書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2010-01-25
- ページ数
- 338ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.5 x 1.7 x 15 cm
- ISBN-13
- 9784048682909
- ISBN-10
- 4048682903
- 価格
- 715 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
偶然の「雨宿り」から始まる、切ないラヴ・ストーリー。 ある夜、舞原零央はアパートの前で倒れていた女、譲原紗矢を助ける。どこにも帰る場所がないと語る彼女は居候を始め、次第に猜疑心に満ちた零央の心を解いていった。やがて零央が紗矢に惹かれ始めた頃、彼女は黙していた秘密を語り始める。その内容に驚く零央だったが、しかし、彼にも重大な秘密があった。 二人は自分の居場所を見つけるため、互いに秘密を打ち明け始める。まるで、雨宿りでもするかのように。巧妙に張り巡らされた伏線が、いくつも折り重なったエピソードで紐解かれる、新感覚の青春群像ストーリー。
レビュー
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再会
突然の別れと出会い。群像劇だがやがて他のシリーズにもつながっていくという。
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あなたに逢いたい、ただ一心で。
ある日、舞原零央はアパートの前に倒れていた譲原紗矢を助けます。 二人は段々とお互いの事を好きになり、恋に落ちます。 しかし、お互いがお互いに隠している大きな秘密があった・・・。 ジャケ買いしました。 ワカマツカオリさんは知らなかったんですが、絵が好みで、正直中なんて見てなかった。 結果は、買って正解です。 紗矢がなぜ零央の所に来たのか、過去から遡って書いてあります。 その描写が丁寧で好きでした。紗矢と零央が喜怒哀楽するのと一緒に、私も悲しくなったり、嬉しくなったり。 彼女が彼を好きになるのも、彼が彼女も好きになるのも分かる。 私が気になったのは、零央と紗矢以外のキャラクターの皆さん。 主人公の零央と紗矢の他にキャラクターが出てきます。 そのキャラクター達のエピソードの挟み方が結構大きく取り上げてあって、あれ?って感じでした。 はっきり言っていなくてもこの話は十分楽しめます。 でも、そのキャラクターの話は話でいい感じに収まっていて、安心しました。 しかし、ちょっと蛇足かなぁ・・・とか考えます。 最終的に零央と紗矢の恋は、結ばれるのか。誰かが喜べば誰かが悲しむ。 是非一度手にとって下さい。
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悪くはないけれど
読みやすいです。 が、内容は「良い」というには物足りない感じ。 ワカマツカオリさんの表紙買いで、 そこそこ読めればいいや、程度の認識で読み終えました。 5人の男女(男2女3)の主観で物語が語られるのですが、 女性の描写が「なんかうそくさい」と感じてしまいました。 女性3人のうち2人が「子どもが産めない」体という設定も、 「男性が考える現実にありそうな女性の不幸」というレベルで 携帯小説のレイプや薬のような安易な使われ方をしているのもなんだかなぁ。 伏線をはって、後から少しずつ回収していくような書き方なので、 最初から全部人物構成を明らかにしてしまったら面白さ激減ではあるのですが、 物語に一切登場しない人物の話が登場人物同士で展開されて読者置き去り、とか 「良かった!」と云うにはもう一歩、という感じでした。
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☆5つですが、満点ではありません。
シンプルに感想だけを。 こういった物語に何を期待しているのかわかりませんが、 こういうフィクションにヘンなリアリティを求めない、 日常からしばし頭を離し空想の世界を旅するような方が読めばそれなりの秀作かと思います。 完璧なものを欲する批評家さん気質の方には、 物足りなく感じて愚痴しか出ないのでやめた方がよいでしょう。 「人にはそれぞれ取るに足らないがそれなりのストーリーがあって、 自分勝手なのだけど、なぜか人を欲し頼ってしまう弱い者。」 それが私が受けたこの本の印象です。 この作者はシリーズとして物語を作り上げていますから、 他の作品も合わせてこれから読んでからまた本作品を読み返してみたいと思います。
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傑作です
