作品情報
真の艦隊決戦をめざす新構想が、太平洋の戦場を動かしていく。
歴史群像大賞奨励賞受賞作として刊行された新書判の仮想戦記。山本五十六と架空の黒田官兵衛中将が示す作戦構想から、通常の歴史とは異なる航空艦隊の活躍が展開する。
レビュー要約
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受賞作としての企画性と、史実の分岐から海戦を再構成する読みやすさが前面に出ている。艦隊運用の発想を楽しむ読者に向く。
書籍情報
- 出版社
- 学研プラス
- 発売日
- 2013-08-27
- ページ数
- 229ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 11.3 x 1.4 x 17.3 cm
- ISBN-13
- 9784054058002
- ISBN-10
- 4054058000
- 価格
- 779 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
昭和11年。山本五十六は同期の黒田官兵衛中将からアメリカとの戦争に勝利するための「真の艦隊決戦」計画を提示される。この計画にって誕生した「第三航空遊撃艦隊」の活躍を描く、第19回歴史群像大賞奨励賞受賞作品!
レビュー
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かなりイイ!
トデモ本と思ったがいい意味で期待を裏切る。 次巻も当然買いますな。
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大河ドラマの主人公と同姓同名ですが、IFお得意の転生物やタイムスリップとは違います。
一部に納得のいかない描写(予知夢?)と後だしジャンケンの様な設定(スパイ網等)はありますが、実に楽しめる物語です。続編が発売される事を願う物語の一つです。
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戦略は満点、戦記ものとしては零点
一言とで言うと非常にもったいない印象です。 軍艦の建造計画から話が始まるのは新鮮です。しかも旧式戦艦は速度、装甲ともに弱体なので速度だけ上げて空母化、余ったパーツで高速戦艦を新造というアイデアは極めて合理的です。補給艦など地味な軍艦にも言及があるのも丁寧な印象です。 また、対米戦において艦隊派、航空派のどちらを取っても勝てないとし、「短期殲滅+米国内与論によって講話」でのみ活路が開けるとして、長年の艦隊派と航空派の議論に決着をつけたことも大きいです。勝ったあとの講話に至る戦略も非常に論理的です。 本書の弱点はこれらの戦略面以外の部分にあります。まず登場人物が少ないです。敵味方ともに名が出るのは長官と一部参謀のみで、艦長クラスは単に「艦長」とされています。このことにより結果的に著者の好きな提督だけが登場するということになります。また戦闘シーンも非常に淡白になります。 またいくら隠密部隊だからといっても空母6、戦艦4を有する艦隊に「お好きに行動してください」などと宇垣纏参謀長が言うはずもありません。 著者は対米戦の最適戦略を出した時点で力尽きてしまったのでしょうか?
関連する文学賞
- 歴史群像大賞 第19回(2013年) ・奨励賞