日本の文学賞

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サマー・ランサー (メディアワークス文庫)

電撃小説大賞

サマー・ランサー (メディアワークス文庫)

天沢夏月

書籍情報

出版社
KADOKAWA
発売日
2013-04-25
ページ数
290ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.5 x 15.2 cm
ISBN-13
9784048916547
ISBN-10
4048916548
価格
693 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

第19回電撃小説大賞〈選考委員奨励賞〉受賞! 竹刀を握れない天才剣士・天智の運命を変えたのは、一人の少女だった。強引でがさつ、だけど向日葵のような同級生・里佳に巻きこまれ、天智は槍道部に入部する。剣を置いた少年は今、槍を手にし、夏の風を感じる。

レビュー

  • ブリリアント

    久しぶりに爽快な気分となりました。

  • 熱意も勢いも伝わってくるけど

    あらすじと表紙に惹かれて購読したのですが、残念ながら人物描写も物語全体の 構成も、書き手自身が消化しきれていないように感じました。 作品の熱さや勢いは一応伝わってくるものの、それだけに肝心の主人公の内面が、 最後まで把握し切れなかったのが本当に残念です。 作者が槍道という題材を通して何を表現したいのかが今ひとつ伝わってこず 主人公も何を目指して槍道をやっているのか、ヒロインに対する感情や 態度なども何を基準にして接しているのかもハッキリしないため、感情移入が 薄くなってしまいました。 酷な言い方をすれば、作者が設定を消化するのに精一杯で、肝心の作品の ポリシーが見えてきません。 ストーリー構成、動機、行動原理、それを紡ぐ人間関係がすべて曖昧で、 作品の全体像がぼやけてしまっています。 これらを上手く表現=描写してゆくことが作品の『キモ』になるのでは ないかと思うのです。ベテラン作家、新人作家も関係なく。 主人公が槍道を始めた動機や、人間関係など描写をもっと掘り下げれば、 これ以上に盛り上がったんじゃないかと思います。 正当な評価なら、星二つが妥当なのでしょうが奨励賞受賞と、これからの 活躍に期待して星三つにしました。 ただ、続編が出ても手に取るかどうか微妙な感じです……。

  • 青春の物語

    内容はシンプルだけど、芯の部分がしっかりしていて、いろいろ考えさせて、いろいろ思い出させてくれる作品。

  • キラキラした青春部活もの

    剣道を怪我してできなくなり、槍道(架空の競技)に関わり出す少年の物語。 少年と関わる少女や、槍道の仲間たちなど、王道でありふれてはいますが、キラキラした青春て感じで胸がドキドキしました。 作者さんのキラキラしたものを書こうという思いが伝わり、そこが心に響いた感じで気に入った作品でした。

  • きちんと取材してほしい

    架空の槍道を描くのだから取材というのも変な話だとは思うが、剣道と基本は同じと言いつつ継ぎ足と踏み込み足が左右逆だし、ところどころおかしな部分があった。剣道やってた自分でもこんな感じなのに全く触れてない人はこの記述でしっかりとしたイメージが持てるのかという場面も多々あった。 だけどストーリー自体は楽しく読めたので3にしときました

  • おまけで5!

    すごく好きな題材で、キャラクターもすっきりしていて、話もすんなりと入っていける。 どうしても、「武士道シックスティーン」と比べると面白さは一歩及ばないけど、帯に書いてある『少年よ、キラキラせよ!』の言葉通り、この作品にしかない『キラキラ』は感じられた。 ヒロインも、最近読んだラノベの中で一番好きだ。 あとは、試合中の描写にもう少し熱中できたらパーフェクトだった。

  • キャラの動機が曖昧過ぎて何を描きたかったのか全然わからない

    電撃小説大賞選考委員奨励賞受賞作という事だけど正直残念というか失望感しか残らなかった 高名な剣術家を祖父に持ち天才少年剣士と期待されながら中学の途中で剣道に嫌気がさして高校進学と同時に 遂に剣を投げ出してしまった少年・大野天智。剣道を捨てた事で亡き祖父に対する後ろめたさを感じながら空虚な 高校生活を送ろうとしていた彼はある日覗いた体育館で槍を振るう少女と出会い、新たな道を歩み始めるが… たぶん作者は槍道(架空のスポーツ)との出会いを通じた主人公の成長物を描きたかったのかもしれないが、主人公の 陥っている状況や行動の動機がブレすぎ。神童と持て囃されながら剣を捨てた理由が師である祖父の死によるものなのか 父親の仕事の関係で転校を繰り返す中でレギュラー選出を巡る人間関係の軋轢を繰り返したからなのか、全く固定できていない 主人公は祖父の死は切っ掛けに過ぎず人間関係に対する嫌気から辞めたかったと語るが物語の最後の最後まで主人公の動機が 「じいちゃん見てるか」、「じいちゃんにみっともない所は見せられない」ばかりでは何の説得力もない。他のキャラとは関係なしに 落ち込んだり立ち直ったりするので主人公の成長というより不安定さしか感じられなかった 主人公に影響を与えるキャラとして描くつもりだったのであろうヒロインの羽山も「明るく元気で前向き、主人公を引っ張りまわす」 という描き方だが表に出る部分がそういう明るい面ばかりで鬱屈している主人公の心中に触れられるような人格的な奥行きが 全く感じられず、主人公を動かす動機に成り得ていない。彼女を傷つけてしまった事で天智が一度は槍の道も捨てる描写があるが 羽山とは関係なく天智が立ち直ってしまうのでこのキャラを出す意味そのものがあったかどうかすら怪しい程存在感が無かった 文章の方も祖父が生前に語った言葉など特定のフレーズを繰り返し過ぎて、主人公の動機として印象付けるどころか「くどさ」しか感じられない 古流武術の世界を描こうとするのに槍道部員の目指すものが「グングニル」というのも今一つ理解しがたい キャラクタの描き方から登場人物の行動の動機、登場人物間の関係の変化、そういったドラマの基本が拙すぎて薄っぺらさしか感じられなかった

  • 今までやって来た事をやめて新しい事を始めるのって、結構悩むよね?

    転勤族ゆえにこじれた人間関係と、あまりにも偉大過ぎた亡き祖父と比べ、 自身の能力に限界を感じ、竹刀を置いた大野天智が高校入学後、『槍道』 なる作品世界における武道と出会い、剣道への複雑な思いを抱えつつも それに取り組んでいく……という、『架空エクストリームスポーツもの』である。 架空スポーツものの難しさとして、その内容やルールを如何に違和感なく 読者に伝えていくかと言うのがあるが、主人公が練習やネット検索等で 槍道について知っていく過程を通じてうまく描かれており、 槍道を知るプロセスにおいてくどさは一切感じる事は無かった。 これだけだと、万城目学氏の『鴨川ホルモー』と『鹿男あをによし』を 合わせたような話なのか? と思ってしまう人もいるかも知れないが、 本作のテーマは槍道と言う架空スポーツそのものではなく、剣道をやめた事は 『逃げ』なのかという主人公の葛藤と、それを開放する羽山里佳の言葉を通じ、 自分の本当の望みは何か? 自分はどうありたいのか? 自分は他人に支配される 必要など一切無い……といった事なのだろうと小生は勝手に解釈しましたが、 おそらく作者の意図と遠からずと思っております。 ただ少し残念なのは、主人公が偉大過ぎた祖父から自身をどうやって解放したのか、 また、こじれた人間関係や剣道への限界を祖父のせいにしてきたきらいも 見受けられた主人公が、如何にしてそれを乗り越えてきたのかが曖昧だった ところでしょうか。

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