまうと、複雑な絡み合いが見えな くなってしまいます。 次にマイナス面を・・・ 終盤での種明かしは凝り過ぎとも思われるもので、巧妙に張り巡らされた伏線の回収。畳みかける 様に論証する様子はまさに圧巻ですが・・・。注意深く読み進めるか或いはメモを取るかでなければ、 入り乱れた情報を把握することは困難。ややこしさと難解さについて行けず、私の頭では面白みが半 減してしまいました。 また、物語のユニークさの要であるSFガジェットについても、SFでもやらないような拡大解釈で、 若干興ざめです。・・・それでも一読の価値ありとお薦めします。
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めちゃくちゃ面白かったです。
非現実的に設定はあるものの、面白い舞台設定と狂気が渦巻く人間模様、さらに各文章の至る所に伏線が張られていて読者を飽きさせません。 突き詰めれば推理に穴があるものの、十分楽しめる作品かと思います。
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