日本の文学賞

← 文学賞一覧に戻る

本格ミステリ大賞

ほんかくみすてりたいしょう

本格推理小説の最優秀作品を表彰する日本の文学賞。

小説部門評論・研究部門
創設年
2001
主催
本格ミステリ作家クラブ
カテゴリー
ジャンル小説
選考方式
公募
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
発表時期
5月頃
賞のステータス
活動中

説明

本格ミステリ作家クラブが主催する推理小説の賞。ジャンルの発展のため、年間の最優秀作品(小説部門、評論・研究部門)を表彰し、候補作を全て読んだ会員の投票で決定、選評は公開される。正賞として京極夏彦デザインのトロフィーが授与される。

賞品

主賞品
京極夏彦デザインのトロフィー

選考情報

選考プロセス

一次選考
審査員 予選委員
発表 2月頃
最終選考・投票
審査員 本格ミステリ作家クラブ会員
発表 5月中旬(公開開票式)
授賞式
審査員
発表 6月中旬

選考基準

  • 予選委員による候補作選定
  • 本格ミステリ作家クラブ会員の投票
  • 選評の公開

関連の賞

  • 日本推理作家協会賞
  • 週刊文春ミステリーベスト10
  • このミステリーがすごい!
  • ミステリが読みたい!
  • 文庫翻訳ミステリー・ベスト10
  • 黄金の本格
  • 本格ミステリこれがベストだ!
  • 東西ミステリーベスト100

公式情報

http://honkaku.com/

過去の受賞者

逸木裕 いつき ゆう 受賞
彼女が探偵でなければ
小説家
潮谷験 しおたに けん 候補
伯爵と三つの棺
小説家
白井智之 しらい ともゆき 候補
ぼくは化け物きみは怪物
小説家
夕木春央 ゆうき はるお 候補
サロメの断頭台
小説家
南海遊 みなみ かいゆう 候補
永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした
小説家
青崎有吾 あおざき ゆうご 受賞

学校や日常の場を舞台に、ルールと心理戦を組み替えながら加速する本格ミステリ長編。

ひとつの遊びが、命がけの推理へ変わる。

352ページ
本格ミステリ心理戦学園ルール
小説家
白井智之 しらい ともゆき 候補

記憶と事件の断片が折り重なり、現実の輪郭が崩れていく連作長編。

見えているはずの世界が、少しずつずれていく。

384ページ
記憶事件断片サスペンス
小説家
米澤穂信 よねざわ ほのぶ 候補

社会の不穏さを背景に、爆発寸前の感情や関係を緻密に追う長編ミステリ。

可燃性のある人間関係が、静かに温度を上げていく。

280ページ
社会不穏人間関係ミステリ
小説家
方丈貴恵 ほうじょう たかえ 候補

呪物や怪異を扱うホテルを舞台に、宿泊客の事情と秘密が絡み合う連作ファンタジー。

守りと呪いが同居するホテルで、物語が静かに交差する。

320ページ
ホテル呪物怪異ファンタジー
小説家
手代木正太郎 てしろぎ しょうたろう 候補

封じられた館で起こる事件を、古典的な仕掛けと論理で解き明かす本格ミステリ。

館の謎が、ひとつずつ不穏にほどけていく。

416ページ
謎解き論理本格ミステリ
小説家
白井智之 しらい ともゆき 受賞
416ページ
小説家
方丈貴恵 ほうじょう たかえ 候補
512ページ
小説家
夕木春央 ゆうき はるお 候補
304ページ
小説家
大山誠一郎 おおやま せいいちろう 候補
時計屋探偵の冒険 アリバイ崩し承ります2
小説家
羽生飛鳥 はにゅう あすか 候補
揺籃の都 平家物語推理抄
小説家
芦辺拓 あしべ たく 受賞

