書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日
- 2016-02-25
- ページ数
- 322ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.7 x 1.5 x 15.1 cm
- ISBN-13
- 9784048657563
- ISBN-10
- 4048657569
- 価格
- 627 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
がんばり過ぎて、疲れた時に。笑えて泣けるラブコメ小説! バレンタインすら残業の、仕事に疲れたOL千紗。お気に入りのヒールが折れ、まさに泣きっ面に蜂。そんな千紗を救ったのは、理想の王子様――ではなく、凶悪な目つきから社内で「殺し屋」と恐れられる龍生だった。 千紗はお礼のつもりで義理チョコを渡すが、勘違いした龍生に交際を申し込まれてしまう。 「断ったら殺される!?」 命の危険を感じた千紗は、偽の恋人になることに。だけど強面の龍生が提案してきたのは、なぜか交換日記で!? 凶悪面の純情リーマン×がんばり過ぎなOLの、涙と笑いの激甘ラブコメ!
鹿児島と山口のハーフで愛媛出身、東京在住。ペンネームの由来は母の旧姓(父方ごめん)と、夏目漱石リスペクトから(残念ながら作風は一ミリも被っていない)。
レビュー
-
このカップル最高かも
このカップル最高に面白い 読みごこちのいいリズムの展開というか 目が離せないというか キャラがとにかく秀逸
-
心が温まりました。
顔が怖くて他人から避けられてしまう中年サラリーマンと可憐なOLとの恋が面白おかしく、時に切なく書かれていて最後まで一気読みしてしまいました。
-
本当の恋とは? こんなハッピーエンドに憧れます
経理部で請求書関連事務担当の目つきが悪人面で実は優しい男 北風龍生35歳と、海外事業部の輸出関連事務担当で綺麗な外見で仕事もテキパキ上手でありながら心の中は色々複雑な女 三春千紗27歳のラブコメなので、「とらドラ!」(2006年)の見かけヤンキー高須竜児(掃除大好きな点も共通)と逢坂大河、「ヒカルが地球にいたころ」の喧嘩番長(の噂だけ独り歩きする)赤城是光と式部帆夏を思い出しました。両シリーズが10巻に渡るものなので、全1巻で気持ちよくハッピーエンドを読みたい人には本書が良いでしょう。 「とらドラ!」の高校生諸君は10年経って今は三春千紗と同じ年頃で社会人なので、今やまさに本書のように会社員としての仕事と恋愛に悩んでいたりするかも。 千紗の心の内が切々と、かつ面白く描かれているのは女性作家の腕でしょうか。前半第三章まではいろいろと常識がずれている龍生と本当は大人になりきっていない千紗のドタバタコメディーで、じれった過ぎでちょっと退屈にも思いましたが、後半は恋心に火が付いてくるのと並行して会社での後輩の教育問題とかが動き出して面白くなります。ハッピーエンドに至る過程が唐突でなく、二人の相互理解が深まってのことなので、読んでいる側も一つ一つ盛り上がっていけるのが良いですね。 カスヤナガトさんの表紙絵に惹かれて購入しました。配色も綺麗。
-
女性なら誰でも共感できる作品
20代後半の女性なら誰でも抱える悩みをコミカルに描いていて、一気に読んでしまいました!! ぜひドラマ化して欲しいですね(笑
-
よく分からん
若い子の考えることは良く分からないのか、私には評価できませんでした。 主人公の男性が暑苦しく、怖かったです。 恋愛ものなのに、キュンキュンというより恐るおそる読みました。 年寄りが読んでごめんなさい。
-
色々と一杯一杯な二人の不器用な恋模様。よく読めば非常に良い話なのだが、独特のノリとハイテンションが読む人を選びそう
