おちゃらけ王 (メディアワークス文庫 く 1-1)
奇想天外な魔王と、ダルガリアの国王でもある語り手・名雪小次郎が、祭りの町で追っ手から逃げ回るコメディ色の強い長編。荒唐無稽な設定の奥に、祝祭の熱と人物たちの切実さが流れている。
作品情報
奇祭の熱気の中で、魔王と王が逃げ回るおちゃらけた冒険譚。
祭り、追跡、魔王、奇妙な病という要素を一人称の語りで押し切る作品。軽妙さと世界構築の濃さが特徴である。
レビュー要約
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独特の世界観と勢いのある語りが評価される。ばかばかしさを前面に出しながらも、終盤には意外な情感が残るという受け止め方が多い。
書籍情報
- 出版社
- アスキー・メディアワークス
- 発売日
- 2011-02-25
- ページ数
- 338ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.5 x 1.6 x 15 cm
- ISBN-13
- 9784048702829
- ISBN-10
- 4048702823
- 価格
- 1 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
Amazon.co.jp: おちゃらけ王 (メディアワークス文庫 く 1-1) : 朽葉屋 周太郎: 本
レビュー
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未完成なパワーの魅力と威力
面白かった。スピード感があった。笑えた。たまに、心が震えた。 読んですぐ、レビューを書きたいと思った。こんなことは珍しい。 コメディがベースで、独自な文化が色づく町の『お祭り』を通して、 素敵なバカたち(主人公含む)がバカ騒ぎを通して 「バカでもいいんだ、目一杯、走ろう」とする。その中で、 半歩ずつ、ひとと仲良くなりきれなかったもの同士の絆が、 彼ら自身の成長とともに深まっていく。 とにかく、走っているシーンが多い。作者も走るように 書いていたんじゃないかと想像する。登場人物全員に弱点があり、 歪みがある。でも走っている。 (人物描写はとても魅力的で、自然と移入させられました) 「バカでも歪みがあっても、走り続けているものはそれなりの、 そのひとだけの場所に行ける」 そういう素敵な信念が、説教臭くなく伝わってきた。 未完成でいい、と。おちゃらけていてもいい、と。 その作品内のテーマと、作品の作り方のスタンスが 見事に一致している印象。この作者にしか書けないモノを がっつり読ませてもらった、潔いような満足感がある。 きれいでも、整ってもないかもしれない。わかりにくいかもしれない。 でも、とても「よく走っている作品」だと感じました。 読後、「俺も走ろう」と思わせてくれる、大好きな逸品です。 はやく自作を読みたい。
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これを買うなら、他を買いましょう
正直、あわない 展開も滅茶苦茶でした。 あと、作者が無理に背伸びをしているような文体。読みにくい
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大人のための下町お祭りファンタジー
下町の駄菓子屋に売っているおもちゃのような、 どこか不思議な懐かしさを覚える現代ファンタジー小説。 登場人物に真面目な人間はほとんどいません。 設定も性格もフザケている人々がお祭り騒ぎをしているようなお話です。 タバコの煙を龍の形で操って子供にぶつけるとか、今時の大人が何考えているんでしょうか(笑) 真面目な人が読んだらら怒られそうな「お祭り騒ぎ」の雰囲気があります。 読んでいる内に子供のころお祭り屋台と浴衣の人の群れの中に感じた迷路のような感覚を思い出しました。 大人になって現実に打ちのめされたけど、どこかで夢を忘れられない人に読んでもらいたい作品です。 名作と評価しきれない設定の未完成な部分があるので星4つ。でもおすすめです。
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すごく好きな感じ
悲壮感ぶって、真剣な顔だからと言って、人生が上手くいくとは限らない。 気を抜いて、馬鹿っぽく楽しく生きているのが羨ましくてたまらない。 森見小説っぽさは確かにあるけど、好きなんだから仕方ない。
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向いてないのに森見登美彦を目指してしまったような…
お祭りを舞台にした駄目学生二人を巡るファンタジックな乱痴気騒ぎ…完全に森見登美彦ですな ただ、森見氏の武器であるユーモアセンスが本作の作者には絶望的に欠けている タイトルを「おちゃらけ王」と題して、主人公とその友人のおちゃらけぶりに力を入れているのは分かるが 作者のセンスの無さ故にどこまでも上滑りしてしまっていて、ギャグセンスの無い人が必死で笑いを取ろうとしているような 「痛々しさ」さえ感じてしまう むしろ幕間に挟まれた友人との出会いを描いた殺伐さを感じさせるぐらい無機的な日常を送り続け絶望に至った 魔王と主人公の過去の方が作者の「本当に描きたいもの」だったのではないかと感じさせられた 作者は自分が本当に書きたいモノ、書けるモノを正しく選びとるべきだと思う、森見的ウェットさは要らない 徹底的にドライな作風を目指すべきだと感じた
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取捨選択の難しさ
雰囲気的には、森見さんの作品に近いものがあった。 文体は、少し癖があるものの、不快にならない程度にはおもしろく読める。 また、個性的な登場人物たちはよかった。とくに主人公と魔王の会話のテンポやリズム感はいい。 それに、祭りの会場の不思議な雰囲気も、なかなか丁寧に書けていたと思う。 ただ、中途半端な能力者バトルのような要素は、あまりいらなかったのでは、と思ってしまった。無論、特徴のある追手たちが、祭りの不思議な雰囲気作りに一役を買っているものの。 取捨選択は難しいとは思うのだが、光るものがあるからこそ、もっと力の入れ方を何点かに集約させれば、もっとおもしろい作品が書けるのではないか、と思った。
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世界には正しいことが多すぎる
流石にメディアワークス文庫賞だけあって(?)へんてこな作品です。 立派にエンタメしてますが、そのノリはラノベ的というよりは週刊少年ジャンプのそれに近いかも。 とにかく軽妙な文体で、読みやすく、かつ読んでいて楽しいです。 適当に読み飛ばせる読みやすさ、ではなく、文章がするすると頭に入ってくる読みやすさ。 ほぼ主人公と妹の一人称で物語が進むのですが、どちらの視点からも話者自身の個性や魅力が伝わってきます。 お祭りという非日常に、リアルとファンタジーを詰め込んだ結果生まれた、なんとも言えない不思議な空気も私は好きになりました。 次作にどういうものを持ってくるのか、本当に楽しみです。
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ギャグマンガにすれば面白いのかな?
文章自体は、面白い表現などもあり、セリフもテンポ良く良かった。 ただ、物語としては、超能力者の生ぬるいバトルがだらだらと続き、どこまでも盛り上がらない。 逆に言えば、最初から飛ばしているということだろうか? 最終的には友情と主人公の成長の物語、なのかな? ライトノベルなら、こういうのもありなのか。