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タマや

女流文学賞

タマや

金井美恵子

タマやは、金井美恵子による文学作品。人物の選択と時代の空気を丁寧に追い、静かな余韻を残す物語として読まれてきた。

文学人物時代余韻

作品情報

タマやは、金井美恵子による文学作品。

タマやは、金井美恵子による文学作品。人物の選択と時代の空気を丁寧に追い、静かな余韻を残す物語として読まれてきた。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1987-11-01
ページ数
189ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784062036153
ISBN-10
4062036150
価格
535 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: タマや : 金井 美恵子: 本

レビュー

  • 楽しい

    "顔が大きくて丸い猫を入れた革製のリュックサックを背負って、二五〇ccのオートバイに乗ってアレクサンドルはやってきた"1987年発刊の本書は翻訳出版が欧州各地で話題になっている連作短編、猫のように自由でしなやかな美文。猫好き、文学好き必読の一冊。⁣ ⁣ 個人的にネコ好きということもあって、本書を手にとりました。⁣ ⁣ さて、そんな本書は小説、エッセイ、評論など旺盛な執筆活動を続け、近年アメリカ、イギリスはじめ、ヨーロッパ各地での翻訳により世界的に注目が高まっている著者による一冊で。タイトルが内田百閒の『ノラや』からの借用であるように、それぞれ小説や詩集のタイトルを借用した連載短編で、AV男優のアレクサンドル・豪がカメラマンの『ぼく』小林夏之の自宅に妊娠している猫のタマを代わりに預かってほしいと連れ込む場面から始まり、失踪したアレクサンドルの異母兄弟の姉、恒子にも巻き込まれる状況で奇妙な同居生活が続いていくのですが。⁣ ⁣ まず、会話にまったくカギカッコを使わない、発言者名を行頭に示すこともなくだらだら続いていく文体に最初は戸惑い、内容を掴みにくく感じたのですが。慣れてくると何とも没入感が心地よく、その猫のような自由な語りに惹かれていきました。⁣ ⁣ また、著者によると本書のテーマは『猫も人間も、生まれてくる子供の父親の正体を探そうとしても無意味』『自分の正体についても、また同じことです』らしいのですが。確かに複雑な血縁関係の登場人物(ネコ含む)を描きながら、不思議と全く存在感のない父親たち。また、それに拘らない状況が、何とも『生きる』在り方について考えさせられます。⁣ ⁣ 猫好き、文学好きな全ての方々にオススメ。

  • 皆、力が抜けてて好きにしてるのが良いと思います

    海外で日本の女流作家が人気と、名前が挙がっている中で金井さんの読んだことなかったので。 主人公、部屋に転がり込む2人、母親、近所の人もフワフワ生きていてそれでいて何とか仕事が繋がって、たまに宴会みたいになって日々生活している猫のようだ。タマもマイペースで生きている。子猫は可愛いともてはやされずにゾンザイに描写されている。 引用されている映画や文学、写真家も作者の好みでチョイスなんだろうな。 この文章のリズムを英訳するとどんなんだろうか。 目白4部作他の作品もまた読んでみよう。

  • 男性なら「小春日和」よりもこちらから!

    金井 美恵子さんの小説のレビューを書く事が私にはオコガマシイ。 また、金井 美恵子さんを読んで頂ける確率も全く分からないが、それでも男性であるなら「小春日和」よりも、「タマや」を最初に読む金井作品に強くオススメ致します。 私たちが日常に使っている「言葉」を鋭く、正確に操る事がどんな読む快楽になるのかを堪能できます。 目白4部作の中でも唯一男性の視点で書かれた金井さんの作品です!

  • 金井美恵子 セーラー服

    「愛の生活」のレビューでも書いたがクラスメイトの中富(ジャズ研。ピアノ)がどういうわけか金井を知っており「お前に紹介してやるよ。セーラー服着てるぞ」関西人の中富がかかあ天下の群馬県高崎市の金井をなぜ知ってるんだろ?金井の経歴を調べると1947年11月生まれでこのとき20歳、私は20歳になったばかり。金井は高校留年してセーラー服着てるんだろか?1967年に太宰治賞だかに「愛の生活」が次席入選。安部公房の師匠筋の石川淳が絶賛したという。石川は有名な酒乱で毒舌すぐ「馬鹿野郎」という。しかしアバンギャルド好き。石川は滅多に褒めないので金井はセーラー服を着て石川にお酌でもしたのかな?殿山泰司という名脇役のじいさんがいるじゃない?ジャズとミステリーが好きでエッセイも書く。その殿山がエッセイで金井のセーラー服にしびれた、というような事を書いていた。あれ、と思ったな。想像するに金井は「戦術」的にセーラー服を着たのである。要するにじじい殺しだよ。私金井とのデート?断ってラッキー。性格の悪そうな人。大人しくて優しい長身の美人=佐々木さんにしつこく言い寄っていたから金井とデートしたらトラウマになったな。多分。ただ金井は動労青年部(革マル派)に好意的でストライキ時には手を振って「ガンバレー」と叫んだという。デートしてもよかったな。美人でないけど。まさかこのレビュー読んでないだろな。

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