蒼氓の大地
ブラジルへ渡った日本人移民と日系社会の歴史をたどるノンフィクション。移民の苦難、土地への定着、世代を超えたアイデンティティの変化を、現地取材と人物の歩みから描く。
作品情報
海を越えた移民の歩みから、日系社会の記憶と苦闘を掘り起こす。
高橋幸春『蒼氓の大地』は、日系ブラジル移民を主題とする講談社ノンフィクション賞受賞作。図書館書誌で講談社刊の ISBN が確認でき、著者の後年の紹介でも代表作として挙げられている。
レビュー要約
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移民史を抽象的な年表ではなく、人々の生活と選択の積み重ねとして読ませる点が強み。重い歴史を扱いながら、現地社会との関わりまで視野に入れている。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 1990-11-01
- ページ数
- 410ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062049665
- ISBN-10
- 406204966X
- 価格
- 191 JPY
- カテゴリ
- 本/ノンフィクション/ビジネス・経済/その他
第13回(1991年) 講談社ノンフィクション賞受賞
レビュー
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本の状態も良く内容もGood!
本としての状態も非常によく、本の内容も最後まで一気に読んでしまうほど感動ものでした!
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ブラジル移民
アメリカ本土への移民関連の本は多く発行されているが、ブラジルのものは非常に少ないため、非常に貴重な1冊。以前、テレビの番組(所さんの目がテン)で、ブラジルに移民された方のドキュメンタリーを見て、日系ブラジル移民に興味を持っていたため、この本を読んだ。ハワイ、メインランドへ移民した人たちも相当の苦労をされているが、ブラジルでは風土病などの影響もあり、本当に並々ならぬ苦労をされ、また多くの方が命を失った(おそらく他のどの土地より多く)ということを知り、涙なくして読めなかった。 そしてまた戦後十数年以上も、日本の勝利を信じた人々がいたこと、そしてそれを利用した詐欺が横行していたことを、この本で初めて知った。著者がブラジルに渡るきっかけとなったのは、その詐欺に対し真実の報道を行うため設立されたブラジルの日系新聞である。戦後の混乱から数十年を経て、日本から雇われ、かの地に渡った著者は、そこで2年間勤務したのち、現地で出会った日系3世の妻を連れて日本に帰国し、後にこの本を著した。 1世たちは残念ながら故郷に戻ることは叶わなかったが、その苦労の歴史がこうやって本にまとめられたことで、無念の日々が少しでもむくわれたのではないかと思う。3世の孫娘が、日本生まれの日本人と結婚し、日本に戻ったこと、天国で彼らはどんなに喜んでいることだろう。マイナーなテーマに真摯に取り組み、売れるだけの陳腐な本ではなく、本当に意味のある人の真実の歴史を書 こうとしている著者の今後の作品に期待したい。
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ワンパターン
天皇の船を読んだあとでは「またかぁ」 でした。
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ブラジルの日系移民の克明な歴史
地元に日系ブラジル人が多い為、なんとなく興味を持って読んだのだが、移民の苦労がとてもよくわかった。本書は著者の妻(日系三世)のルーツを追って書かれている。当初の移民は移住する気がなかったこと、半ばだまされて移民したこと、第二次大戦後しばらく日本の勝利を信じて疑わなかった「勝組」によるテロ、等、を知りとても勉強になった。このような良書は廃刊せずに発行しつづけて欲しいと思う。