第22回電撃小説大賞「メディアワークス文庫賞」受賞作品 物語は35歳の会社員、日用品メーカーであるミモザ・プディカ社の経理部に勤める北風龍生が代わり映えの無い日常の中で自分には全く縁の無い バレンタインデーを迎える場面から始まる。長身の上に取り上げた助産婦が「可愛い」と言うのを躊躇ったという生まれつきの三白眼と極度の近視で 目を眇める癖で営業マン時代は得意先から押し売りに来たと思われ内勤に回っても「北風さんが怖くて仕事にならない」とクレームを付けられて異動を 繰り返し、日々伝票を処理するだけの龍生にはただ一つの楽しみがあった。同じフロアの海外事業部で若きエースとして期待され、自分を怖がる様子を 見せずに接してくれる三春千沙を遠くから眺める事、それだけが龍生の日常におけるただ一つの幸福だったのである。同僚がチョコのやり取りをするのを 尻眼に帰宅しようとした龍生はエレベーター前でパンプスの踵が折れて困っている三春を目にする。ハッと気が付いた龍生は常に携帯している消毒済みの スリッパを三春に渡そうとするが、口べたが邪魔して上手く自分の意図を伝える事が出来ない。申し訳なさそうにスリッパを受け取った三春だったが、 別れ際に「これ、受け取ってください」とラッピングされた小箱を龍生に渡してくる。自分に縁など無いと思い込んでいたバレンタインの贈り物を三春から 貰った事で神に感謝する龍生だったが、帰宅して龍生を迎えた妹の莉衣奈が乱暴に開けた小箱の中から出てきたのはまさかの〈愛しています〉の文字が 書かれたチョコレートだった。完全に舞いあがった龍生は甘い物が食べられない体質を無視してチョコを貪り、翌日出勤したオフィスで三春を見つけるや否や 「私も同じ気持ちですから」と伝えてしまうが、三春が龍生に渡したチョコレートには龍生が全く予期しなかった理由が隠されていた… うーん、評価に困る作品だなあ…。頭からケツまで全部読み切ってしまえば「おお、中々良い作品じゃないか」と感心させられる悪くない作品なのである が、問題はその「良い部分」が中盤以降に差し掛からないと見えてこない、という点にある。読み始めたはいいものの、「これ、無理」と序盤で投げ出しそうに なった事を告白しなければならない。非常にノリと言うかテンションが独特過ぎてダメな人は序盤で拒絶反応が起きてしまう可能性を否定できないのである 物語自体は割とオーソドックスなラブコメかと。先行レビュアー様も語っておられる様に「とらドラ」の竜児を彷彿とさせる「中身は非常に家庭的だけど、極端に 目付きが悪過ぎて周りを怯えさせてしまう」という不幸な男・龍生が灰色の人生の中で齎された奇跡「バレンタインデーに仄かに想いを寄せていた三春から 本気チョコを貰う」に舞い上がってモテた試しが無かった不幸から一方的に愛を語り始めるが、実は三春にはそのつもりが無く、単に持て余していたチョコを 配ったら誤解されそうなメッセージが書いてあった、というすれ違いから始まる物語。極端に悪い人相と龍生に纏わる数々の「伝説」に怯えきった三春が 事情を説明できないまま龍生に流される形で付き合っているうちに、仕事で一杯一杯だった三春の人生に変化が生まれ始め、それとともに龍生に対して 向ける想いにも同じ様に変化が生じる…というのが主な流れ 基本的には龍生と三春の視点を入れ替えながら物語は進むのだけど、三春の物語は恋愛だけでなく、三十路も遠くない女性の会社員人生としても 描かれている。昭和63年生まれ(若いなあ!)でギリギリ「ゆとり世代」である事で周りから侮られまいと必死で仕事に取り組む三春は、古臭い女性観を 隠そうともしない上司や、仕事を覚える気すら見せないバリバリ「ゆとり」な後輩の板挟みのしんどい状況を「ハイヒールはレディたる自分の鎧だ」と 自分を叱咤しつつ、初恋にトラウマを抱えながら胸の内では子猫がみぃみぃ甘える様な恋への憧れが燻っている、という何とも大変な状況にある 龍生は龍生でこれまた余裕が無い。誤解であるとはいえ、まさかと思っていた本気チョコで舞い上がったは良いけど、女性との交際経験絶無という 三十五歳が自分を想ってくれている女性に何をどうお返しした物かと混乱しまくったあげく交換日記を申し込むは、デートにお誘いしたのは良いけど めかし込んだつもりがマフィアにしか見えなかったり、妹のアドバイスを取り入れてプレゼントを贈ろうとするが勘違いした挙句巻物をプレゼントするわと ほとんど錯乱した様な状態でドタバタと振る舞う辺り、一杯一杯な男の頓珍漢な行動に大笑いさせて貰った。