日本の文学賞

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元禄三春日和 春の館 (学研M文庫)

歴史群像大賞

元禄三春日和 春の館 (学研M文庫)

原田孔平

元川越藩士の毛受東馬と娘・志乃が、三春領主の弟が暮らす館に救われる時代小説。人との縁、馬、豪商の思惑が重なり、優しさと再起の物語が動き出す。

元禄三春父娘人情時代小説

作品情報

行き倒れかけた父娘を救った館から、新しい縁が花開いていく。

行き倒れ寸前の毛受東馬と娘の志乃は、三春領主の弟・秋田季行の館で救われる。豪商水戸屋が三春の馬を江戸へ運ぶ仕事を持ちかけたことで、東馬は館で結ばれた縁とともに新たな道へ踏み出す。優しさが染みる歴史群像大賞優秀賞作品。

レビュー要約

  • 人の縁と善意が物語を動かす温かさが印象に残る。穏やかな人情味を好む読者に向き、登場人物同士の交流が読みどころになっている。

書籍情報

出版社
学研プラス
発売日
2010-12-15
ページ数
341ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.4 x 15 cm
ISBN-13
9784059006688
ISBN-10
4059006688
価格
25 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/歴史・時代小説

行き倒れ寸前を助けられた元川越藩士・毛受東馬と娘・志乃。父娘を救った館の若き当主は、現三春領主の弟・秋田李行だった。この二人の男の出会いに謎の豪商が加わったことで、人々の運命が大きく変わっていく。第16回歴史群像大賞優秀賞受賞作品。

レビュー

  • 幸せに終わる小説にはホッとします

    東馬さんは、倒れているところからお話は始まっていたのです。 よもや、こんなに強くこんなにかっこいい人とは思いませんでした。 鬼姫(じつは小萩)に対して理性が働かなくなる、情けないような、先だった妻があの世から 見たら「後添えをもらってほしい」と願ったものの、自分以外の女に惹かれるのはいたたまれない のではないかと思うのですけど、その東馬さんのふらつきそうな描写もかっこよく感じました。 東馬さんの娘志乃と小萩、きっとうまくいくでしょうね。 それにしても、あれだけ大活躍した東馬さんですが、要蔵を斬った場面を最後に、出てきません。 小萩と志乃の楽しそうな描写から、当然幸せな東馬さんを想像できるのですけど、あえて引っ込めた のは、作者の意図だったのかもしれません。

  • ほのぼのする話

    面白かったです。 家族愛あり、主従愛あり、謎解きあり、ちゃんばらあり、ロマンスあり。 娘さんのいじらしさにはやられました。 バリバリのミステリー好きには謎解き要素は少ないです。 ご都合主義の終わり方に思えるかもしれませんが、別に悲しい気持ちになりたくて読んでいるわけではないのでこれで良かったのかも。 次回作が楽しみです! あと個人的に、時代小説は男性向けという思い込みがありました。 もちろん偏見だろうとは思いますが、濡れ場が男性視点というイメージでした。 この小説にもロマンスはあるんですが、女性から見てちょっと気持ちが引いてしまうようなところがなく、良かったです。

  • とても穏やかな気持ちにさせる時代小説。

    全編を通して読者を心温まる気持ちにして呉れる物語だと思います。 行き倒れの父を助ける幼い娘の健気さがじーんと胸に響く書き出しから始まります。 とにかく登場する人々が立場や身分を超えて相手を思いやる場面が随所に散りばめられておりますが、 それがけっして押しつけがましい感じを与えません。むしろ心地よく感じます。 舞台となっている三春は確か伊達正宗の正室「愛姫」のふるさとだったと思います。 梅と桃と桜が同時に咲くから三春とは知りませんでした。 最後の締めくくりにもしっかり幸せそうな三春の花達が出てまいります。 良いですよ。

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