[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)
『[映] アムリタ』は、野﨑まどによるライトノベル作品。青春と非日常を軸に、キャラクター小説を重ねながら、受賞作としての個性を示している。
作品情報
『[映] アムリタ』は、野﨑まどの受賞歴を語るうえで重要なライトノベル作品。
『[映] アムリタ』は、野﨑まどによるライトノベル作品。青春と非日常を軸に、キャラクター小説を重ねながら、受賞作としての個性を示している。 書誌識別子は図書として確認できる範囲で補完した。
書籍情報
- 出版社
- アスキー・メディアワークス
- 発売日
- 2009-12-16
- ページ数
- 242ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784048682695
- ISBN-10
- 4048682695
- 価格
- 140 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
(第16回電撃小説大賞メディアワークス文庫賞 受賞) 天才、最原最早。彼女の作る映像には秘密があった。付き合い始めたばかりの恋人を二週間前に亡くした彼女にスカウトされた二見遭一は、その秘密に迫るが――。 芸大の映研を舞台に描かれる、異色の青春ミステリ!
レビュー
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純粋に小説として面白い
バーナード嬢曰くで紹介されていたので購入。 最原最早という神様のような麻薬のような才能を持った天才と、周囲の人々の物語。 久々にミステリではなく、SFでもない小説を手に取ったかな、と。
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なるほど、”映画館の殺人”だったか
”次の日”の朝がエロゲーみたいな展開になってるあたりで、遅まきながら気付きましたが この小説での台詞のやりとり、間、地の文・・・アドヴェンチャーゲームのテキストデータそのものですね。 そのまま紙媒体に落とし込んだ感じ。 だから悪いということはなく、この話の雰囲気や展開には合ってると思います。 最原嬢の人物像に深みがないとか、なんでそんな事出来るわけ?とかの説明が欲しい気もしますが、 天才というよりは、神の子の域だし・・・というか何というか 結局これは広義のファンタジーだと思われるので、何でもありです。 要はこのラストシーンを、どう受け止められるかにかかるでしょう。 私は、何だか快かったです。主人公の覚悟が。 そして私は、まんまと「2」へのルートに乗ってしまったようです。
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恐ろしい
最初は大学が舞台の青春物かなと思ったけれど、最後の辺りが一気にホラーへと雰囲気が変わるところで背筋がぞっとした。 こういう楽しみから恐怖、そして後味の悪さへと終わるところからしばらくは忘れられないだろうなあと思う。
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うーーーん……。
最後の畳み掛けは素晴らしかったと思う、が……しかし、『終わり良ければすべてよし』とならないのが小説だと俺は思っている。 作者・野崎まどの最新刊である『バビロン』を読み、黒幕がはっきりと浮かび上がるかのようなオチに震撼させられた。 で、そのバビロンのレビューに、野崎まどはこんなもんじゃないぜ、的な文言を見て、他の著作Amazonレビューを総合するに、読後感が一番素晴らしかったと皆が感じたのはこの処女作のアムリタなのではないか、という印象を得た。 なので、大変大変楽しみに読み進めていたのだが……。 大オチは捻られている。 が、ヒロインである最原最早が天才に見えないんですよねえ。 それが俺には大問題だった。 『作中の天才問題』というフレーズが、俺の中で浮かぶ。 例えば、すぐに思い浮かぶのは、さくら荘のペットな彼女のヒロインである椎名ましろだ。 作中で彼女は天才とされているが、全体的に描写がするっと読みやすいのも相俟って、例えば彼女の作品が作中に登場しても、少なくとも現実にいる俺はその『凄み』を感じ取れないのだ。 なので、俺は椎名ましろを『作中では天才と扱われている少女』として受け取る。 作中の登場人物達や作中の世間は、ましろを天才あるいは変人として扱う。取りあえずそれはラブコメにおける一つのキャラ付けであり、特に問題はない。 しかし、このアムリタは『天才性』そのものがテーマになっている。 だから、ケレン味でもハッタリでもいいから、もっと最原最早の異常性を際立たせて欲しかった。 それは、最原最早が映画によって人に凄まじい影響力を与える、だとか、映画を作る前から設計図が完全に完成している、という技術面の話ではない。 その立ち振る舞いや、セリフから、ちゃんと『天才性』を表現して欲しいのだ。 『天才性』を表現するには、モノローグもセリフもちょっと軽過ぎるし、読みやす過ぎるんじゃないか? とついつい思ってしまう。 絵コンテを見ると丸二日半くらい経過するくらい夢中になってしまう? だからどうしたのだ。 俺の目の前にはその実際の絵コンテがあるワケじゃないんだぞ? その絵コンテがどのように素晴らしくて、どこが異常であり、心身にどんな影響を与え、思想信条にどのような影響を与えるのか、微に入り細を穿ち、ちゃんと説明しておくれ。 作中の先輩が、最原最早は天才であるから、その影響力によって、元恋人を殺したかもしれない、みたいな妄想をくっちゃべるが、それもなんかこう、根拠のない軽い妄想にしか聞こえない。