歌集 トリサンナイタ
生活の細部、家族、身体感覚、社会の気配を短歌の緊密な形式で捉える歌集。若山牧水賞と芸術選奨新人賞の受賞歴から、同時代短歌の重要な一冊として位置づけられる。
作品情報
暮らしの手触りから時代の気配へ届く歌集。
角川書店から刊行された大口玲子の歌集。新装普及版の書誌でページ数と ISBN が確認できる。
レビュー要約
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作品の構成と題材の切り取り方が評価され、受賞歴や書誌情報からも同時代の表現として注目されたことが確認できる。
書籍情報
- 出版社
- 角川学芸出版
- 発売日
- 2013-07-19
- ページ数
- 223ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13 x 1.7 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784046527493
- ISBN-10
- 4046527498
- 価格
- 1670 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
いま注目の歌集、『トリサンナイタ』の〔新装普及版〕。受洗、妊娠、出産を経て、仙台で平穏な日々を過ごしていたが東日本大震災により一変。原発事故の影響を案じ、宮崎に避難するまでの激動の日々を詠う。
昭和44年東京都生まれ。宮崎市在住。「心の花」所属。角川短歌賞、現代歌人協会賞、前川佐美雄賞、葛原妙子賞を受賞。歌集『トリサンナイタ』で若山牧水賞・芸術選奨新人賞受賞。平成23年より牧水・短歌甲子園審査員を務める。
レビュー
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群馬県立土田文明文学記念館で、現代女性歌人展があったので予習として拝読。自分の好きな水関係の短歌を引用させてください。
わが犬に金銭のこと考えぬ幸ひのあり水を飲みをり 筆先を水で洗へばおとなしく文字とならざる墨流れたり 薄味の汁に泳がせ白魚の春のこころの一途を食へり 嘔吐して口ぬぐひたり光の春を生き続けむとして水を飲む 春雨に濡れ万物の憩ふ昼まなこ閉ぢわれは安心すべし 犬を洗ふ仕事のありてわが犬は徹底的に洗はれてをり
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リズム感が悪い
同世代女性というのと、何やら立派な賞を受賞したとかで、買ってみました。短歌は本来「5・7・5・7・7・」のリズムで歌われるものですが、字余りが非常に多い。最初から定形を無視して作っているんじゃないか、と思うくらいです。ならば短歌と言わず、単なる一行詩、と言ってもいいような気がします。一体短歌ってなんだろう、何のために定形があるのだろうと、考えさせられます。林あまりさんや俵万智さん、俳句では黛まどかさんなどは、一目で暗記してしまえる作品や共感できる作品が多いのですが、この方の作品には、特になかったですね。彼女に限らず、既婚・子持ち・アラフォーになると、作品が生活じみてくるのがちょっと残念と言えば残念。仕方ないのかなと思いつつ、立派な賞を受賞したんだし、歌集としては4冊目で頑張っているということで、星三つです。