そんな不器用男にも必死にならねばならない とある事情がるのだが、母親の死に纏わるその真相が明かされる場面では女性との縁をを諦めて母親に対する大変な親不幸をしてしまった男の後悔と その挽回にかける必死さが伝わって来てホロリと来るものがあった 余裕の無い三春が間違って大量のチョコを買ってしまった友人から買い取ったチョコを余裕あるレディとしての余裕を見せる為に無理してにこやかに 接していた龍生に渡してしまった事で交換日記を申し込まれた事から状況は動く。一行だけ適当な返事を書いていた三春がある日余裕の無い人生に プッツンした挙句、自分の弱さをさらけ出す様な愚痴を書き込んでしまった事でそれまで三春を完璧な女性と高嶺の花の様に思い込んできた龍生から 思いがけない真摯な返事が返って来た事から「自分は一人前のレディだ」とひたすら抱え込み続けるだけの日常を脱し、自分の弱さを受け入れ、他人の 不完全さを認める力を得ていく、という流れは一人の女性の成長物語としても十分に楽しめる やがて龍生に誤解を与え続けた自分に対する嫌悪感が混じった複雑な恋愛感情として三春を振り回し続け、龍生が母親の死に纏わる想いを伝えた事で 終盤のクライマックスへと繋がっていくのであるが…若干、この辺りの展開が詰め込み過ぎた点が惜しまれる。特に龍生の妹、莉衣奈が絡む辺りは もうちょっと丁寧に描いて欲しかった …ただ、やっぱり問題は序盤を中心としたノリとテンションにある。ノリだけで生きている中高生ならいざしらず、三十近い社会人がいくら目付きが凶悪だから といって「営業時代は脅迫まがいの行動を取り続けた」だの「同僚を殺しかけた事がある」だの果ては「香港マフィアを壊滅させた事がある」だのといった 与太話を真に受けるというのは、さすがにリアリティのレベルがぶっ飛んでいるし、ある程度誤解は解けるにしても大人の恋愛劇と呼ぶにはどうよ、という 印象を受けざるを得ない。龍生は龍生でいくらテンパリやすい上に潔癖症じみた性格だからといって、オフィス内でオペラグラスを使って同僚を眺めたり 所構わず除菌スプレーをブチ撒けるというのはマンガ染みているし、事あるごとに舞い上がって錯乱した様な一人語りを始めるキャラクターは読者によっては やはり受け入れ難い部分があるのでは、と思わざるを得ない。特に序盤はずっとこのリアリティガン無視のノリとハイテンションが続くので賑やかなのは 良いけど、やはり緩急は付けて欲しいと思うし、読んでいて非常に疲れるのである程度テンションの調整には気を使って欲しかった 色々と問題はあるし、独特のノリが読者を選ぶとはいえ、全体を通して読めばよく出来たラブコメなので、書き慣れてテンションの調整や抑えの利いた キャラ造形などが身に付けば十分モノになる素質は持っている新人さんだと思わされた。賑やかな作品が好き、という方であれば十分お勧めできる一冊
-
子供な大人にオススメです。
批判も多い作品だが個人的にはよく作られていると思う。 脳内お花畑の処女と、堅物な強面の童貞の恋愛としては若干拗らせている感じがとても面白く、リアルである。現代の戦わなければならない故に強くなろうとするOLと時代に取り残された軟派な男にはなるまいぞと思い、素直に言葉に出来ない硬派なサラリーマンの思考や行動に共感できる人も多いのではないかと思う。 そして、話の流れとしては自分が普段関わらない人間と出会うことでお互いに新しいものを見つけていくこのカップルはお互いにすれ違いながらも調和していく、古き良きラブコメ像でベタベタに甘い題名通りの内容であった。 私自身も読むまでに抵抗があった者だが、読んで見て普段敬遠している方々との関わりも大切にしていきたいと思える作品だった。もし、このような小説など自分の本棚に加えたくはないと思う方がいれば是非読んでもらいたい。保証は出来ないが作中の登場人物のように予期せぬ変化が現れるなんてこともあるかもしれない。
-
風変りなラブストーリー
へたしたらちょっとストーカーっぽい 風変わりな出会いと不思議なやりとり 最初はこんなことあるのって笑いながら 読み進めていたけど だんだんツボにはまってキュンキュンきた たしかに漫画っぽくてアニメ化したら面白そう 疲れを吹き飛ばしてくれる楽しい恋愛小説
関連する文学賞
- メディアワークス文庫賞 第7回(2015年) ・受賞
- 電撃小説大賞 第22回(2015年) ・メディアワークス文庫賞