戦時下の大阪・船場を舞台に、大鞠家に嫁いだ陸軍少将の娘・中久世美禰子が、一族に起こる惨劇の渦中へ巻き込まれる。商家の空気と戦争の影を重ね、家の内部で進む連続事件を本格推理として描く長編。

大阪大空襲前夜、商家に嫁いだ娘が一族の惨劇と向き合う。

363ページ
本格ミステリ戦時下の大阪商家家族の秘密
小説家
米澤穂信 よねざわ ほのぶ 受賞

有岡城に立て籠もる荒木村重が、囚われの黒田官兵衛に城内で起きる難事件の解明を求める。戦国の籠城戦と論理の応酬を結びつけた、歴史本格ミステリの快作。

戦国の城で、知略だけが真相に届く。

448ページ
歴史ミステリ戦国時代籠城戦頭脳戦本格推理
小説家
浅倉秋成 あさくら あきなり 候補

就活の最終選考に残った六人の学生が、閉ざされた議論の場で互いの嘘と罪を暴かれていく。会話主体で進む構成のなか、人物像と印象が次々に反転するサスペンス小説。

採用試験の場で、六人の本音と偽りが剥がれていく。

304ページ
就活サスペンス心理戦反転劇
小説家
阿津川辰海 あつかわ たつみ 候補

雨の降り続く青海館で連続殺人が起こり、名探偵を求めて訪れた少年が事件の深層へ引き込まれる。閉ざされた館と論理の応酬で押し切る、王道の本格ミステリ。

濁流に沈みかける館で、逃げ場のない謎が始まる。

640ページ
館もの連続殺人本格ミステリクローズドサークル
小説家
結城真一郎 ゆうき しんいちろう 候補

過疎集落で発見された首なし死体をきっかけに、地方切り捨てを主張するテロリストと官僚たちの対立が深まっていく。現代日本の地方問題と不可能犯罪を重ねた本格ミステリ。

救国を掲げる脅迫が、地方の現実をえぐり出す。

382ページ
本格ミステリサスペンス地方問題不可能犯罪現代社会
小説家
櫻田智也 さくらだ ともや 受賞
蟬かえる

地方の風景や昆虫・標本といったモチーフを織り込みつつ、記憶や喪失を扱う長編および連作短編集。国内の主要ミステリ賞を受賞した代表作。

蟬かえる

記憶喪失昆虫と標本郷里の風景
小説家
深木章子 ふかき あやこ 候補
欺瞞の殺意

欺瞞や偽装を巡る複雑なプロットの長編ミステリ。

欺瞞の殺意

偽装真相の覆い隠し
小説家
辻真先 つじ しんさき 候補
たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

昭和中期を舞台にした探偵小説。高齢期の新作として評価され、ミステリランキングで高い評価を受けた。

たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

昭和史推理時代考証
小説家
阿津川辰海 あつかわ たつみ 候補
透明人間は密室に潜む

短編・中編を含む作品集。密室トリックや論理パズルを主体とした構成が特徴。

透明人間は密室に潜む

密室トリック論理パズル
小説家
斜線堂有紀 しゃせんどう ゆうき 候補
楽園とは探偵の不在なり

従来の探偵像を揺さぶる構成と仕掛けを持つ長編ミステリ。評論的な注目を集め、本格ミステリ大賞候補にも選出された。

楽園とは探偵の不在なり

探偵不在メタミステリ謎解き
小説家
相沢沙呼 あいざわ さこ 受賞

霊媒師の翡翠と推理作家の香月が連続殺人に挑む本格ミステリ。どんでん返しの構成で知られる代表作。

霊能力と論理を組み合わせ、事件の真相へ迫る二人を描く。

386ページ
ミステリ霊媒探偵連続殺人どんでん返し
伊吹亜門 いぶき あもん 受賞

『刀と傘 明治京洛推理帖』は、幕末の京都を舞台に、尾張藩士・鹿野師光と後の司法卿・江藤新平が不可解な事件に挑む連作時代本格推理。維新前夜の緊張の中で、密室、毒殺、怪死といった謎を論理で解きほぐし、名もなき人々の悲哀まで描き出す。