もしあなたが今、平凡な毎日に疑問を感じているのならば、是非手にとって貰いたい一冊です。 幸せってなんなんだろう。 運命だとか絆だとか、必然だとか。 そういったものを信じる信じないは人それぞれですが、身近に起こる出来事に対しては、案外自分が一番無頓着だったりするものです。 他人から見れば運命の出会いなのかも知れないし、必然なのかもしれないし。 それを再認識させてくれるかのような、すばらしい内容でした。 ストーリーは一つの出会いから始まっています。突然の出会いと愛情。 しかし読み進むにつれ様々な事実が明らかになり、人間模様も変化していきます。 各章がそれぞれの登場人物による一人称で描かれており、同じ出来事でもそのキャラクターによって受け止め方が全然違ったり、 知りえなかった真相が徐々に明らかになっていき、物語に深みを与えています。 そして一見ばらばらにも見えるストーリーが、絡み合ってゆく。 ミステリーの要素もあり、恋愛物の要素もあり、またヒューマンドラマでもある。 それを丁寧な無駄の少ない文体で描いているので、読みやすく、後味も良いです。 読み終わった後、自分の人生について少し考えさせられる事がありました。 物事の捉え方や気持ちの持ち方など、はっとさせられる事もありました。 登場人物の世代は25前後。 同世代に強く勧めたい小説です。
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雨の香りを感じる読書タイムだった。
過去のトラウマ、生きていくうちに変わっていく自分、出会った人との交流で、今の自分は成り立っていて、出来上がっていて、それでも、「孤独」も「トラウマ」も、拭えず、不安感だって押し寄せてくる。 幸せはきっと、人それぞれ違うけど、極有り触れた毎日に愛しい人を感じながら、ゆっくり生きていける幸せって、意外にかなり難しい。そもそも、「出会い」の時点で苦節中の私です。 始まりは紗矢が零央のアパートの前で雨の中、倒れていて、「零央」が救う場面。 そして、「零央」の部屋で居候生活を始め、そこから順に物語が紐解かれていきます。 零央から紗矢、風夏、夏音、そして、零央(後篇)紗矢(後篇)の順でしたが、前篇の零央に「秘密」が・・・。 ちょっと、変わったラブ・ストーリーで、私は初めのころ、「え、こんなことって、ありえないよ!?」などと、思ったりした。 だって、アパートの前で女性が倒れていたら、女性にどんなに救急車を拒まれても、救急車を呼んで終わり。 だけど、零央は紗矢の頼みをすんなり受け入れる。 けど、読んでいくうちに・・・・! それぞれの「心」。それぞれの「人生」を感じながら、登場人物それぞれの個性や心情が心に沁みました。 「悲しい過去」と「嘘」、夫婦のすれ違い、ひたすらな永遠とも思える愛、報われない想い、それぞれなのに、絡み合っていた。過去から今も、何もかもが絡み合って、パズルをはめていくような、感覚。 巧みな伏線や紐解かれていく流れ。一文一文に、人物たちの想いをひしひしと感じ、共感する言葉に涙が流れることも…。 そして、「●●で。」という、〜で、のカタチの文節もあり、初めてで、新鮮でもあって、それもまた、「想い」を強く感じさせ、人物が生きているような感覚にさせました。 これが、著者の初めての作品であるとは、驚きです。面白くて、時間を忘れ、読み耽ってしまいました。 どんなに悲しい過去があっても、今が幸せでなくても、これからどうなるのか本当に分からない。どこで、どうなっていくか、本当に・・・。 次回作、いつ出るか楽しみに待ちたいです。
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アニメやドラマの方が良さそう
構成がとても変わってます。 あまりないような構成だったので最初とまどいました。 でも、その構成が作者が無理に読者を惹き付けようとしている感じがしてあまり好きになれません。 秘密を後にもってくるという構成で最後まで読ませようとしている感じです。 登場人物も性格、背景などが変わってる人が多く、ドラマ化されたりすれば面白いのかもしれなと思いました。
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『綺麗』な物語
非常にライトな作品で、あっという間に読める。 一応群像劇を気取ってはいるけれど、完全に独立させても良いのでは?と思うようなエピソードも交じっていた。 シンプルな恋愛もの。 登場人物の名前の付け方以外には強い癖がないあっさりした作品。 内容に入る。 ある雨の日、青年がアパートに戻ると女性が倒れていた。 彼女は青年の家に居候し始め、一月後その理由を青年に告げる。二人は子供の頃に面識があり、青年に会いに来たのだと。 だが青年も一つの真実を告白する。自分は、彼女が会いに来た相手ではないと。 ――それと同時、彼女が本当に会いに来た青年が帰ってくる。 そうして彼ら三人の三角関係と、その周囲を彩る人々の物語が幕を開けた。 語り手が変わっていくので合わない人は合わないかもしれないけど、自分は全部すんなり受け入れられた。 文章は柔らかいというか薄いというか、かなりあっさりしてて読み易い。 インパクトは無いけど淡くて綺麗な物語、ってのが感想。 最初に秘密が明らかになってしまい、そこからは色々と肉付けというか補強していくような感じだった。あと外伝とか。 ラストはまぁここだろうなぁってところに落ちるし、満足できる物語だった。 人によっては妊娠に関する設定が安易だとか言う人もいるかもしれないけれど気にならない範囲。 今後の作品の登場人物たちが名前だけ登場してたりするから、最初に読んでおくべきである。
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- 電撃小説大賞 第16回(2009年) ・奨励賞