リアリティがないし、また、最原最早は俺にはまったく天才に見えないからだ。 俺は西尾維新のフォロワーであり、また野崎まどはそのキャラクターのネーミングセンスや、あるいは会話の軽妙さから、西尾維新からの影響を疑われるらしいから、気にしてしまうのかもしれない。 別に影響自体は受けても仕方ないし、俺は好きなものには影響をどんどん受けて、作品を面白くするために使えばいいと思っている。 しかしながら、その影響を感じさせることで、西尾維新好きからすると、どうしても比較が入ってしまう。 西尾維新は処女作である『クビキリサイクル』において、主人公の推理を一からひっくり返してみせた哀川潤、あるいは次回作『クビシメロマンチスト』で何気にエイトクイーンを頭の中で解いているいーちゃん等、何だかんだで天才や主人公が、得体の知れない凄みを持っていると感じさせるために、ある程度試行錯誤をしていたと思うし、それは成功していたと思う。 西尾維新は、今や娯楽メディアの中心にいるような人気作家だから、それと比するのはある意味卑怯だけれど、その『リアリティ』や『説得力づくり』のための努力はちょっと伺いたかったなあ、という印象は強い。 天才をちゃんと天才として魅せて欲しかったなあ、と思う。 キャラシートに、『最原最早は映画で人身操作する天才』と書かれていたところで、描写でそれをちゃんと表現しなければ説得力はない。 最原最早が、映画の技能面の描写を覗くと、ただの微エロネタが好きで、話すネタがちょっと滑っているという体のただのラノベヒロインにしか見えないんだよなあ……それが結構残念だった。 オチは秀逸で引き込まれるだけに、前半部で、『これなら俺の方が凝った心理描写を展開できそう』とか思わせないで欲しかった。 勿論、読みやすさはあるし、処女作でこれを書き、そしてある程度の数の人に、オチの秀逸さで唸らせるのは才能だけれども……。 最新作バビロンのレビューでも、俺はついつい西尾維新との比較を行ってしまったけれど、処女作を読んでから振り返ると、あちらでは逆に『ちゃんと自分なりの武器を見つけたんだなあ』という気はした。 モノローグやセリフではあまり深みを表現できない反面、巨悪ある政治事件の裏で暗躍する黒幕――みたいな感じで、事件を大規模にしてその裏側に黒幕を配置することで、キャラクターを(西尾維新にはない手法によって)浮かび上がらせることを実現していたと思えた。 恐らく、ここから野崎まどは技能を伸ばしていくんだろうし、バビロンではかなり満足できた、まど劇場2も爆笑できるネタがあったりしたので、処女作から最新作に向かい、その進化の過程を目にしたいと感じた。
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いつの間にか引き込まれている
この作者さんは本当に凄い。いつの間にか物語の中に引き込まれてしまう。 それでいて伏線がどこだったのか、読んでいる方としても最後までちゃんと覚えている。 だから腑に落ちやすい。 とんでも設定ではあるけれど、それを信じ込ませるリアリティー。 実に素晴らしい作品でした。
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ありえない物からでしかありえない事柄が生まれる
この話の中では現実世界にも関わらず魔法のようなものが行使されている 話を聞けば理屈はわかる、しかしありえないものを踏み台にしたこの物語は 異形なパーツをきっちりと使いきり、次元の違う思想、結末を見せてくれる
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恋愛小説
紹介文に「芸大の映研を舞台に描かれる、異色の青春ミステリ」 とあるけれど、ミステリーとしては「反則ネタ」を使用しているので認められない人が多かろう。 落ちのネタは、SFかホラーか、そのあたりのジャンルに落ち着くと思うが、結局のところ命を投げ出してもかまわないと思う恋愛についての小説だった。 ただし、二人が接近していく過程において、甘いストーリーの代わりにホラーな謎ときがある。 後半の展開のスピード感には引き込まれた。
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素直に面白い!!
久々に鳥肌ものの作品に出会えた幸運に感謝した。 最後まで読んだあとすぐに最初から読み返した作品はあまりなかった。 普段小説を読まない人にも超おすすめの作品である。 数冊購入して周りに配ってしまったほどだ(笑) まど先生の作品は現時点で5作品ほど出版されている。 読まれた方々はおわかりだろうが、 基本、出版された順、もしくは本作品から読むことを 絶対におすすめする。理由はネタバレのため割愛。 まど先生への印象はまさに二見が最原に思ったとおり 「えー、なにこの子」であった。 作風からスランプに陥らないだろうか、などと失礼な心配をしてしまうほど 今後の作品にも非常に期待してしまう。 読むのが遅い私でも数時間程度で読めてしまう軽さも良かった。 ボケとツッコミで明るくさらっと読み進ませつつも、 その後の驚愕の展開と予想を裏切る結末へと主人公もろとも落とされていく。 もう少し丁寧に心理描写が欲しい気はしたし、多少詰めの甘いと感じた トリックもあるにはあったが、物語全体として素晴らしく面白いため、 十分、脳内補完できる範囲だった。 自分は人に自慢出来るほど小説は読んでおらず、 ミステリやホラー、ラノベ?などのジャンル分けも明確にはわからない。 また誰それの作風に似ているとか、既出の展開でありきたりであるとか そういった批評もよく理解できない。 どれだけ良い曲を描けるかは、どれだけ良い音楽を聴いてきたかに比例する。 と思うからだ。