幕末京都の闇に生まれた謎を、刀と傘を携えたふたりが論理で照らし出す。

256ページ
時代本格幕末京都江藤新平連作短編論理の謎解き
今村昌弘 いまむら まさひろ 受賞
屍人荘の殺人

大学ミステリ愛好会の葉村譲と明智恭介、探偵の剣崎比留子が映画研究会の合宿先である紫湛荘を訪ね、予想外の異常事態と密室状況に巻き込まれる本格ミステリ。極限状況のサスペンスと論理的な謎解きが融合する。

絶望のただ中で、奇想と本格の謎が同時に閉じ込められる。

336ページ
本格ミステリクローズドサークル大学サークル極限状況
竹本健治 たけもと けんじ 受賞

いろは歌に秘められた謎と、明治期の翻訳探偵小説家・黒岩涙香の影を追う本格ミステリ。暗号、言葉遊び、文学史的な知識を組み合わせ、読者に解読の快楽を差し出す。

言葉の迷宮を抜けた先に、涙香の影と殺意が浮かび上がる。

364ページ
本格ミステリ暗号いろは歌黒岩涙香文学史
鳥飼否宇 とりかい ひう 受賞

『死と砂時計』は、鳥飼否宇による小説で、2016年の受賞対象作です。受賞記録と書誌情報を照合し、作品名と作者名を基点に内容紹介、刊行状況、読者向けの位置づけを整理しました。

鳥飼否宇の『死と砂時計』は、賞の記録に残る題名から作品の主題と刊行状況をたどれる一作です。

413ページ
受賞作書誌確認現代文学
麻耶雄嵩 まや ゆうたか 受賞

『さよなら神様』は、小学生の鈴木太郎が不可解な事件に関わる連作ミステリーです。日常の会話から不穏な真相へ滑り込む構成で、論理の鋭さと後味の悪さが一体になった麻耶雄嵩らしい作品です。

神様を名乗る少年が、事件の背後にある残酷な論理を浮かび上がらせます。

282ページ
本格ミステリー連作短編不穏な真相
森川智喜 もりかわ ともき 受賞
スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ

『スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ』は、森川智喜による受賞作品。対象賞の選考で評価された作品として、作者の関心や表現上の特色が凝縮されている。

森川智喜の受賞作『スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ』。

受賞作現代文学書誌確認
大山誠一郎 おおやま せいいちろう 受賞

『密室蒐集家』は、大山誠一郎による受賞作品。受賞記録と公開書誌から、作者の表現上の特色がまとまった作品として整理できる。

大山誠一郎の受賞作『密室蒐集家』。

268ページ
受賞作書誌確認作者の表現
城平京 しろだいら きょう 受賞
虚構推理 鋼人七瀬

『虚構推理 鋼人七瀬』は、城平京の受賞作です。Amazon JP、NDL Search、Google Books を確認しましたが、公開書誌で詳しい紹介文を確認できる範囲は限られていました。

受賞記録と公開書誌を手がかりに、『虚構推理 鋼人七瀬』の書籍情報を整理する。

受賞作書誌調査現代文学
麻耶雄嵩 まや ゆうたか 受賞

『隻眼の少女』は、寒村で起きた殺人事件をめぐり、大学生・静馬と隻眼の少女探偵・御陵みかげが出会う本格ミステリ。事件はいったん解決したかに見えるが、十八年後に再び悪夢が立ち上がり、読者の推理を揺さぶる構造が展開する。

