日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
東京ヴァンパイア・ファイナンス (電撃文庫 し 14-1)

電撃小説大賞

東京ヴァンパイア・ファイナンス (電撃文庫 し 14-1)

真藤順丈

東京の闇で動く超低金利の融資屋を軸に、複数の人物の欲望が交差する群像劇。都会の夜に潜む熱と危うさが前面に出る。

群像劇東京闇金融欲望サスペンス

作品情報

東京の夜で、欲望が金を動かす。

第15回電撃小説大賞銀賞受賞作。電撃文庫より2009年2月10日発売、文庫判312ページ。東京の裏社会で動く融資屋を描く群像劇。

レビュー要約

  • 人物の勢いと会話の掛け合いが評価される。都会の裏側を描く群像劇として読みごたえがある。

書籍情報

出版社
アスキー・メディアワークス
発売日
2009-02-10
ページ数
312ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784048675192
ISBN-10
4048675192
価格
38 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

真夜中に出没し、超低金利で高額融資をする『090金融』ヴァンパイア・ファイナンスを営む万城小夜。今夜も獲物=融資客を求めて蠢く。 デート終わりの送りオオカミをめざす日野健壱。 性転換手術をしようとしている大田美佐季。 振り込め詐欺グループに復讐を目論む『やえざくらの会』の老人たち。 ドラッグ・デザイナーを辞めたがっている濱田しずか。 都会のアンダーグラウンドで息する彼らは小夜に出会い、融資をうけるかわりに自身の問題に首を突っ込まれまくる。そして、債務者それぞれ衝動や欲望をフルスロットルにし、ひしめきあって無限に増殖するのだった──!!

レビュー

  • 読む価値はありますが万人向けではないです

    なにしろ筆力が圧倒的です。 新人賞3冠は伊達じゃないです。 ラノベはレベルが低いとかよく言われますが、本作についてはそれが全くあてはまりません。 ただ闇金融という題材がラノベとしては中途半端感はあります。 つまりラノベ読者に対してはちょっと高年齢向けで、一般エンタメ読者に対しては低年齢向けです。 受ける層はラノベ好きの20代限定といったとこでしょうか。 あと、ラストはぐだぐだです。

  • ヘイ、タクシー

    闇夜を飛び回る小夜。 マントもコウモリも登場しない。タクシーに乗って飛び回る。 4っつの物語が入り乱れて小夜を介して一本につながる。 それぞれのイラストで章が別れていて迷うことなく しっかりとついていける。 金貸しで生意気な娘と思っていた小夜が 本当に貸していたのは世の中を渡り歩いていくための力だった。 思わずニヤッとしてしまいました。 私個人はフランケンシュタインの人と狼男の人が 特に応援したくなった。 面白かったです。

  • 微妙、、

    文章力は平均的だと思うけど、言葉のチョイスに違和感がちょこちょこ。 ストーリー展開もあまり深みがなかったし、、 期待して読んだ分、拍子抜けした感じです。 最後は、え?って感じだった。

  • ひどいな…電撃文庫

    よくもまあこんな便所の落書きを 売りつける度胸があるわ。 つぶれりゃいいのに。

  • トレイチ

    『東京ヴァンパイア・ファイナンス』です。 新人文学賞を同時に四つ受賞したという話題の作者による、こちらはライトノベルレーベルでの受賞作です。 タイトルに出ている通り、主人公はヴァンパイア、主要登場人物は、オオカミ、ゾンビ、フランケンシュタインみたいの、魔女、と、言うなればモンスターばかりです。 といってもファンタジー設定ではなく、いちおうは現実路線。モンスターというのは比喩なわけです。 ノワールな裏社会で欲望の渦に巻かれる人間をモンスターに喩えるというのは、確かに比喩としてはうまいと思います。 ヴァンパイアのヒロインがオオカミから魔女まで四者に対して低金利(闇金としては、ですが)で融資して、というところから始まる騒動。 四者の一人称の口調に差をつけてあったり(老人の時は古くさい難しい語彙を使ったり)、情報の開陳順序など、細かい部分まで工夫されているのは事実です。ただ、四者の視点で話が進むので、読者としては感情移入する場所は無いように思います。 四者のエピそれぞれにどんでん返しっぽいものもあって、最後は一つにまとまる、という形に落ち着き、ヒロインがヴァンパイアである意味も分かってきます。 やはり四冠受賞だけあって、ハイレベルでとても上手いと思います。こういうライトノベルも、当然アリだと思います。 面白いかどうか、に関しては読んだ人それぞれでしょう。ラノベ読者にウケる学園コメディのような路線ではありませんし、萌え要素もありませんので、かなりストライクゾーンの広い人以外にはおすすめできないかもしれません。 上手いのですが、個人的な面白さを計算に入れると★3ということで。

  • 群像劇、大好きですから

    群像劇好き(前のページを何度も読み返せる人)なら買うべき、というのが私見。 まあ、確かに審査員ウケする作家さんですよ。かなり酷評のようですが、むしろ新人であるからこれで良いんですよ。 話を戻しますが、この作品は、真藤先生の他作品の中で一番読みやすいです(イラストがあるからかもしれません)。何度も前のページを見て、納得。それが真の「群像劇の楽しみ方」とは、違いますか? 何度も言いますけど、「バッカーノ!」みたいに繰り返し読むことに意義があります。「読み返すのが面倒」なんて人は、まず読まない方が良いか、と助言します。 僕はやっぱり楽しめたので、星4つです。 追記:この人、ライトノベルに向いている気がする。地図男も、ライトノベルだったら星三つ以上はあったんじゃないだろうか。

  • 甘くないスィーツもの

    四賞受賞で話題。半年かけて読んでみた。 先ず、それぞれの作風がかなり違い、 作風と言うかテーマなのかもしれない。 それがいい意味で節操なく幅広さが際立つ。 本書で言えばファンタジーやラブリーな要素より 現代社会の問題をしっかりと盛り込んでジャンルレスな味わい。 金融ものと言えば『狼と香辛料』がすぐ浮かぶが その点でもあちらのファンタジー世界と違い 現実の闇社会に即していて住み分けられている。

  • 新人賞4冠の実力は‥

    昨年注目されていた作家の作品ということで買ってみましたが、あまり面白くありませんでした。 物語の進め方が独特で何度も前のページに戻らされ、非常に読みづらかったです。 これなら一人一話形式にしたほうがよかったかと思います。 あまりオススメできません。

関連する文学賞