作品情報
死にまつわる異様な事件に惹かれる少年少女を軸に、日常の隙間から現れる暗い欲望を描く連作ミステリ。
死にまつわる異様な事件に惹かれる少年少女を軸に、日常の隙間から現れる暗い欲望を描く連作ミステリ。静かな語り口と冷たい余韻が、青春小説の輪郭を持つ物語に鋭い緊張を与える。
書籍情報
- 出版社
- KADOKAWA
- 発売日
- 2002-07-01
- ページ数
- 332ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784048733908
- ISBN-10
- 4048733907
- 価格
- 2604 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
暗黒系,リストカット事件,犬,記憶,土,声
レビュー
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好き
購入金額は通常よりお高かったので、ここで購入した件に関してはとても後悔しておりますが、 内容自体は流石といいますか、とにかく自分好みの内容で、 展開や、キャラの設定、描写、セリフ、全て魅力的でした。
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自作への責任感
作者あとがきを読んで、乙一の作家としての責任感の強さを感じた。彼は言葉や読者に対して、意識的である。 作品としての自作にこだわっている姿は、表紙裏の写真やシンプルな装丁にも現れている。GOTHという題名にふさわしい簡素で硬質な表紙もそうだ。 だが、トンマな私がまずビックリしたのは、「リストカット事件」という題名である。今まで副題を見て、なんでこんな凡庸な内容が小説になるんだろうと不思議だった。だから読みもしなかった。だが、ああ目からウロコ。世間で使うリストカットという言葉は、間違っている。世間で言うのは、リストカット未遂ではないか。言葉どおりのリストカットとは、手首を切り落としてしまうことだ!ぐあーっ戦慄。言葉本来の持つ力の恐ろしさに震えた。 こういう言葉の持つ魔力をうまく使った連作短編。森野というクセのある美少女がいいが、そのクラスメイトの「僕」は、もっと凄い。 騙されるとわかっていながら、やっぱり最後は足元からひっくり返される「犬」。 なぜ若い女性ばかりが切り刻まれるのか。それが最も理不尽だからだろうか。
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思った以上に良かった
大満足です、言うほど傷もなくて、読めないってことはなかったです
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悪趣味なだけ
死に異常な関心のある2人の高校生とその周辺で起きる事件を描いたミステリー. 2人の死への執着を軸にミスリードして 意外な結末への導く形式のミステリーである. 叙述ミステリーに慣れた読者なら,それほど意外ではないかもしれないが, それぞれの短編の完成度は高い. ただ,2人の精神世界の描き方が,ただ生まれつき異常だから, という感じで片付けられてしまっていて, ストーリーやテーマからの必然によって描かれた猟奇性でない点が残念. 例えば,桐野夏生氏も異常性や猟奇性を描いた作品が多いが, 異常な精神世界の中にも,どこか普通の人でも少しだけ共感できるような 曲がり間違えば自分も引き込まそうな危うさを織り込んでいる. そういう怖さに比べると,本作品での猟奇性は単にキャラクター設定の一部でしかなく底が浅い.
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懐かしさあまりに
中学生だった頃に乙一にはまり読んでいたのですがハードカバーはかさばり処分してしまいました。 内容も厨二な人が読むにはたまらない感じです ふと読みたくなり再度購入したのですがやはり面白いです
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たまらない!
キャラが新鮮だ。 僕と森野夜の関係が好き。恋人ではなく友達でもなく。 例えば「記憶」での考え方の違い。 個人的には「声」が好き。 2回3回と読むうちに小さな伏線があちこちに 張り巡らされていることが分かって、 一種の謎探しみたいな。 「土」はとても読むのが辛い。 犯罪者の心理が切なくて行き場の無い気持ちとかが すごく書かれてると思う。 なんにしろ一番怖い(ってか危険)のは「僕」だと思った。
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人間のこころの中にある『闇』が、突き動かす。
人間の持つ『暗黒面』といわれる内容 人を殺したいと言う願望と 自分を殺したいと言う願望。 殺人者に対して、共感を示し、なぜと心理分析する。 殺人者のパートナー(シンパシー)的存在。 高校生の僕は、人を殺したいと言う願望があり、 猟奇殺人に、興味を持っている。 しかし、普通は 目立たない高校生を演じている。 僕のまわりで、おこる殺人に 駆けつける。 僕の同級生、森野夜は、長い黒髪と白い肌をもつ美少女。 表情を表に出すことなく、話しかけ憎い性格をもっているが、 僕とは、打ち解けて話すことができ、森野夜は過去の事件を 背負っていて、それを打ち明けることができる友達を 求めていた。手首にはリストカットの傷があり、 不眠症で、首を絞めるひもがあると、眠れると言う。 しかし、なかなかぴったりした ひもがなかった。 高校生の僕が、それを探し当てることに。 身体を細かく裁断して殺す。 手だけを切り落とす。手フェチ。 犬の誘拐事件から発生した殺人事件。 生きたまま棺桶に入れて、溺死させる。 お姉さんが、殺される時のメッセージを受けとる妹。 そこに、生まれている殺人の心の深層をあばこうとする。 なぜか、『ゾクリ』とする表現が、ある。
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隠された秘密
内容はとにかく面白い。 乙一さんらしい、読者が予想もしないような犯人や展開で、とても楽しかったです。 もともと犯人の視点から書いてるものもありますが、それもまたおおいに読者を裏切る事実を話の最後に残してくれて、本当に乙一さんらしい作品だと思います。 しかし、この本は、「あぁ~この本楽しかった。」で終わらせたりしません! 実はこの本、秘密が隠されていて、私もその秘密(といってもあまりフツーの人が着目しないようなことなんですがちょっとした隠されたこと)を発見して、その時はビックリしてつにニヤけてしまいました。 その秘密を知るには、まずこの本を読むことが大切です。 そして最後まで読んでみて、この本の内容を少しだけ振り返ってみてください。6章の話からなるこの本の、その一つ一つの章の話を振り返ってみて、「そういえばあの人が犯人だったなぁー」とか、「まさかあんな展開になるなんてなぁー」と、一通り思い出すんです。 そうしたら最後に、カバーをよく調べてみてください。 きっとビックリすることが待っているから…☆ もう読んだという人も、まだカバーを調べていない人はぜひ調べてみてくださいね!! そしてまだこの本を読んでいない人で、この本の秘密を知りたければ、ぜひこの本を手にとって読んでみて、カバーを調べてみてください!! ちなみに、本を1ページも読まないうちからカバーを調べないでくださいネ。その人は多分、ビックリしないと思うから。。。
関連する文学賞
- 本格ミステリ大賞 第3回(2003年) ・受賞