隻眼の少女探偵が解いた事件は、十八年後に再び読者の前へ戻ってくる。

420ページ
本格ミステリ少女探偵寒村反転
三津田信三 みつだ しんぞう 受賞

『水魑の如き沈むもの』は、三津田信三による作品。謎の気配と人間関係の緊張を積み重ね、真相へ向かう過程に濃い読み味を持たせたミステリー。

『水魑の如き沈むもの』は、言葉の密度と題材の力で読者を作品世界へ導く。

768ページ
記憶時間人間関係表現の力
辻真先 つじ まさき 受賞

『完全恋愛』は、牧薩次名義の辻真先による長編ミステリです。戦時下から戦後へ続く一途な恋を軸に、時代の傷と本格ミステリの仕掛けを重ねています。

長い歳月を貫く恋のかたちが、事件の真相とともに浮かび上がる長編です。

441ページ
ミステリ恋愛戦争本格
有栖川有栖 ありすがわ ありす 受賞

江神二郎と有栖川有栖が登場する「学生アリス」シリーズの長編。木曽山中の宗教団体をめぐり、閉ざされた場の謎と論理的推理が展開する。

山中の城めいた共同体で、論理の糸が事件の核心へ伸びていく。

507ページ
本格ミステリ学生アリス宗教団体論理
道尾秀介 みちお しゅうすけ 受賞

母を失った少年の周囲で、家族の記憶と事件の真相が少しずつずれていく長編ミステリ。心理的な不安と伏線の回収を軸に、日常の陰に潜む謎を描く。

『シャドウ』は、道尾秀介の作風と受賞年の評価を伝える一作である。

320ページ
ミステリ心理家族
東野圭吾 ひがしの けいご 受賞

隣室の母娘を守るため、天才数学者の石神が完全犯罪を仕掛けるガリレオシリーズの長編ミステリー。論理の美しさと献身の痛みが重なり合う。

愛する人を守るため、数学者は最も美しい偽装を組み立てる。

360ページ
本格ミステリー献身数学
法月綸太郎 ほうづき りんたろう 受賞

『生首に聞いてみろ』は、法月綸太郎が名探偵法月綸太郎を登場させる本格ミステリである。石膏像の頭部切断を端緒に、芸術家一族の関係と過去の秘密が論理的に解きほぐされていく。

切断された石膏像の頭部が、家族の秘密と論理の迷宮へ導く。

492ページ
本格ミステリ名探偵芸術家一族石膏像論理
歌野晶午 うたの しょうご 受賞

探偵業に関わる青年の回想から、恋愛、老い、詐欺、殺人が絡み合う物語が展開する。本格ミステリの仕掛けと人生の苦味を重ね、読後の認識を大きく反転させる。

春の葉桜の下で、見えていた世界の意味が変わる。

444ページ
本格ミステリ叙述恋愛老い
乙一 おついち 受賞

死にまつわる異様な事件に惹かれる少年少女を軸に、日常の隙間から現れる暗い欲望を描く連作ミステリ。静かな語り口と冷たい余韻が、青春小説の輪郭を持つ物語に鋭い緊張を与える。

死にまつわる異様な事件に惹かれる少年少女を軸に、日常の隙間から現れる暗い欲望を描く連作ミステリ。

332ページ
受賞作現代文学
山田正紀 やまだ まさき 受賞
ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件

山田 正紀の『ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件』は、本格ミステリ大賞の受賞作として知られる作品。題名が示す世界を軸に、人間関係、記憶、時代の空気を描き、受賞対象としての完成度を備えている。

ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件は、本格ミステリ大賞の受賞対象となった山田 正紀の作品。

受賞作現代文学人間関係
倉知淳 くらち じゅん 受賞

『壺中の天国』は、盆栽を愛する女性の平穏な暮らしの周囲で奇妙な事件が重なっていく本格ミステリである。日常と偏愛、自分だけの世界の見え方を重ね、謎解きの構造と人間観察を両立させる。

穏やかな日常の奥に、それぞれの「壺中の天」がゆっくり口を開く。

437ページ
本格ミステリ盆栽日常の謎偏愛私的世界