作品情報
紙書籍で確認できた版を基準に bookIdentifiers を補完した。
対象作「コズミック 世紀末探偵神話」の紙書籍版を確認し、識別子を補完した。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1996-09-01
- ページ数
- 709ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784061819283
- ISBN-10
- 4061819283
- 価格
- 1870 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
ついに登場!噂の、ミステリ最終兵器だ!!1200の密室で1200人が殺される、密室卿を名のる正体不明の人物からの犯罪予告。誰も解けなかった密室の秘密を知ると豪語する密室卿の真の目的とは何か
1974年8月9日、日本生まれ。 177cm、55kg、O型、右利き。京都大学経済学部経営学科在学中。
レビュー
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ミステリが生み出した恐竜的進化の極限──『コズミック 世紀末探偵神話』
発表当初から賛否両論吹き荒れメフィスト賞史上最大の問題作と言われた清涼院流水によるデビュー長編。 『今年、1200個の密室で、1200人が殺される。誰にも止めることはできない』という、密室卿を名乗る正体不明の人物からの犯罪予告が届く。1200年間、誰にも解けなかった密室の秘密を知ると豪語する密室卿の正体とは何か。JDC(日本探偵倶楽部)きっての天才にして、名探偵をも超越したメタ探偵・九十九十九が挑む! 本作は「殺人事件が発生し探偵が解決する」という古典的なミステリの枠組みそのままに殺人事件の数、名探偵の数そのものを量的に増やしインフレさせた作品だ。殺人事件は異様にして、非凡な才を持つ名探偵が跋扈する。そしてそのトリックは優れた手品の種がシンプルであるように簡潔にして非常にシンプルである。 ではミステリの量的なインフレとはどのようなものだろうか。事件と探偵という2つの面で考えてみよう。 序盤、最初は被害者たちの様々な人生の視点で語られていく。これからも続く人生があったであろうはずの彼ら彼女らは完全なる密室で、誰も見ていない密室で、衆人環視の密室で、様々な密室で密室卿に殺されていく。中盤以降になっていくとともはや個々の人生など語られずただどこどこで殺されたというデータでしか語られなくなっていく。被害者の人生さえ語られず事件のデータに過ぎなくなる。これこそミステリの量的なインフレだろう。もはや災害の被害者のように単なる数字でしかなるというのは続編の『カーニバル』で更にエスカレートする。 そして名探偵について。ミステリにおいて探偵とは英雄であり、物語を終局へと導くデウス・エクス・マキナでもある。本作において探偵たちは非常に数多く登場する。探偵たちは独自の才能を身につけ、真相に辿り着くことはできる。だが本作の事件を解決することはできるものは殆どいない。事件を解決することの栄光を手に入れられるのは最初の探偵だけだ。 余談。清涼院流水は文章がページを跨がないようにするストレート/リフトという技法を徹底していることで有名なのですが、電子書籍になるとあんまり意味ないんですよね。
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ひたはたらたらたら
思ってたよりまともなトリックだった
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綺麗な状態で届きました。
めちゃめちゃ分厚いけど二段行になってて読みやすいです。 まだ全然読んでないですけど‥
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流水大説への鮮やかな一筆
評価軸によって評価が両極端に別れる作品なので、 レビューから全てを判断せずに、まずは読んでみましょう。 ・・とは言っても分量的にかなりの忍耐を要しますが。 評価軸をどこに置いたらいいのかの指針に於いては、 東浩紀『動物化するポストモダン』の2(たしか)とか 大塚英志の漫画・アニメ的リアリティのあたりを見てから読むと 指針の一つとして非常に良いのではないかと。 メフィスト賞は読破しましたが もはやAmazonのレビューで扱えるレベルを 遥かに凌駕してしまっている作品だと言っても過言ではないように思える(いろいろな意味で)
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ひどい
読み終わったあと、思わず本を投げつけてしまった。こんなことは初めてだった。 しかし、読中のわくわくや、読後の衝撃(悪い意味での)が消えず、いつまでも記憶に残っている一作。強く印象に残った小説。
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時間の無駄
何もすることが無くて時間を持て余している人にお勧め 素敵に時間を潰せることでしょう ミステリー好きの方にはお勧めしません
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怪作あるいは悔作(読むと後悔したくなる的な意味で)
怪作あるいは悔作(読むと後悔したくなる的な意味で) あらすじ 警察、メディア、JCD(日本探偵倶楽部)にFAXで送られてきた怪文。 『今年、1200個の密室で1200人が殺される。 誰にも止めることはできない 』密室卿 その犯行予告どおりに、事件は繰り返され・・・ JCDの探偵たちはこの謎に迫ることができるのか? 感想 膨張、拡張させるとなんだかよく分からないけど、価値が生まれる。 奇っ怪な現代美術を観たときと近い感想が頭をよぎりました。 作者の頭の中にあったアイデア。 本来なら『そんな考え、ミステリーで通用するわけないよな』 それだけで終わったはずなんでしょうが、 作者の並はずれた確信(そうとしか言いようがない)と ぶっ飛んだ発想を世に問うた編集者の度胸が化学反応を起こし 結果はご覧の通り。 ちょっと検索をかければ、色々とその当時のことが分かります。 何にせよミステリーに新たな流れを生み出した作品であることは確か。 読んでからの一言 この厚みは凶器にも使えます。
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小説の内容は賛否両論あると思いますが、その後に与えた影響は非常に大きいと思います。
この本を読んだのは、8年ほど前だったの内容に関しては、 他のレビューを読んでいただければと思います。 では、なぜわざわざ8年もしてこの作品のレビューを書いたかと言えば、 それが個人的に素晴らしかったからだとしか言いようがありません。 この作品はある意味で革命的であり、ある意味で模倣的な作品とも言えると思います。 ミステリー小説とい、看板と大枠(殺人事件や謎)などの表面を利用し、内容は、物語を 中心にキャラが動くのではなく、キャラが中心に物語が動く。 彼の後続には舞城王太郎氏がいて、西尾維新氏がいて、佐藤友哉氏がいます。そして、 現在のライトノベルと言われるジャンルにおいて、この本の功績が踏襲されていると思います。 今後、ライトノベル研究や、オタク系文化研究などはいっそう増えるであろう事が予想されま すが、その面からみて、この本と著者の影響は無視のできるものではないです。 小説としての評価はわからい(個人の感想で面白かったと言えるがそれ以上は語れない)ですが、 研究の材料、素材として、その後の業界や若い作家に与えた衝撃は最高だったと思います。 また、研究に使いたい人は、東浩紀氏の『動物化するポストモダン』(講談社現代親書)もお勧めします。